『キルケーの魔女』どうだった?ガンダム上級者&初心者が『閃光のハサウェイ』を語り合う!「ガンダム好きの大きな夢が叶った」
「ガンズ・アンド・ローゼズの『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』には驚きました」
石井「そんな『キルケーの魔女』で、ほかによかったシーンなどはありましたか?」
別所「私はギギのおしゃれな日常がすごくよかったです」
阿部「わかります!」
別所「急に海外ドラマみたいなシーンが始まって、すごく印象的でした」
石井「ギギがただの外見的に魅力的な女子ではなく、ある種の才女であり、伯爵の愛人をこなせるポテンシャルを秘めていることがわかりますよね。でも、それを捨ててハサウェイのもとに行きますという部分で、彼女の女性らしい一面も際立っていました」
阿部「ギギのお着替えも印象的でした。衣装の数がすごく多くて水着も毎回違う。彼女のおしゃれな部分や女の子としての魅力は、今回すごく描かれていたと感じました」
石井「映像的にギギの気分と衣装はすごくリンクしているというのもおもしろかったですね」
平尾「僕はモビルスーツの違いは気づくのに、キャラクターの衣装にはあまり目が行ってませんでした…。人によって全然視点が違うんですね」
別所「カラーチップを比較しながら、部屋の模様替えとかもしていくところは、彼女のクリエイティブな部分が見えましたね」
阿部「YouTubeのルックブック的な女子がおしゃれな服を交換している画に近いので、すごく現代的な表現だなと。最後のシーンの黄色いドレスも、青い空と荒涼とした砂漠に映えるデザインを持ってきているところにもこだわりを感じました」
平尾「そこで最後に流れる音楽が、ガンズ・アンド・ローゼズの『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』というのにも驚きました。ギギとハサウェイの2人が一緒にコックピットに入っていくところは、曲とピッタリ合っていて美しいなと思いました」
石井「ガンズも大サプライズでしたが、その直前の戦闘も原作にはない映画オリジナルの部分で興奮しましたね。小説ではハサウェイの内面部分が書かれているんですが、映像ではそうしたモノローグは排除されている演出になっていて。映像作品だからこそのサプライズと補完を、『逆襲のシャア』を踏まえて、アムロを幻視して自分の想いをぶつける形で表現している。本当にすごい」
阿部「あのシーンは『逆襲のシャア』をしっかりと見直して、もう1回挑みたいと思いました」
「第3章は原作通りなのか?オリジナルの展開になるのか?」
石井「おそらく話のネタはまだまだ尽きないのですが、そろそろまとめに入りたいと思います。今回の座談会を踏まえて、もう一度鑑賞する際に注目したいポイントを教えてください」
別所「お話をするなかで、作品への解像度がグッと上がりました。そこを知れたのでもう1回劇場に行きたいです。今後の物語への期待としては、ハサウェイとギギが再会を果たしたことで、ケネスがどう動くのか…3人の関係がどう結末を迎えるのか気になりますね」
平尾「今回いろいろ話を聞いて、細かいところでのキャラクターの心情の変化に理由付けがされていることをより深く知れたように思います。レーンを主人公として観た時というのも意識するとおもしろそうとも感じたので、次に見る時はそういう細かいところにも注目していきたいなと思いました。僕は原作小説の結末は知っているのですが、アニメの結末は原作通りなのか?はたまた今回のようにオリジナルの展開になるのか?そこも楽しみになりました」
阿部「私は最後の戦闘シーンは、最初に観た時は理解が追いつかない感じだったのですが、話を聞くなかでモビルスーツ戦闘の理屈とかもわかり、さらに演出の意図も理解できたので、もう一度そうした部分に着目して観たいですね」
石井「鑑賞後にすごく話したいことが膨れ上がってくる映画なので、話をしたくてウズウズしていたんですが、お話をしていろんな角度の解釈を聞くことができたのでものすごく楽しかったです。特に女性視点での意見には感心することが多かったので、色々な年代の方にもオススメして解釈を聞きたくなりました。そして、体感型の映画ということを感じたので、今後はドルビーシネマや4DXなんかのラージフォーマットでより没入して楽しみたいと思います。
というわけで、みなさん、ありがとうございました!」
取材・文/石井誠

