「これぞグランドフィナーレ」ダウントニアン著名人たちも感無量!“ダウントン・アビーの最後”を見届けた感想からシリーズ推しキャラまで、愛を語りつくす

コラム

「これぞグランドフィナーレ」ダウントニアン著名人たちも感無量!“ダウントン・アビーの最後”を見届けた感想からシリーズ推しキャラまで、愛を語りつくす

「時代とともに変わっていった様々な価値観を見事にアップデート」(よしひろまさみち)

映画ライターのよしひろまさみちもシリーズに魅了された一人。「これぞグランドフィナーレ。そもそものテーマだった“相続人”の話を完璧にまとめ上げたうえで、時代とともに変わっていった様々な価値観を見事にアップデート。第二次世界大戦前にしては現代的すぎるのかもしれないけど、でもいま作られるにふさわしいそれぞれの結末でした」とその幕引きに太鼓判を押す。

トーマス・バロー、トムらを推しキャラに選んだよしひろまさみち
トーマス・バロー、トムらを推しキャラに選んだよしひろまさみち

本作で印象に残ったキャラクターには、クローリー家の元使用人で下僕から執事になったトーマス・バロー(ロブ・ジェームズ=コリアー)を推挙。前作『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』(22)においてアメリカの人気俳優ガイ・デクスター(ドミニク・ウェスト)の付き人になったが、今回もメアリーたちとの交流が描かれる。

「自身のアイデンティティに苦しんでツンケンしていたドラマ版の時代から、セクシュアリティの認知と解放をした映画版の変遷を、今作では完璧に回収。柔和になった彼の表情から、抑圧がどれだけの人に害をもたらすか表しています」。

さらにもう一人、クローリー家の三女シビル(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)の夫で、元お抱え運転手のトム(アレン・リーチ)もピックアップ。「クローリー家の危機はいつもトムがフィクサーとなって回避してきたし、いわば救世主。そもそも彼がアウトサイダーということも含めて推しです」との言葉が示すように、シビル亡きあとも一家を支えてきたトムの存在は大きい。


愛妻と死別しながらもクローリー家を支えてきたトム
愛妻と死別しながらもクローリー家を支えてきたトム[c]2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED

「物語のスケールはもちろん、美術(ロケセット)、衣装の細かなこだわりを観るには劇場が最適。テレビシリーズから数えると、設定としてはたった20数年の経過ではあるものの、激動の20世紀前半の文化はディテールからも感じ取れるはず」と、よしひろも劇場での鑑賞を推奨する。

シリーズにハマった経緯については、「観始めた時は、『はいはい、高慢な貴族と使用人の格差ものでしょ?』と思っていたのに、そんなの束の間。貴族のあり方がどんどこ変わっていく時代に、当事者の貴族たちはもちろん、市井の人々の暮らしや世俗、文化などなどの変化を、実際に起きた歴史的事象と合体させて見せていく構成にドハマリしました」と明かし、「登場人物がこんなにも多いのに、みな愛すべきキャラクターというのも稀有なパターン。ヴィランに見えても、そのバックボーンを知れば『悪くもなるよね』と納得できるだけの設定と背景があることがしだいに明らかにされていく展開の巧妙さ。それゆえに主要キャラクターは基本的に善人ばかり、というのも観ていて微笑ましく、観れば観るほど好きになる作品でした」と続け、物語展開の妙、そのなかで生き生きと立ち回ってきた登場人物たちの魅力を絶賛している。