こんな坂本龍馬、西郷隆盛もアリ?史実と比較する『新解釈・幕末伝』登場の偉人たち
龍馬もビビりまくるおりょう(広瀬アリス)
京都の医者の娘で、龍馬の妻。気丈で機転の利く性格で知られる。最も有名な功績は、寺田屋事件(1866年)の際に危難を察知し、身の危険を顧みずに急を知らせ、龍馬の命を救ったこと。その後、龍馬と向かった塩浸温泉(鹿児島県霧島市)の旅は、日本で最初の新婚旅行として語り継がれている。
本作ではそんなおりょうの“鬼嫁”の部分をクローズアップ。「オマエらもとっとと戦え!」と怒鳴り散らす彼女に、さすがの龍馬もビビりまくる。
ツッコミ役の大久保利通(矢本悠馬)
薩摩藩出身の政治家で「維新の三傑」の一人。沈着冷静なリアリストとして、維新後の新政府を牽引した。版籍奉還、廃藩置県などの重要改革を断行し、岩倉使節団に参加して欧米を視察。帰国後は内務卿として殖産興業を推進し、日本の近代化の礎を築き上げた。
けれど、本作の大久保はただのツッコミ役。くだらない言い争いをしている龍馬と後藤象二郎に向かって、「どっちでもいい。非常にどっちでもいい!」と吐き捨てる。
嫌味ったらしい後藤象二郎(賀来賢人)
土佐藩士で藩政を主導した。龍馬の政治思想に共鳴し、彼の「船中八策」に基づき、前土佐藩主の山内豊信を動かすと、将軍である徳川慶喜(勝地涼)に大政奉還を進言。この進言が幕府滅亡を決定付ける重要な役割を果たした。維新後は自由民権運動に関わり、政府の要職を歴任する。
本作での後藤は「『船中八策』(なんてネーミング)、ダサい!安易オブ・ザ・イヤー」と言ってバカにするなど、龍馬と火花を散らしている。「中身を考えたのは僕。船の中で(新国家構想を)考えたなんて、どうでもよくね?」とも言い放つ嫌味ったらしいキャラで、龍馬と友好な関係だったとはとても思えない。
誰もが知る幕末の大事件の真実が、ムロツヨシや佐藤二朗らのやりたい放題の爆演で暴かれる『新解釈・幕末伝』。だがそれらは、本作に登場する歴史学者(市村正親)の解釈に過ぎないし、信じるか否かはあなた次第。まずは大笑いしながら、楽しんでほしい。
文/イソガイマサト
