刑事×怪獣×パトレイバー=『WXIII』!長年のファンが思う魅力とは?「いい意味で完全に裏切られる」

刑事×怪獣×パトレイバー=『WXIII』!長年のファンが思う魅力とは?「いい意味で完全に裏切られる」

1988年に発表されたOVAシリーズを皮切りに、漫画や劇場版、テレビアニメ、小説、ゲーム、さらには実写版までありとあらゆるメディアミックスを展開してきた「機動警察パトレイバー」。その劇場版第3作『WXIII 機動警察パトレイバー』(02/以下、『WXIII』)を最新の4Kフィルムスキャンで完全リマスター化した4K ULTRA HD Blu-ray「WXIII 機動警察パトレイバー 4K リマスターコレクション」が5月27日に発売された。

すべて揃えたい!パトレイバーの劇場版3作が4K化
すべて揃えたい!パトレイバーの劇場版3作が4K化

この発売を記念してMOVIE WALKER PRESSでは、「あなたの『パトレイバー』への想いを聞かせて!」と題した感想投稿キャンペーンを実施。10代から50代まで幅広い世代の『パトレイバー』ファンから熱い投稿が多数寄せられた。そこで本稿では、そのコメントのなかから『WXIII』の“推しポイント”や、シリーズの魅力、そしてシリーズ最新作『機動警察パトレイバー EZY』への期待&感想をピックアップして紹介していこう!

臨場感倍増!『WXIII』4Kリマスターの出来栄え&豪華特典をチェック

漫画家のゆうきまさみ、メカニックデザイナーの出渕 裕、キャラクターデザイナーの高田明美、脚本家の伊藤和典、アニメ監督の押井 守の5名によるクリエイター集団「HEADGEAR」が生み出した『機動警察パトレイバー』シリーズ。ロボットテクノロジーが急激に発達した20世紀末から21世紀初頭の東京を舞台に、“レイバー”と呼ばれるロボットを使った犯罪に立ち向かう「特車二課」=通称“パトレイバー”たちの活躍を描く物語だ。

まずは今回発売される「WXIII 機動警察パトレイバー 4K リマスターコレクション」の仕様と特典内容を、実際に開封しながらチェックしていこう。今年1月に発売された「機動警察パトレイバー 劇場版 4K リマスターコレクション」(以下『劇パト1』)、同じく3月発売の「機動警察パトレイバー2 the Movie 4K リマスターコレクション」(以下『パト2』)と同様に特製収納BOX仕様となっている。

前2作と同様に特製収納BOX仕様
前2作と同様に特製収納BOX仕様

BOXの裏面もデザイン性が高く、コレクションに打ってつけ
BOXの裏面もデザイン性が高く、コレクションに打ってつけ

思わず3作並べたくなる
思わず3作並べたくなる

4K ULTRA HD Blu-rayとBlu-rayそれぞれの本編ディスクに加え、特典ディスク(Blu-ray)も付いた3枚組で、封入特典には特製ブックレットと絵コンテ集が。特徴的なのは前2作よりも厚みが増した絵コンテ集で、550ページ超の大ボリューム。各カットに込められた制作陣の強いこだわりを知ることができるのはもちろん、本編からオミットされてしまったカットもあり、頭の中で“完全版”を思い浮かべながら読んでいくのがおすすめだ。

封入特典は特製ブックレットと絵コンテ集
封入特典は特製ブックレットと絵コンテ集

また、特典ディスクには2002年に発売されたDVD「WXIII 機動警察パトレイバー SPECIAL EDITION」に収録されていた「BEHIND WXIII PATLABOR THE MOVIE3 制作の舞台裏」と「meet the cast WXIII もう一つの証言」を再録。音声特典のオーディオコメンタリー2種も同盤からのうれしい再録となっている。

もちろん4Kリマスターされた本編映像こそ今回のパッケージの肝といえる部分。『劇パト1』の4K版では色の鮮やかさが格段に増し、光の強さや背景ディテールの明瞭さが際立つ仕上がりに。『パト2』の4K版では“寒色”を意識したという抑制された色味を最大限に発揮させながらドラマティックな雰囲気を演出していたが、今回の『WXIII』ではどうか。

すでに発売された前2作の4K版と同様、色の鮮やかさが際立つ(『WXIII 機動警察パトレイバー』)
すでに発売された前2作の4K版と同様、色の鮮やかさが際立つ(『WXIII 機動警察パトレイバー』)[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA ※画像は編集部にてモニターを撮影したもの

細やかな描き込みがよくわかることで、フィルムノワール調の作風が引き立てられている(『WXIII 機動警察パトレイバー』)
細やかな描き込みがよくわかることで、フィルムノワール調の作風が引き立てられている(『WXIII 機動警察パトレイバー』)[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA ※画像は編集部にてモニターを撮影したもの

色彩やディテールの明瞭度に加え、明部と暗部のコントラストがしっかりと付けられていることで画面全体が締まり、作品の持つ硬派な雰囲気がより一層引き立てられている。また物語の季節設定である梅雨特有のジメジメとした空気が画面越しに伝わってくる臨場感に、“廃棄物13号”の異質さも格段にアップ。リアルタイムを知る往年のファンも、新鮮な気持ちで作品を楽しむことができるはずだ。

ファン必携!現時点での最高品質で味わえる「4K リマスターコレクション」
ファン必携!現時点での最高品質で味わえる「4K リマスターコレクション」

劇場版3作の「4Kリマスターコレクション」を並べてみると、まさに壮観。パッケージの段階から、それぞれの作風の違いを感じ取ることができるだろう。まだ『劇パト1』『パト2』を購入していないという人も、このタイミングに3作まとめてゲットして、コレクションに加えてみてはいかがだろうか。


『パトレイバー』の世界で、刑事ドラマと怪獣パニックが融合!

ここからはキャンペーンに寄せられたコメントの数々を紹介しながら、『WXIII』と『パトレイバー』シリーズの魅力について深掘りしていこう。

2002年の春休みに劇場公開された『WXIII 機動警察パトレイバー』
2002年の春休みに劇場公開された『WXIII 機動警察パトレイバー』[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA

レイバーを狙う奇妙な破壊活動が続く東京湾沿岸。城南署の刑事、久住(声:綿引勝彦)と秦(声:平田広明)はその捜査に難航していた。ある時、秦は大学講師の冴子(声:田中敦子)に出会い、次第に彼女に惹かれるように。そんな折、捜査の途中で久住と秦は湾岸に浮かぶ備蓄基地で次々と人間を食い殺す“怪物”に遭遇。警視庁や防衛庁、特車二課まで巻き込む事態へと発展し、やがて秦の知らない冴子の姿が浮かび上がっていく。

「ロボットアニメを観るつもりで再生すると、いい意味で完全に裏切られる」(30代・男性)というコメントにもある通り、『WXIII』の最大の特徴は、特車二課の活躍を描いてきたこれまでのシリーズと一線を画す作風。2人の刑事を中心にした刑事ドラマと、そこからは想像もつかない“怪獣パニック”ジャンルが融合し、それらが『パトレイバー』の世界観のなかで繰り広げられるという贅沢さにほかならない。

旧Blu-rayではわからなかった暗部の境界もくっきり(『WXIII 機動警察パトレイバー』)
旧Blu-rayではわからなかった暗部の境界もくっきり(『WXIII 機動警察パトレイバー』)[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA ※画像は編集部にてモニターを撮影したもの

「本格的な刑事ドラマ+怪獣パニックになってるのが新鮮。フィルムノワールっぽい重厚で湿った雰囲気がめっちゃいい」(30代・男性)
「同じパトレイバー世界でもかなり大人向けな雰囲気になっている」(20代・男性)
「刑事ドラマとしての渋さや、これまでのシリーズにない生々しさ」(30代・男性)
「これまでのパトレイバー作品とまた違った雰囲気の作品で、おどろおどろしさとサスペンス的なところ」(40代・男性)
「パトレイバーでありながら、刑事ドラマ、人間ドラマとしての魅力がある作品だと思います」(50代・男性)

作品が持つドラマ性も格段に高まる仕上がりに(『WXIII 機動警察パトレイバー』)
作品が持つドラマ性も格段に高まる仕上がりに(『WXIII 機動警察パトレイバー』)[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA ※画像は編集部にてモニターを撮影したもの

こうした“らしくない”点を推しポイントとして挙げるファンが多くみられる一方、「溜めに溜めたパトレイバーの登場」(30代・男性)というコメントのように、どのようなかたちで特車二課の面々が刑事ドラマ×怪獣パニックの世界観に加わっていくのかを期待しながら観るのも楽しみ方のひとつ。

硬派なストーリーの末に、満を持してパトレイバーが登場!(『WXIII 機動警察パトレイバー』)
硬派なストーリーの末に、満を持してパトレイバーが登場!(『WXIII 機動警察パトレイバー』)[c]2002 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA

ほかにも「逆光を用いたイングラム1号機が電磁警棒を抜き取りバイザーを上げるショットは、押井監督の前2作とは異なる演出でとても際立っていた」(20代・男性)のように、総監督・高山文彦に変わったことで見えてくる作家性の違いも注目ポイント。各クリエイターの特色がしっかりと反映されているからこそ、『パトレイバー』シリーズの世界は広がりつづけているのだろう。

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