期待は裏切らず、予想は裏切った衝撃展開!映画、スペシャルドラマも放送の「ラストマン-全盲の捜査官-」の魅力をプレイバック
最後の切り札としてどんな事件も必ず終わらせることから“ラストマン”と称される全盲のFBI捜査官と、周囲から煙たがられている警視庁捜査一課の孤高の刑事。性格も育った環境も異なる2人が力を合わせ、難事件に挑む姿を描いた2023年4月期のTBS系連続ドラマが「ラストマン-全盲の捜査官-」だ。初回放送時にはTwitter(現X)で世界トレンド1位を獲得、平均視聴率は全10話すべてで2桁を記録するなど反響を巻き起こした。
福山雅治&大泉洋だからこそ生まれた最強のバディ
まず大きな注目ポイントとなったのが、そのキャスティングだ。目は見えないながら、研ぎ澄まされた鋭い感覚と人たらしの魅力で事件を解決に導く皆実広見に福山雅治。手段を選ばない嫌われ者ながら、根は生真面目で正義感にあふれ、目端が利く護道心太朗に大泉洋。
まさにスター同士で、同じ事務所で仲がよいことでも知られる2人。その初対面にして初共演となったのは、2008年放送のスペシャルドラマ「the波乗りレストラン」。大泉はワケあり客が集まってくるレストランのマスターに扮し、福山はその客役で出演している。また、福山が主演を飾ったNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年放送)、大泉が司会を務めた2020~22年のNHK紅白歌合戦でも共演するなどつながりは深く、エピソードも多い。
そんな福山と大泉の満を持してのバディ役であり、異色にして最強タッグの誕生となった「ラストマン」。盟友の2人はそれぞれが“名優”でもある。福山が皆実役で見せたクールさと華麗さ、大泉が心太朗役で見せた熱さと男臭さ。また、全盲の緻密な演技、孤高の繊細な芝居でも存在感を示し、両者が四つに組んで丁々発止のやり取りを展開する。
なにより、時に笑いを交えながらもただの凸凹コンビにとどまらず、まさにバディもののおもしろさが詰まっていた。分析力の皆実と洞察力の心太朗。くさし合い、補い合いながらもなれ合いにはならず、それでいて通じ合い、認め合っている。その軽快でいて荘重な関係性も福山と大泉だから示せたものかもしれない。
