山田杏奈「組体操が襲ってくるってどういうこと?」と戸惑いながらも笑顔!映画『NEW GROUP』完成披露試写会は組体操を見ながらのトークに
映画『NEW GROUP』(6月12日公開)の完成披露上映会が5月16日、グランドシネマサンシャイン池袋にて開催され、 主演の山田杏奈、共演の青木柚、主題歌を担当した藤原さくら、下津優太監督が登壇。イベント後半には、日本体育大学・体操部による組体操パフォーマンスが披露された。
商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』(24)がスマッシュヒットとなった下津優太監督の劇場公開二作目となる本作は、組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底をコミカルに、そして、シリアスに炙り出すSFサイコエンタテインメント。主演の山田が家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生の主人公の愛を、彼女のクラスメイトで、海外帰りで日本の学校の協調性を重んじる集団行動に馴染めない転校生の優を青木が演じている。
多様性が強調される今の時代に、集団に埋没することの幸せとは何かを問う本作について、台本を読んだ時に面白さを感じつつも「どういうこと?」という戸惑いも感じたと声を揃えた山田と青木。完成版の感想について「全貌を説明してもらいながら撮影はしていたけれど圧倒されました」と伝えた山田は「言葉で説明するよりも、観てください!としか言えない映画です(笑)」とおすすめ。声を出しながら台本を手に自宅で練習をするという青木は「組体操が襲ってきて『対抗だ!』っいうセリフがあって。恥ずかしい!って思いながらも、怖いもの見たさみたいなものもある。楽しみとドキドキの話でした」と笑顔。出演の決め手について「『組体操が襲ってくる』とは書いてあったけれど、どうなるかはわからない。だけど、飛び込んでみたい、飛び込ませていただきたいと思った次第です」とニヤリ。青木は「同い年の山田さんが主演。山田さんと一緒に乗り越えられそうと思ったし、(恥ずかしいと思った)あのセリフも言えそうだと感じて、やらせていただきました」と説明し、笑いを誘っていた。
山田に頼もしさを感じた瞬間について青木は「山田さんがベンチコートを脱いで撮影に向かっていく後ろ姿。立ち向かっていくところが『いま、戦っているんだ!』みたいな優から見た愛という感じがして。山田さんが動じずに冷静に進む姿が印象的でした」と撮影時のエピソードを披露。撮影について下津監督は「過酷な撮影で思い出したくもないくらい…」と苦笑いしながらも、「日体大の体操部の方がいなかったら成立しなかったです。日本体育大学のおかげです!」と力を込めて感謝していた。
主題歌を担当した藤原は「合唱の曲をお願いします」というオーダーだったと明かす。制作過程を振り返り、「最後のシーンを知っているから、どういう始まりがいいんだろう…とかなり悩みました」と語ったが「すごく大好きな作品。何度も観て、すごく悩みながらも楽しく制作させていただきました」とお気に入りであることも語っていた。藤原による主題歌について下津監督は「観終わった後にみなさんがポカーンとなっている時に流れてくるので、いい受け皿のような楽曲になったと思っています」と独特な表現で感謝。藤原は映画について「ショッキングな体験。観たことのないシーンしかない!」とニッコリ。曲が浮かんだ瞬間について藤原は「改札に入る前にピッと改札を通った時」と明かし、集団の後ろ姿が楽曲制作のヒントになったと解説していた。
イベント終盤には、日本体育大学・体操部員が作品さながらの真顔で、サボテンやピラミッドなどの組体操を披露しイベントを盛りあげる。山田と青木も2人で組体操をするシーンがあったそうで、「確か、衣装合わせで組体操をしたのが初めましてで…」と顔を見合わせて微笑む。日体大の体操部が登場してからは、真顔で組体操を披露する体操部員の姿を見ながらトークを展開するというシュールな光景が広がり、会場からも楽しそうな笑い声が漏れ聞こえていた。
またハリウッドを拠点とするマネジメント会社Kaplan Perrone Entertainmentと映画監督、脚本家として契約を締結したばかりの下津監督が、ハリウッドでの映画制作が約束されていることをどう思っているかと質問され「かましてやりたいと思います!」と気合を見せると、会場から期待のこもった拍手が沸き起こっていた。
取材・文/タナカシノブ

