玉城ティナ、ラミ・マレック演じる“アマチュア”スパイを絶賛「奥さんへの愛が不可能を超越していく」
「復讐劇だけど感情移入しやすし、普段アクション映画を観ない人も楽しめます」
本作ではチャーリーとヘンダーソンとの絶妙な関係性も見逃せない。上司の命令を無視して勝手な行動をとるチャーリーを追うヘンダーソンは、味方なのか?敵なのか?と観客をまどわせる。ミステリアスな雰囲気をまとうフィッシュバーンがヘンダーソンを演じていることもあって、そこが曖昧になり、玉城も「ヘンダーソンがチャーリーの処遇についてCIAの上官とやりとりをしている様子を観て、私も彼はチャーリーのことが好きなんじゃないのかな?って思いました」と笑顔を見せる。
「しかも、頭脳で動くチャーリーとは対照的なキャラクターで、彼は感覚で動くタイプ。でも、一番印象に残っているのは、やっぱりヘンダーソンがチャーリーに銃を渡して、『俺の胸を狙え!指を引き鉄にかけろ』というシーン。いずれにしてもヘンダーソンは神出鬼没だし、最後の最後まで2人の関係がどうなっていくんだろう?というところを気にしながら観ていました」。
最後に「もし、チャーリーのように玉城さんの大切な人の命が奪われたらどうしますか?」と聞くと、質問を一度噛み締めたうえで「いや、やっつけてやりますよ、絶対に!」という力強い言葉が返ってきた。
「とはいえ実際に手を下すことができるかは、わからないですが(笑)。この復讐心のような感情の昂りを、チャーリーは自分の人間的な強さで制御して物事に冷静に対処していました。感情をコントロールするメカニズムは、分析官のようにIQが高くて賢いこととは別の問題だと思いますからね。この描き方は本当に新しかったと思います。観客を置いてきぼりにする復讐劇とも違って、主人公に感情移入しやすし、2時間にきっちりまとまっているので、普段こういうアクション映画を観ない人も楽しめると思います」。
取材・文/イソガイマサト

■衣装協力
レイヤードシャツ(POOLDE):¥33,000(POOLDE/03-6822-9233)
ベスト(RUMCHE):¥69,300(ブランドニュース/03-6421-0870)
ストライプパンツ(AKIKO OGAWA):¥99,000(アキコ オガワ/03-6450-5417)
メガネ(Ray-Ban):¥27,280(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス/0120-990-307)
その他スタイリスト私物
作品情報へ