“生還劇”はなぜおもしろい?『オデュッセイア』は王道エンタメの原点!『インターステラー』などの名作もあわせて紹介

“生還劇”はなぜおもしろい?『オデュッセイア』は王道エンタメの原点!『インターステラー』などの名作もあわせて紹介

全世界74地域で公開され、全世界興収2億6,406万ドル(約427億円)を記録し、2026年実写映画のなかでも大ヒットスタートを切ったクリストファー・ノーラン監督最新作『オデュッセイア』(7月20日Box Office Mojo調べ)。ノーラン作品およびマット・デイモン主演作の最高オープニング記録を更新し、トム・クルーズも絶賛するなど世界的な社会現象となっているなど、9月11日(金)の日本公開にも大いに期待がかかる。

【写真を見る】オデュッセウスの妻のペネロペ(アン・ハサウェイ)と、息子のテレマコス(トム・ホランド)
【写真を見る】オデュッセウスの妻のペネロペ(アン・ハサウェイ)と、息子のテレマコス(トム・ホランド)photo by Melinda Sue Gordon [c] Universal Studios. All Rights Reserved.

映画史上初となる全編IMAX撮影がもたらす圧巻の映像体験や、豪華キャストの熱演が大きな話題を呼ぶなか、観客の心を深く揺さぶる大きな要素となっているのが、本作の根底にある「愛する家族のもとへ、生きて帰る」という“生還劇”のテーマだ。今回は、時代を超えて愛される生還劇の名作を振り返りつつ、なぜ人はこのテーマに惹かれるのかを考えながら、世界を狂喜させている『オデュッセイア』の熱狂の真相をひも解いていく。

主人公のオデュッセウス(マット・デイモン)と女神アテナ(ゼンデイヤ)
主人公のオデュッセウス(マット・デイモン)と女神アテナ(ゼンデイヤ)photo by Melinda Sue Gordon [c] Universal Studios. All Rights Reserved.

世界の命運を背負い、壮絶な旅の果てに故郷への帰還を果たそうとする「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや、火星にただ1人取り残された宇宙飛行士が、限られた資源と過酷な環境のなかで地球への帰還に挑む『オデッセイ』(15)など、あらゆる困難を乗り越えて生還を目指す物語は、世代や時代を超えて多くの観客の心を掴んできた。

そんな「生還劇」ルーツともいえる物語が、本作の原案となった古代ギリシャの詩人ホメロスによる英雄譚「オデュッセイア」だ。西洋文学の金字塔にして“世界最初の物語の1つ”としていまもなお語り継がれる傑作は、一見すると難解な印象を受けがちだが、実は現代の王道エンタメ映画で人々を魅了し続けている「生きて帰る物語」の原点と言える。

構想20年、ノーラン監督が念願の映像化!10年もの旅路と壮大な愛の物語を描く『オデュッセイア』

冷徹な野心を宿すアンティノオス(ロバート・パティンソン)
冷徹な野心を宿すアンティノオス(ロバート・パティンソン)photo by Melinda Sue Gordon [c] Universal Studios. All Rights Reserved.

いま、映画史に新たな1ページを刻む1作として、世界中から熱い視線を集めている『オデュッセイア』。本作は、アカデミー賞最多7部門を受賞した『オッペンハイマー』(23)のノーラン監督による、過去最大級のスケールで描き出すエンタテインメント超大作。

最新のIMAX技術を駆使し、世界各地で撮影されたアクションが展開される本作には、オデュッセウス役を演じるデイモンのほか、錚々たるキャストが集結。トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンらハリウッドが誇る超豪華キャストが出演することでも大きな話題を呼んでいる。世界屈指のキャスト陣を従え、ノーラン監督が満を持して解き放つのは、全編IMAXカメラで捉えた圧倒的リアリティと臨場感あふれる映像美、そして映画史を塗り替える壮大なドラマだ。

愛、欲望、裏切り、帰還と、エンタメ要素が凝縮した超大作『オデュッセイア』
愛、欲望、裏切り、帰還と、エンタメ要素が凝縮した超大作『オデュッセイア』photo by Melinda Sue Gordon [c] Universal Studios. All Rights Reserved.

トロイア戦争終結後、イタケの王、オデュッセウス(デイモン)は、息子テレマコス(ホランド)、妻ペネロペ(ハサウェイ)ら家族の待つ故郷へ帰還を目指す。しかし彼の前には、神々の介入や1つ目の巨人、魔女、荒れ狂う大海原といった容赦ない試練が立ちはだかる。愛、欲望、裏切り、復讐が交差するなか、オデュッセウスは10年にも及ぶ果てしない旅を乗り越え、再び愛する家族のもとへ帰ることはできるのか…。

まさにすべてのエンタテインメント要素が詰め込まれた超大作で描かれるのは、決して希望を失わず、数々の困難に立ち向かいながら、故郷へ戻ることを諦めない、英雄オデュッセウスの姿だ。愛する人との再会を想い、どれほど過酷な状況でも希望を失わない強さ、そして困難を乗り越えた先に待つ感動。それこそが、2800年前から現代に至るまで受け継がれてきた「生還劇」ならではの普遍的な魅力であり、王道エンタメの原点とも言える。

映画史上初となる全編IMAX撮影を敢行した『オデュッセイア』
映画史上初となる全編IMAX撮影を敢行した『オデュッセイア』photo by Melinda Sue Gordon [c] Universal Studios. All Rights Reserved.

世界的大ヒットを記録している『Michael/マイケル』(公開中)や『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)といった超大作のオープニング記録を凌駕し、世界を驚愕させる本作が満を持していよいよ日本上陸となる。新たな伝説が生まれる歴史的瞬間を目撃するため、いまから期待を高めて続報に備えてほしい。

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