「これぞグランドフィナーレ」ダウントニアン著名人たちも感無量!“ダウントン・アビーの最後”を見届けた感想からシリーズ推しキャラまで、愛を語りつくす
20世紀初頭の英国ヨークシャーを舞台に、壮麗な大邸宅ダウントン・アビーで暮らす貴族クローリー家と使用人たちのドラマが描かれてきた人気ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」。2010年の放送スタートから15年、全世界で深く長く愛されてきたが、劇場版第3弾『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』(1月16日公開)でついに完結を迎える!本シリーズは多くの熱狂的なファンを生みだし、日本にもそのムーブメントは広がっている。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、公開に先駆けて本作を鑑賞した、ダウントニアン(「ダウントン・アビー」ファンの呼称)である俳優やライター、コラムニスト、イラストレーターの感想を紹介。涙なしには観られない、感動の“フィナーレ”の見どころをひも解いていきたい。
1930年夏、イギリス社交界の頂点“ロンドン・シーズン”が幕を開ける。もちろん、クローリー家の人々と使用人たちも胸を躍らせるが、長女メアリー(ミシェル・ドッカリー)の離婚が公となり、世間を騒がせる事態に。この時代は離婚した女性への風当たりが冷たく、上流階級においても不名誉なものとされていたのだ。時を同じく、メアリーの母コーラ(エリザベス・マクガヴァン)の弟ハロルド(ポール・ジアマッティ)がアメリカからやって来る。投資に失敗し、姉弟で受け継いだ亡き母の遺産を失ったというのだ。この遺産で屋敷を改修しようとしていたクローリー家にとっても大打撃。財政破綻の危機に陥り、当主ロバート(ヒュー・ボネヴィル)らは“変わる”ことの選択に迫られてしまう。時代がめまぐるしく移り変わるなか、クローリー家が下す決断とは?
「大邸宅をバックに流れる壮大なメインテーマを映画館で聴くとさらに感動!」(豊田エリー)
俳優として映画やドラマ、舞台で活躍する豊田エリーもシリーズの大ファンで、「15年の歴史を締めくくるのにふさわしい、愛に満ちた美しいフィナーレでした」と感無量の様子。続けて、「このシリーズのタイトル『ダウントン・アビー』が、あの壮麗な大邸宅そのものを指していることが改めて胸に沁み入ります。今作では“世代交代”というのが大事なテーマに感じました。時代が移ろい、人々は歳を重ね、彼らの哲学や信念が次の世代へと受け継がれていくなかで、唯一変わらずに佇んでいる建物、ダウントン・アビーがそのすべてを静かに包み込んでいるようでした」と語っており、新たな時代へ向かう“継承”の物語にふさわしい内容だったようだ。
「ある場面での次女イーディス(ローラ・カーマイケル)の毅然とした態度は爽快でした。こんなに強く、優しく、メアリーとの関係も穏やかになるなんて、以前は想像できなかった!」と振り返るように、長いシリーズのなかで紡がれてきた人間関係の変化にも感慨深いものがある。そのなかで、豊田が最も印象的なキャラクターに挙げているのが、使用人の一人で料理長助手のデイジー(ソフィー・マックシェラ)だ。
「頼もしく成長していることが印象的でした。パットモアさん(レスリー・ニコル)から邸宅のキッチンを引き継ぎ、農業フェスの実行委員にも選ばれ、人前で堂々と意見を話す姿からは、少しずつ積み重ねてきた努力が自信につながっていることがよく表れていて、とてもうれしくなりました。すごく努力家ですよね」。
また、2024年に惜しまれながら旅立ったオスカー俳優マギー・スミス演じる、先代グランサム伯爵夫人バイオレットの存在感にも言及。「シリーズ全体での推しキャラでした。聡明で、厳格で、でもウィットに富んだ言葉の数々が好きでいまも心に残っています。前作で彼女との別れが描かれましたが、いまも『バイオレットならどう思うか』とみんなが話していたり、彼女の存在が物語に息づいていることが感じられました。しかもそれが、深刻な空気を和らげるようなひと言として出てくるので、バイオレットを思い浮かべながら少しふふっと笑えることが、この作品のお洒落なところ」。
「30年代初頭のロンドンの煌びやかな夜の街から始まる冒頭のシーンがとても綺麗」というコメントからもわかるように、当時の街並みを再現した映像は見応え十分。「一気に物語の世界へと引き込んでくれます。ドレスや邸宅内の美術なども細部まで美しいので、ぜひ大きなスクリーンで堪能してもらいたいです。大邸宅をバックに流れるあの壮大なメインテーマも、映画館で聴くとさらに感動!」とスクリーンで観るべき作品であることを力説している。
シリーズが愛されてきた理由とは?という問いには、「キャラクター全員が本当に生き生きと魅力的に描かれていて、群像劇として素晴らしい」という答えが。「『あ、また同じような間違いをしている!』や『この人たくさん苦労したけどいまは幸せでよかった』など、長年の友人たちの人生を見守るような気持ちになっています。ドラマが終わっても、映画版で彼らのその後が丁寧に描かれていることがうれしいですし、今作の温かな余韻からも、クリエイター陣の作品愛を存分に感じられました」とし、シリーズを観ているうちにいつの間にか登場人物たちがかけがえのない存在になっていることがよくわかる。
