「うさんくささと冷酷さとのギャップ」「非常にアンバランスで滑稽」…キャスト陣の怪演に翻弄される
ミシェル役には『女王陛下のお気に入り』(18)、『哀れなるものたち』などランティモス作品の“顔”といっても過言ではないエマ・ストーン。テディ役にランティモスの前作『憐れみの3章』(24)でカンヌ国際映画祭男優賞を獲得し、ノンクレジットで出演した『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)の怪演も記憶に新しいジェシー・プレモンス。優位性がジェットコースターのように変化していく様を体現する2人に、観る者は圧倒される…!
感想コメントを見ても、ミシェルに対して「画の強さが得体の知れなさ、感情の強さを引き立てていた。眼力がすごい」(20代・女性)や「うさんくささと冷酷さとのギャップがいい」(30代・女性)、「一瞬エマ・ストーンが本当に宇宙人に見えてしまった!」(30代・女性)など彼女の強さや存在感を挙げる意見が多数。
一方のテディは「悠々と自転車を漕いでいるシーンでの軽快なミュージックが非常にアンバランスで滑稽だった」(30代・女性)、「最初はイラついて観ていたのにだんだん哀れになった」(30代・女性)、「『シビル・ウォー』とまったく違うキャラクターで演技の幅がすごく広い」(30代・男性)のように、誘拐という暴挙に出た異常な人間ながらどこか哀れみを感じてしまう、クセ強だけども人間味あふれるキャラクターとして受け止められているという矛盾も?
このほか、狂信者というよりも純粋にテディへの信頼のみで誘拐を実行する、純真すぎる従弟ドンにも「完全に自分だと思った」(30代・女性)、「誰よりも人間らしく葛藤していた」(20代・男性)、「観客の目線と近いキャラクターで強く印象に残った」(20代・男性)といった感想が。オーディションでランティモスに発見された新星エイダン・デルビスの真に迫る演技が大勢の共感を呼んでいたようだ。

