賛否両論!?メラニア・トランプを追ったドキュメンタリー映画『メラニア』をあなたはどう見る?
マイケル・ジャクソンにローリング・ストーンズ…劇中を彩る名曲の数々
──メラニア本人が大ファンだというマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」をはじめ、数多くの懐かしい楽曲が本作を彩っているのも贅沢でした。
渡辺「ベタな曲が多かったね」
斉藤「そこはブレッド・ラトナーらしいといえば、らしい(笑)」
渡辺「ヴィレッジ・ピープルの『Y.M.C.A.』って、ゲイをコンセプトにした曲じゃなかった?トランプはゲイ嫌いの印象だけども」
別所「『Y.M.C.A』はトランプの選挙集会でよく流していたようですね」
野口「映画では、メラニアが『Y.M.C.A.』に合わせて踊っているシーンも差し込まれていて。就任式前の集会や就任舞踏会でヴィレッジ・ピープルのメンバーたちが生演奏していました。ヴィレッジ・ピープルはトランプ政権を支持していないけど、“音楽は政治とは関係なく演奏されるべき”というコメントを出しているようです」
斉藤「『Billie Jean』の歌詞も、ちょっと意味ありげなんだよね。“有名な自分に近づいてくる女”、“自分の子どもだっていうけど、俺の子じゃない”みたいな歌詞になっているから。トランプとの関係をちょっと示唆しているような…。まぁ、それは邪推だけど、そういうふうにも読み取れる」
野口「メラニアはノリノリで歌っていましたけどね(笑)。2回も流れたから、すごく好きな曲なんだろうなって」
斉藤「単に『夫と一緒にマイケル・ジャクソンと会ったことがあるのよ!』って、自慢したかっただけかもしれないけど(笑)」
野口「冒頭のメラニア登場シーンで流れるのは、ベトナム戦争真っ只中の1969年に作られたローリング・ストーンズの『Gimme Shelter』です。あと気になったのは、ティアーズ・フォー・フィアーズの『Everybody Wants to Rule the World』。1985年の曲ですが、2022年のロシアのウクライナへの軍事侵攻と符号すると話題になり、再び注目を集めたんですよね」
斉藤「ただこの曲は本作では歌は外して、インストゥルメンタルで使っているんですよね。そこに深い意味があるんじゃないかと」
別所「なるほど…。でも、ふつうこんなに有名な曲がたくさん使われないですよね。ドキュメンタリーで」
渡辺「そうやって聞き覚えのある曲を多用しているところも、映画として見やすく作っていると言えるかもね」
就任式のスーツに、舞踏会のドレス…メラニアの並々ならぬファッションへのこだわり
──メラニアは身長180cmの元モデルで、母親は子ども服メーカーのデザイナーだったということもあり、劇中ではファッションに対する並々ならぬこだわりを見せていました。今回の就任式でメラニアが着用したドレスは、前回、2017年の就任式の時と同じフランス出身のデザイナー兼スタイリストのエルヴェ・ピエールが手掛けていました。
野口「日中の就任式ではネイビーブルーのコートと帽子のコーディネート。夜の就任舞踏会では黒いリボンのついた白地のドレスでした」
渡辺「目深にかぶるタイプの帽子だったから、目もとが見えなくて。さらにメラニアは背が高いから、帽子をかぶって並ぶと、後ろの人が全然見えなくなる。そのへんも気になって、邪魔だなぁと思ってしまった。帽子のリボンの幅もmm単位でこだわっていたよね」
別所「帽子のせいで、トランプがチークキスするのも大変そうでした(笑)。あと、ブラウスの襟もこだわっていましたよね。首もとが高すぎると、威圧的に見えるとか。フィッティングの時、メラニアがいろいろ細かくリクエストして、デザイナーのアシスタントがその場でビリッと襟の部分の布を裂いて微調整していく様子が印象に残っています」
斉藤「確かにファッションのシーンは、ちょっと過剰なくらい出てくるよね」
渡辺「トランプ夫妻とバイデン夫妻がホワイトハウスの前で並んで立っているシーンでは、あまりにもメラニアがビシッと決まっているから、バイデンの奥さんがちょっとかすんで見えちゃったかな」
斉藤「トランプも自分の横に立つ結婚相手として、ああいう見栄えのいい女性を求めたっていうことなのか…」
