『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が『千と千尋の神隠し』を抜き、日本歴代興収2位に浮上!『無限列車編』を超える可能性は?
『ブラック・ショーマン』『キミとアイドルプリキュア♪ 』らが初登場!
さて、「ガリレオ」シリーズに続いて東野圭吾の小説を福山雅治主演で映画化した『ブラック・ショーマン』は2位に初登場。初日から3日間で動員39万6000人、興収5億5600万円と、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』には届かなかったものの、今年公開の実写邦画作品としては第4位のオープニングを飾っている。
これまで多数の著作が映像化されてきている東野作品。そのなかでも福山とタッグを組んだ「ガリレオ」シリーズは、テレビドラマに始まり、劇場版3作品いずれもが大ヒットを記録。『容疑者Xの献身』(08)の記録した興収49億2000万円は、いまだに東野作品の映画化における最大のヒットであり、『真夏の方程式』(13)も興収33億1000万円、『沈黙のパレード』(22)も興収30億円と安定感が抜群。
ちょうど『沈黙のパレード』が公開されたのは3年前の同じ時期で、祝日を含めた公開4日間の成績は動員49万3000人&興収6億9600万円だった。今回の『ブラック・ショーマン』は、祝日までの公開4日間で動員53万人&興収7億円を突破している。「ガリレオ」のようなシリーズ作としての強みはないものの、今作も福山×東野タッグにふさわしいヒットとなることは確実だろう。
先週、先々週と『鬼滅』に食い下がった二宮和也主演の『8番出口』は3位にランクイン。週末3日間の動員は36万8000人、興収5億4000万円と前週比79%の成績をキープ。累計成績では動員226万人&興収31億円を突破しており、現時点で二宮主演作の最大のヒット作である『GANTZ』(11)の興収34億5000万円をすでに射程圏内にとらえている。
また、4位に初登場を果たしたのは「プリキュア」シリーズの第22作『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』(公開中)。初日から3日間で動員28万3000人、興収3億4600万円と、昨年の同時期に公開され最終興収12億4000万円だった『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』(24)の初週末対比96%の動員成績となっている。
公開15週目を迎えた『国宝』(公開中)は、5週ぶりにトップ3圏内から外れて5位に。それでも9月15日までの累計成績は動員1013万人&興収142億7000万円と、観客動員1000万人の大台を突破。前週末から9億円以上の興収を積み上げており、日本歴代興収ランキングでは19位に浮上。今年公開された『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(25)まであと4億円に迫っている。
バカリズムが脚本を務め、かげはら史帆の歴史ノンフィクションを実写映画化した山田裕貴主演作『ベートーヴェン捏造』(公開中)は6位スタートとなった。
以下は、1~10位までのランキング(9月12日〜9月14日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『ブラック・ショーマン』
3位『8番出口』
4位『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』
5位『国宝』
6位『ベートーヴェン捏造』
7位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
8位『カラダ探し THE LAST NIGHT』
9位『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
10位『ヒックとドラゴン』
今週末は、藤本タツキの人気マンガを原作としたテレビアニメ「チェンソーマン」の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』、第160回直木賞を受賞した同名小説を妻夫木聡主演で映画化した『宝島』(9月19日公開)、ウェス・アンダーソン監督の最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(9月19日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬