福士蒼汰、まっすぐすぎる福原遥が「とにかく心配」!映画『楓』W主演コンビの共通点は“ピュアさ”
スピッツの名曲「楓」を原案に福士蒼汰、福原遥がW主演を務め、行定勲がメガホンを取った感動のラブストーリー、映画『楓』(12月19日公開)。ニュージーランドでの不慮の事故で双子の弟・恵を失った涼と、恵の恋人・亜子が大切な思い出を胸に前へ進もうとする姿が描かれる。福士が涼と恵の二役に挑戦し、福原が亜子に扮した。
作中の重要なシーンは、最高ランクの星空保護区“ゴールドティア”に認定されたテカポ湖をはじめ、光害の少ない澄んだ空気と大地が広がるニュージーランド南島で撮影。物語の鍵となる彗星や天体といったテーマと美しくリンクし、涼と亜子の繊細な感情を映しだしている。楽曲とロケ地、そしてお互いの存在に助けられ、すてきな撮影ができたと笑顔で振り返る福士と福原に、撮影時の思い出や、行定監督とのやりとり、さらに、お互いの印象、改めて感じた楽曲「楓」の魅力などをたっぷりと語ってもらった。
須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味である天文の本や望遠鏡に囲まれながら幸せに暮らしている。しかし、恵の正体は、1か月前にニュージーランドで事故死した双子の弟のフリをする兄・涼だった。恵を亡くしたショックで混乱した亜子は、目の前の涼を恵だと思い込んでおり、涼は真実を伝えることができずにいる。二重生活に戸惑う涼だったが、明るく真っ直ぐな亜子と過ごすうちに、彼女が大事な人になっていく。しかし、亜子にも打ち明けることのできない秘密があり…。
「エンディングで流れる『楓』がこの物語のすべてを表している気がして」(福士)
——楓の花言葉である「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」をキーワードに美しく繊細な物語が展開します。お2人が本作で惹き込まれたポイントを教えてください。
福士蒼汰(以下、福士)「ストーリーはもちろんですが、やっぱり一番は音楽です。エンディングで流れる『楓』がこの物語のすべてを表している気がして。最終的に救われると感じられる楽曲になっていると思います」
福原遥(以下、福原)「私もやっぱり音楽です。『楓』がこの作品を導いてくれます。涼と亜子という2人の関係性だけでなく、登場人物のいろいろな想いがこの楽曲に乗って届いていくと思うので、自分もそこを大事に、楽曲の想いをちゃんと汲み取りながらお芝居をしたい、亜子として生きたいと思いながら演じていました」
——キャラクターをどのように作り上げていったのか。現場で行定監督とどのようなやりとりがあったのかをお聞かせください。
福士「最初に行定監督とお会いした時に、キラキラとした恋愛ではなく、ヒューマンドラマとして、普通の生活のなかにある恋愛を描きたいと伺いました。その考えに僕も共感し、そのように表現したいと思っていたので、同じ感覚で恋愛映画を作れる予感がし、とても楽しみにしていました。涼と恵の二役を演じ分けることについては、メガネの有無や利き手の違いはあるけれど、わかりやすい芝居はしないでほしいと言われました。2人の“差”を作り込まずにお芝居をしたつもりです。監督の2人の違いをなるべく隠した演出がとても印象に残っています。難しかったのは、“涼”と“恵”の二役を演じることに加えて、“恵のフリをしている涼”も演じなくてはいけないことでした」
——実質三役演じたような感覚だったのでしょうか?
福士「まさにその通りで。そこが結構難しくもありましたが、楽しくもありました」
——福原さんは、行定監督とは現場でどのようなお話をされましたか?
福原「亜子に関しても特に細かい演出はなくて、最初にお話した時から、自分が考えていた亜子の方向性や想いというのが監督と一緒でした。過去と現在が行ったり来たりするなかで、亜子の心情的に『このセリフ言えるかな?』という不安はあったのですが、監督は『大丈夫。思ったままやってみて』と言ってくださって。監督が受け止めてくれるという安心感があり、OKが出れば大丈夫だと自分でも思えるようになりました。私たちに委ねて、いっぱい考えさせてくれる現場でしたし、そっと見守ってくれる感じでしたね」
——福士さんは行定監督についてどのような印象をお持ちでしたか?
福士「アーティスティックな見た目ですが、意外と男らしい方です。自分の信念を貫いていて、船を率いる船長のよう。そこが今回ご一緒して意外だと感じたところです。恥ずかしいのか、それを隠すのですが、そういう一面があるのは新たな発見だったのでなんだかうれしくなりました。お話をするのもすごくお好きで、現場では作品以外の話をたくさんした思い出があります(笑)」
福原「本当にたくさんお話したので、コミュニケーションは十分にとれていたと思います。ニュージーランドで食事をした際には『次は、こういう役をやったほうがいいよ』みたいなアドバイスもしてくださって」
福士「『こういう役で撮ってみたい!』って次回作の話までしていて」
福原「私たちのことをすごくよく見てくださっているのを感じてとてもうれしかったです」
