山田杏奈、青木柚が学生時代のモヤモヤを告白!映画『NEW GROUP』公開記念舞台挨拶でピエール瀧は組体操を実況中継
映画『NEW GROUP』(公開中)の公開記念舞台挨拶が6月13日、グランドシネマサンシャイン池袋にて開催され、主演の山田杏奈、共演の青木柚、ピエール瀧、下津優太監督が登壇し、公開前から奇妙な映画として、SNSでも話題になった本作の撮影裏話などを語った。
本作は「組体操」という集団行動を通して、人間の行動心理の深層をコミカル、かつシリアスに描き出すSFサイコエンタテインメント。本作の象徴的なモチーフになっているのが、四つん這いになった際に手足や背中に伝わる感触が特に記憶に残る「人間ピラミッド」。劇中の高校では学校全体が組体操を「良いもの」として推奨。生徒たちは日ごとにそのピラミッドに加わり、積み重なっていく。山田演じる主人公の愛は、異様な集団行動を通して、「自分の意思は本当に自分の決めているのか」を問いかける。青木が扮するのは愛のクラスに転校生してきた優。海外から帰国したばかりで日本の集団行動、風習に馴染めずにいるという役どころ。瀧は学校の校長役を演じている。
山田は「監督がご自身でおっしゃていたので私も言いますが、奇妙な映画だったので…」と前置きした上で、「撮影中は時間がとてもタイトでやらなきゃいけない要素がすごくたくさんあったのもあって、振り返ってみるとかなり過酷な撮影期間だったという印象が強いです」と撮影を振り返る。すでに「面白かった!」という声も届いていると微笑み、「撮影中に真剣に取り組んでいたシーンが、誰かにとってはすごく笑えるポイントだったりするようで、撮影中気づかなかった発見があったりするので、いま、すごく楽しんでいます」と笑顔で伝えた。
青木は「友人から、組体操のやつ公開したねってすごく言ってもらえる」と微笑み、「公開前から、ビジュアルや予告編がインパクトのある映画だったので、すごく楽しみにしてくれていたんだとうのを昨日、今日で感じました」と周囲の反響を明かした。
瀧は「撮影の時からどういう人が観るんだろう…と思っていました」と話し、会場を見渡して「あぁ、なるほど、こういう人たちか、という感じです」とニヤリ。「なかなか奇妙な映画ではありますけれど…」と続けた瀧は「SNSなどを見ると、なるほどと分かった人もいれば、全然わかんねぇって人もいたりして。そうやって二分するのはこの映画の良さなんだと思っています」と本作の魅力を語った。
イベントでは学生時代に学校で違和感を持った経験を話すコーナーも。山田は「スカートの長さ」と答え、「短くしちゃいけないっていうことに、この数センチでなにが変わるんだってずっと思っていました」と振り返り、「きっとそれなりの理由があると思うんですけれど、当時は短くしたくてすごくモヤモヤしていました」と懐かしそうに語った。青木は「出席番号順」と回答。「”あいざわさん”がいない限り、僕が絶対1番です」と続けた青木は「新学期になにかをやるとしたら、出席番号順。後ろの人は、いろいろな失敗例を見てからでいいけれど僕はトップバッターだから絶対失敗確定」と出席番号1番の辛さを語り、「心の余裕がない!」と、なにも準備をすることなく、いろいろな発表をさせられたりした学生時代を振り返った。
野球部だった瀧は「同調圧力の塊。昭和の運動部はそういうものでしたから。水飲むなに始まり、1年はスパイクはノーマルのやつしかダメとか。バスケ部とかでもあるだろうし、そういうものを思い出します」と微笑む。瀧が「部活系は結構(同調圧力が)ある。バレー部が襲ってくるみたいなこともあるかもしれないですね」と映画に絡めて語ると、「いいかも!」と前のめりになった下津監督に会場は大笑い。「跳び箱に食べられるとか…」との瀧のアイデアに「2があったらぜひ!」とノリノリの下津監督。部活別にやるのもおもしろいかもなどと語り、続編に乗り気の様子だった。
イベント終盤では日本体育大学体操部による組体操パフォーマンスも。客席前の練り歩き、ステージ前で次々と組体操を披露。シュールな空間になっているとことで、瀧がパフォーマンスの様子を実況中継しながら盛り上げ、会場からも大きな拍手が送られていた。
最後の挨拶で下津監督は「ハマった人、ハマらなかった人もいらっしゃると思いますが、ハマった方は声を大にして広げていただきたいと思います」と呼びかける。瀧は「いろいろな感想があると思いますが、一番大事なことは、これを劇場でやっているということ。これがこの映画の一番対峙なところのような気がするので、他のみなさんに足を運んでいただけるように、広めていただけるとうれしいです」とリクエスト。青木は「(映画を観たことを)知人に話したら盛り上がると思うので、そういう輪を広げていっていただけたらうれしいです」とニッコリ。山田は「肯定的な意味で、好きな人嫌いな人どちらもいるだろうなと。それがこの映画の本当の良さだと思います」と本作の見どころを改めてアピールし、イベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ
