20年ぶり声優挑戦の堂本光一が、劇場版「転スラ」第2弾で感じたアニメならではの演じる楽しさ「ダンディな見た目のキャラを経験できたのはうれしい」
「余白を残すアニメならではの表現がおもしろい」
では、「自分とはかけ離れている役」と語ったゾドンというキャラクターをどのように捉えていたのだろうか。
「まず見た目がダンディだったので、なぜこの役を僕に?というのが最初の感想でした。ヒゲが生えない僕から見たら、すごく羨ましいビジュアルだなと(笑)。実写だとヒゲを生やしたキャラクターがハマらなくても、アニメの世界でなら演じることが可能なのがアニメーションの良いところですよね。今回、役でダンディな見た目のヒゲキャラを経験できたのはうれしいですね」とニコニコしながらゾドンのビジュアルからの印象に触れていた。
ゾドンとリムルが戦うアクションに加え、カイエン国で水竜に祈りを捧げる巫女・ユラ(声:大西沙織)とゴブリンのゴブタ(声:泊明日菜)とのパートも本作における注目ポイントとなっている。
「明確な答えみたいなところは表現されていないのですが、ユラの本心はどのようなものだったのか。恋の心があったのか。これはもう、観た人の判断に委ねたいと思います。これも声優のおもしろいところだと思うのですが、表現しすぎないほうがいい場合もある。もちろん振り切ったお芝居が必要な場面もあるけれど、観た人がどう感じるのかという余白を残す表現は、アニメならではの表現でおもしろいんじゃないかなと個人的に思っています」。
いろいろな魔法が登場する本作だが、堂本が番組などで後輩たちに投げかける言葉にはある種、“魔法”がかっていると感じられる場面に遭遇する。「そんなことはない(笑)」と照れながら謙遜する堂本だが、言葉の受け手の反応や表情から、その言葉からもらったものの特別さが伝わってくるのだ。堂本が誰かに言葉を投げかける際に意識していることについても訊いてみた。
「いまの世の中、言葉も含めて誠実であることがすごく大事じゃないですか。でも、そうなっていけばいくほど相手の本心がわからないな…みたいなところに、逆に恐怖を感じることがあります。誰かが喋っていることに対しても、その言葉の裏にあるものをしっかり読み取りたいと考えているし、誰かに言葉を投げかける際には、上辺だけにならないようにしたいと思っています。わかってほしい人には読み取ってほしいところまでしっかりと伝えるように心がけているんです」。
取材・文/タナカシノブ
