金髪おかっぱマッチョ男子が悪を討つ!『マスターズ・オブ・ユニバース』など映画化されたおもちゃ、どれだけ知ってる?
『バービー』(23)の世界的ヒットを受けて、近年は玩具の映画化企画が続々と進行中だ。マテル社からはモグラ叩き(!)「Whac-A-Mole」の映画化企画まで浮上し、同社の人気フィギュアを実写化した『マスターズ・オブ・ユニバース』も6月5日(金)に公開される。1980年代ごろから、子ども向け玩具の販促を目的としたアニメが作られるようになると、いまや映画シリーズとして定着した大ヒット作など、これまでに数々のおもちゃが映像化されてきた。ここではそのなかから、映画化された海外のおもちゃに限定して紹介していく。
「トランスフォーマー」は玩具原作映画史上最大のヒットシリーズに
“玩具原作もの”の代表格といえば満場一致で「トランスフォーマー」シリーズだろう。タカラトミーとハズブロによって展開されるこの変形ロボット玩具は、1985年から現在まで作られ続けているアニメシリーズをはじめ、数えきれないほどの作品が世に送りだされてきた。
なかでもCG技術の発展によって可能となったのが、マイケル・ベイ監督が手掛ける実写版シリーズ。オートボットとディセプティコンの戦いを描くこのシリーズは、1作目の『トランスフォーマー』(07)からスピンオフ『バンブルビー』(18)を含め、現在まで7作が製作され、興収10億ドル超を連発するメガヒットを記録。シリーズ累計興行収入は52億ドル超にも及んでおり、おもちゃ発映画として最大の成功を収めている。
「トランスフォーマー」との共演も楽しみな兵士人形「G.I.ジョー」
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(23)のエンディングで匂わされたように、次回作でクロスオーバーを果たすのが、同じくハズブロ社の「G.I.ジョー」だ。バービーにヒントを得て作られた兵士姿のアクションフィギュアは、80年代にアニメ化。その後、2009年にスティーヴン・ソマーズ監督による実写版『G.I.ジョー』が作られ、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)、スネークアイズの前日譚を描いた『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(21)とシリーズ化した。
物語は、世界各国で構成された国際混成部隊「G.I.ジョー」が世界征服をたくらむ悪の組織コブラに立ち向かうというもので、1作目のチャニング・テイタムをはじめ、ドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリス、デニス・クエイドといったビッグネームが隊員として名を連ねた。
近年のおもちゃ映画化ブームの流れを作った「バービー」
『マーウェン』(18)ではG.Iジョー人形と5人のバービー人形がナチス親衛隊と戦うという世界が繰り広げられたように、女児向けの人形の代表格として愛され続けてきたのが、マテル社の「バービー」。1959年にデビューを果たすと、世界の名だたるファッションブランドやポップカルチャーとのコラボをはじめ、オードリー・ヘプバーンら数々の名女優たちのアイテムが作られるなど、コレクションアイテムとして大人をも魅了してきた。
「スター・ウォーズ」シリーズなど数々の映画とのコラボや「トイ・ストーリー」シリーズへの登場など、映画との親和性の高いバービーを、満を持してグレタ・ガーウィグ監督が実写化したのが2023年の『バービー』。本作は、完璧な女性像への疑問やマッチョイズムへの風刺を鮮やかに描きだし、世界興収は13億8000万ドルを超える記録的なヒットに。かつての子ども向けな玩具映画でなく、深いメッセージが込められた本作の大成功は、続々とIP(知的財産)の映画化企画が動きだすきっかけとなる、エポックメイキングなトピックとなった。
映画になったフィギュア、人形はまだまだあるぞ!
このほかにも、フィギュアや人形を原作とする映画は数えきれず、1960年代に大流行したトーマス・ダムの「トロール人形」を原作とするアニメ映画『トロールズ』(16)は、『トロールズ ミュージック★パワー』(20)、『トロールズ バンド・トゥゲザー』(23)とシリーズ化。
ハズブロ社の「マイリトルポニー」も、テレビアニメを経て初の映画『マイリトルポニー: エクエストリア・ガールズ』(13)を皮切りにシリーズ化すると、2017年には本格的な劇場版となる『マイリトルポニー プリンセスの大冒険』も公開された。
その一方で知られざる珍作も多く、ヤスミン、クロエ、サシャ、ジェイドの4人の少女をメインとしたアメリカMGA社によるファッションドール「ブラッツ(BRATZ)」からは、4人の女子高生の友情を実写で描いた『Bratz(原題)』(07)が作られるも思わしくない結果に。
また、スパイやスーパーヒーローをテーマにした1999年初登場のアクションフィギュア「マックス・スティール」(マテル社)は、アニメ作品を経て、2016年に『マックス・スティール』として実写化。謎めいたエイリアン、スティールと一体化することでヒーローとなる少年マックスの活躍を描いたが、ネガティブな評価を集めた。
