「いまこの瞬間が愛おしくなる」「オールタイムベストになった」…映画『We Live in Time この時を生きて』には“人生で大切なこと”があふれていた!
アカデミー賞で作品賞を含む3部門にノミネートされた『ブルックリン』(16)のジョン・クローリー監督の最新作で、実験的な作品を数多く送りだしてきた映画ファン注目のスタジオ、A24が北米配給権を獲得したことでも話題の『We Live in Time この時を生きて』(6月6日公開)。『ミッドサマー』(20)のフローレンス・ピューと「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが運命的な出会いを果たす恋人を演じる。2人の愛を真正面から描いた物語でありながら、3つの時間軸をシャッフルした構成を用いるスタイルも特徴だ。
出会いやすれ違い、結婚、出産、そして立ちはだかる障壁など、誰もが共感し、心揺さぶられる普遍的な愛と感動にあふれる本作。公開に先駆けて実施された試写会でも、「いまこの瞬間が愛おしくなるすてきな映画」「間違いなくこの映画は私の人生の一部になった」といった絶賛コメントが寄せられている。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、人気イラストレーター3名に本作をモチーフにしたイラストを描き下ろしてもらった。さらに、映画公式サイトで実施中の感想投稿キャンペーンに集まったリアルな観客の声とあわせて、本作の魅力をひも解いていく。
悲しさだけに囚われない多幸感に満ちたストーリー
新進気鋭の一流シェフであるアルムート(フローレンス・ピュー)と、離婚して失意のどん底にいたトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)。なんの接点もなかった2人だが、交通事故の加害者と被害者というまさかの出会いを果たして恋に落ちる。自由奔放なアルムートに対し、慎重派のトビアス。気持ちがすれ違い、衝突することもあったが、ついに結ばれ、娘も授かるなど順風満帆な日々を過ごしていく。そんななか、アルムートの余命がわずかであることが明らかとなる。
物語の早い段階でアルムートの病状が観客の知るところとなるが、前向きに生きたいと願う彼女とその想いに寄り添うトビアスの人生観そのもののように、悲しみだけで覆われない多幸感に満ちたストーリーが展開される。そんな本作について、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子は「これまでの余命もののイメージを覆す作品。誰もが今の瞬間を大切にしなければならないというメッセージを心に刻みました」とコメント。試写会の参加者からも率直な感想が集まっている。
「オールタイムベスト作品になりました。人生の指針になってくれるような素晴らしい作品」(20代・男性)
「いまそばにいる人との時間をもっと大切にしようと思わせてくれる、胸の奥がじんわりと温かくなる映画でした」(20代・男性)
「“人と一緒に生きること”のリアルを描いていて、そこにすごく共感できた」(20代・女性)
「悲しい結末なのに、愛し愛されるってこんなに美しく幸せなことなんだ。確かな愛情があると人ってこんなに素直になれるのかなって魅了されました」(40代・女性)