リアルでもバディ宣言!「ラストマン」福山雅治&大泉洋が語る、互いへの絶対的信頼

リアルでもバディ宣言!「ラストマン」福山雅治&大泉洋が語る、互いへの絶対的信頼

「白杖を持って、護道さんにアテンドしてもらいながらニューヨークを歩くシーンの撮影は感慨深い」(福山)

――今回の映画とスペシャルドラマの「ラストマンー全盲の捜査官― FAKE/TRUTH 」はニューヨークでも撮影されましたが、ニューヨークロケの思い出を教えてください。

福山「ニューヨークでは皆実さんが護道さんにアテンドしてもらいながら歩くシーンとアクションを少し撮ったんですけど、銃を扱うところは、けっこう躊躇いがありましたね」

大泉「僕は銃を抜くんでね、めっちゃ怖かったですよ」

福山「ニューヨークのど真ん中ですからね」

大泉「ニューヨークの真ん中で『銃を抜いて追っかけろ!』なんて言うから、僕はなるべく銃が目立たないようにして追っかけたんです。そしたら監督が『銃が見えないからもっと手を上げてくれ!』って言って、テイク2を撮ることになって。でも、完成したものを見たら一瞬しか使っていなかったので、もっと使ってよって思いました(笑)」

福山「日本では銃を持っていても撮影だろうなって思うけれど…」

大泉「アメリカで、見たこともない日本人が銃を持っていたらね」

福山「『テロだ!』ってなるからね」

大泉「実際、撮影の準備が終わるのを待っている時に、前から歩いてきたちょっとヤンチャそうな兄ちゃんが僕が持っている銃に気づいて。彼が『ムービー?』って聞いてくれたから、『「Yes、ムービー、ムービー! ソーリーソーリー』みたいなめちゃくちゃな英語で何とか事なきを得ました(笑)」

福山「シャレにならないからね」

大泉「本当、怖かったです」

福山「そして、白杖を持って、護道さんにアテンドしてもらいながらニューヨークを歩くシーンの撮影は感慨深いものがありました。僕は連続ドラマ版の撮影に入る前から、アル・パチーノ主演の『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』をずっと観ていて。若者(クリス・オドネル)に支えてもらいながら白杖を持って歩くアル・パチーノさんは、皆実を演じるうえで参考にさせてもらっていたので、ニューヨークで同じようなシーンを撮れたのはすごくうれしかったです。これは僕の個人的な思い出ですけどね」

福山雅治が役作りのために参考にした名作映画とは?
福山雅治が役作りのために参考にした名作映画とは?撮影/河内彩

「2人でもう一個ぐらいのシリーズを走らせたいし、一緒に仕事をするのは楽しいです」(大泉)

――お2人はお芝居や歌だけではなく、いろいろな表現をされています。そういった多彩なものにチャレンジする原動力と言いますか、ご自分を突き動かしているものはなんですか?

福山「(いろいろな話を)いただくからっていうのがいちばん大きいと思います。『音楽だけやっていたんだけど、芝居もやってみたかったんだよね』っていうことではなく、ありがたいことに『あなたの新しい表現を見てみたいんです』なんてオファーをいただくことがうれしく感じますね。上手くやれるかどうかはわからないけれど、こうやったらもっとおもしろくなるんじゃないかな?こうしたらもっとカッコよくなるのでは?っていうイメージだけは次々に湧き上がるので、その連続で僕はやっています」

大泉「僕も右に同じって感じです。もちろん、お話をいただいても断ることはあるんだけど、何度も熱心にお願いされると、そんなに言ってくれるんだったらって思っちゃう。それに頼まれた以上、頑張りたいし、期待を裏切りたくないと思ってやってしまうところがありますね」

大泉洋が自身の原動力を明かす
大泉洋が自身の原動力を明かす撮影/河内彩

――「ラストマン」シリーズで共演されてお2人の距離感はさらに縮まったと思うんですけれど、そんななかで、改めて、お互いに相手をリスペクトするところ、自分にはあんなことはできないなって思うようなところを教えてください。

福山「芝居場の話で言うと、大泉さんは非常に鋭いので『このセリフ、ここちょっと変じゃないですか?』とか『これ、なんか違和感ないですか?』みたいなことを的確に指摘されるんです。視聴者目線と言うか、とても客観的に、テレビで観た時に“これって変じゃないかな”って思うようなことが現場でわかるんでしょうね。僕もそういう目で見てはいるものの、“やってみてよっぽど変だったら監督にあとでカットしてもらえばいいかな”って思うところがあるんですけど、大泉さんにはきちんといいものに仕上げておきたいという芝居場に対する誠実さがすごくあって。“おもしろい”ということに対しても厳しい目をお持ちですし、一生懸命だから、そこはすごく頼りになりますね」

大泉「福山さんがスゴいのは、決める時にちゃんと決めるってところですよね。カッコよくなきゃいけないシーンのカッコよさの精度が高いし、あれは福山さんにしかできないですよ。日本国民はそんなカッコいい福山さんを見たいと思っているわけだけど、そこにしっかり答え続けているというかね。野球で言うなら、常に満塁で打席が回ってきて、絶対そこでホームラン打ってくれるという安心感がある。今回の映画でも、カッコいいシーンをあの精度で決めてしまうんだから、本当にスゴい。それがやっぱり福山さんだし、絶対に真似できないところです」

【写真を見る】劇中でもリアルでも息ぴったりのバディ!福山雅治×大泉洋を撮りおろし
【写真を見る】劇中でもリアルでも息ぴったりのバディ!福山雅治×大泉洋を撮りおろし撮影/河内彩

――お2人がもし実際にバディを組むとしたら、どんなことを一緒にやりたいですか?

大泉「僕は福山さんのことがすごく好きだし、こんなにおもしろいは人いないなって気がするので、2人でできる仕事があるなら、ほかにもいろいろやりたいですね。2人でもう一個ぐらいのシリーズを走らせたいし、一緒に仕事をするのは楽しいですから。今日も(取材を受けている福山さんを)見ているだけでおもしろいです。なので、どんなことでもいいから、福山さんとはまたぜひ一緒にやりたいですね」

福山「もう、バディみたいなものですから(笑)。僕らももういい歳で、すぐに60代に入っていくので、これからも2人が仲良さそうで、楽しそうに生きてる50代、60代のエンターテイナーだなっていう見え方になるといいのかなと思います」


取材・文/イソガイマサト