「これぞグランドフィナーレ」ダウントニアン著名人たちも感無量!“ダウントン・アビーの最後”を見届けた感想からシリーズ推しキャラまで、愛を語りつくす

コラム

「これぞグランドフィナーレ」ダウントニアン著名人たちも感無量!“ダウントン・アビーの最後”を見届けた感想からシリーズ推しキャラまで、愛を語りつくす

「屋敷の主人と使用人たち、それぞれの世界と関係性がダイナミックに変わっていく」(山崎まどか)

「人気のあるシリーズだったので映画も3本作られたけど、これ以上時代が下ると第二次世界大戦が始まってしまうので、どうしようと思っていたところでした。華やかな1930年代がラストでよかったです」と語るのはコラムニストの山崎まどか。

脚本家になったモールズリーさんが印象的だったと語るコラムニストの山崎まどか
脚本家になったモールズリーさんが印象的だったと語るコラムニストの山崎まどか

「メアリーとイーディスが連れ立ってフォートナム&メイソンで買い物するような仲になったのを見て感慨深いものがありました。色っぽい悪役だったトーマスもすっかり丸くなってしまった。彼がゲストとして晩餐後の部屋に招かれるシーンは時代の移り変わりを感じて印象に残っています」とも説明し、激動の時代へと向かっていく、その直前で愛すべき登場人物たちが見せる耀きに感動も一入だったようだ。

印象的なキャラクターで挙げてくれたのは、クローリー家の元下僕で小学校の校長先生も務め、現在は脚本家として活動しているモールズリー(ケヴィン・ドイル)。「前作での意外なフィーチャーぶりが心に残っていますが、すでに脚本家になってもうダウントンで働く意味もなくなったのに、(俳優で脚本家の)ノエル・カワード(アーティ・フラウスハン)に紹介されたいばかりに下僕の仕事を引き受けてやってくるところが可笑しかったです」と推しポイントを力説する。さらに、「『脚本家こそがスターなんだよ』という発言や、スターがあってこその自分の仕事だという後半の反省の言葉を聞いて、ひょっとしたら彼は(本シリーズの脚本を手掛ける)ジュリアン・フェローズの気持ちを代弁しているのかもしれないと思いました」とも続け、モールズリーの人間味あるところにどうにも惹かれてしまうようだ。

スクリーン映えするシーンについては、「華やかなアスコット競馬場のシーンの迫力」とコメント。このほか、「ちょうど東京の庭園美術館では『ヴァン クリーフ&アーペル』を開催していて(1月18日まで)、この映画の登場人物たちが身につけているようなアールデコのドレスやジュエリーが展示されていて、映画と地続きの世界が楽しめます」とも解説するなど、劇中の豊かな色彩も魅力になっている。

華やかな競馬場や社交シーズンなど、貴族ならではのシーンも映しだす
華やかな競馬場や社交シーズンなど、貴族ならではのシーンも映しだす[c]2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED

本作での完結を見守ったことについては、「ゆっくりと大英帝国の栄華が去り、階級社会が瓦解していく。そんな時代背景に合わせて、屋敷の主人と使用人たち、それぞれの世界と関係性がダイナミックに変わっていくところに見応えがありました」と述懐。

「女性たちがコルセットから解放されて、だんだん自由に発言したり行動ができるようになったりするなど、細かなディテールも魅力的。ゴージャスなダウントンの館や優雅な風俗を見るのが楽しかった。ラストはグランサム伯爵とコーラ様と共に自分も思い出の屋敷を去っていくような気持ちでした」とし、時代が進むにつれて変わっていく社会の価値観や人々の営みが丁寧に描かれていたことに感嘆すると共に、改めてシリーズの終わりを惜しむ気持ちも伺える。


離婚騒動により、社交界を追われてしまう長女メアリー
離婚騒動により、社交界を追われてしまう長女メアリー[c]2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED