榎木淳弥と櫻井孝宏が振り返る「呪術廻戦 『渋谷事変』」。2人が込めたこだわりと意外な見どころは?
「呪術廻戦」史上最大の激闘となった「渋谷事変」を特別編集版として初上映し、2026年1月スタートのTVアニメ第3期「死滅回游 前編」第1、2話をTV放送に先駆けて公開する『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(11月7日公開)。「渋谷事変」と「死滅回游」、直結するエピソードをつなげることで、興奮と衝撃をもたらす新たな物語へと誘っていく。
「渋谷事変」では夏油傑が偽物であることが判明。親友だった五条はそれを見破るも、夏油に成り替わり生きていた別人である偽の夏油により獄門疆に封印されてしまう物語が展開。夏油の体を乗っ取った誰かの真の目的とは…。主人公の虎杖悠仁は「渋谷事変」で後ろ盾である五条悟を封印されたことで、死刑執行猶予が取り消され、「死滅回游 前編」では処刑人に任命された乙骨憂太に命を狙われることに。同じ師を持つ虎杖と乙骨の激突にも注目だ。
本作で物語の大きな鍵を握る虎杖悠仁役の榎木淳弥と夏油傑役の櫻井孝宏にいろいろな事件が起きる「渋谷事変」での印象的な出来事や、様々な変化の表現が求められる虎杖、夏油を演じるうえでのこだわり、さらにお互いが演じるキャラクターの好きなシーンや表現を教えてもらった。
「自分のシーンじゃないところのほうが客観的に観ることができて、印象に残っていたりします」(榎木)
――「渋谷事変」では五条悟の封印、伏黒甚爾の復活、両面宿儺vs魔虚羅の対決、七海建人の最期、偽夏油の正体に関するヒントが判明するなど、いろいろな大事件が起きますが、印象深い事件はありますか?
榎木「七海(建人)が死んでしまうところです。七海はあまり死にそうにないキャラだと思っていたので、まさかここで…という衝撃というか。死に方も結構ボロボロになって塵にされるような感じで。体すら残さない容赦のなさみたいなものが印象に残っています」
――虎杖は七海からメッセージも託されているので、余計に強く印象に残っているのではないでしょうか。
榎木「そうですね。なぜあのひと言を言ったのだろう、みたいなことは考えました。あの言葉の前には葛藤もあったようだけど、結局は言うことを選んだ、というところからの『彼になにを与えたんだろう』というセリフもすごく印象的でした」
――偽夏油の頭をパカっとするシーンは、TVアニメ放送時もかなり話題になりました。
櫻井「僕自身はあのシーンにはそこまで…だったりするのですが、話題にしていただけるのはやっぱりうれしいです」
榎木「自分のシーンじゃないところのほうが客観的に観ることができて、印象に残っていたりしますよね」
櫻井「そうだよね。だから七海のシーンは確かにインパクトあったし、釘崎(野薔薇)とかもそう。あとは漏瑚!漏瑚が悲しく去っていくのがすごく印象的で、真人の最後にも同じ悲哀を感じました。呪霊は恨みとか怒りが言動力だと思っていたけど、根底に悲しみがあるんだなと」
榎木「真人の怯えも印象的でしたよね」
櫻井「そうだね。夏油はそれをニタニタ…ねぇ(笑)」
榎木「ニタニタしながら『助けてあげようか?』って。あれは、助ける気のない人の言い方です(笑)」
――後ろからスッと現れていましたよね?
櫻井「お待たせしました、みたいな感じで(笑)」
榎木「助けないくせに(笑)」
