春とヒコーキがどハマり!映画『爆弾』スズキタゴサクのモノマネが止まらない!?
「喰らいましたね。本物です!」(ぐんぴぃ)
――予告編を見た土岡さんと、事前情報ほぼナシのぐんぴぃさんがどハマりした作品ということで、構えずに見られる映画として幅広くおすすめできるのかなと。改めて本作のおすすめポイントをお願いいたします。
ぐんぴぃ「やっぱり佐藤二朗さんですね。コメディが得意な役者さんだと思っていたら、こんな引き出しを持っているのかと驚いたし、演技なのかなんなのか佐藤さんとタゴサクとの境界線がわからなくなる感じがあって。“タゴサクがタゴサクをやっている”という演技を佐藤二朗さんがやっている感覚にシビれました」
土岡「社会への鬱憤、自分の人生がうまくいかないことへの鬱憤を、刑事たちも抱えている。刑事が抱えているなら、自分のなかにもあるかもしれないって思うと、自分のなかにもタゴサクはいるように思えてなりません。社会に対してなにかやってやろう、みたいなのはある意味怖い考え方かもしれないけど、佐藤二朗さんが『実は俺、こんな演技を隠し持っているんだよ』と社会に見せつけている感じもあって。お芝居自体がタゴサクムーブというのかな。なんか自分のなかのタゴサクとしてスカッとするというか」
ぐんぴぃ「あー、わかるわー」
土岡「佐藤さんがこれまでに見せてない隠し持っていた演技を社会にぶつけてみんなを震え上がらせている!」
ぐんぴぃ「爆破させているんだね。まさしく“爆弾”!」
土岡「(記事に)書いてくださいって顔してます(笑)」
ぐんぴぃ「よろしくお願いします」
土岡「あと、刑事が複数人体制で、交代制で立ち向かっていくというのも珍しい描き方かなと。群像劇といえば群像劇だけど、想像する群像劇とはまったく違うもの。映画好きでも、なかなか想像できないと思います。形がすごく特殊な映画なので、衝撃で揺さぶられるのではないのかなと思います。役者さんたちの普段のイメージ込みの芝居で、交代交代でアンサンブルするところには、なんかめちゃくちゃ豪華なものを観ている感覚を味わえるはずです」
――最後に。お2人がこの映画おすすめしたいターゲットを絞って、注目ポイントをまとめていただければ、と思います。
ぐんぴぃ「邦画をナメている人に観てほしいです。僕自身、タイトルでなんか渋い作品なのね、くらいに軽く思っていたのですが、喰らいましたね。本物です!あと『クイズ!! 99人の壁』が終わって悲しんでいた人には、生まれ変わった『99人の壁』が観られますとおすすめしたいです!」
土岡「リメイクじゃないからね(笑)。僕はヒーローものが好きな人に観てほしいです。超人やスーパーマンみたいな人は出てこないけれど、全部をひっぺがしてヒーローとヴィランのやり取りを素材の味でやっています!とおすすめしたいです。塩でいただくヒーローものだよと(笑)」
ぐんぴぃ「通だね〜」
土岡「あと、この映画を引きずっちゃってもいいという覚悟のある人にもおすすめしたいです。いろいろな角度でいろいろな人の心情に共感できるので、どこかで響いてしまうと思う」
ぐんぴぃ「僕は数年後もこの映画を引きずっていると思います。ずっとタゴサクのモノマネをやっていくつもりです!」
取材・文/タナカシノブ
