吉沢亮主演『国宝』横浜流星、渡辺謙、田中泯ら圧巻の歌舞伎舞踊シーンを収めた劇中写真

吉沢亮主演『国宝』横浜流星、渡辺謙、田中泯ら圧巻の歌舞伎舞踊シーンを収めた劇中写真

吉田修一の同名小説を吉沢亮を主演に迎え、李相日による監督で実写化した『国宝』(6月6日公開)から歌舞伎舞踊シーンを収めた劇中写真が解禁された。

【写真を見る】豪華絢爛な舞踊シーンも一挙公開
【写真を見る】豪華絢爛な舞踊シーンも一挙公開[c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

原作は、歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の元で吉田自身が3年の間、歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の小説。相米慎二の『お引越し』(93)で脚本家デビューし、近年は『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)などを手がける奥寺佐渡子が脚本を務め、『アデル、ブルーは熱い色』(13)で第66回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得し、グローバルに活躍するソフィアン・エル・ファニが撮影を担当する。

原作者の吉田が「100年に一本の壮大な芸道映画」と認めた本作で吉沢が演じるのは、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公の喜久雄。このほか横浜流星、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作らが名を連ねている。

任侠の一門に生まれた喜久雄は、歌舞伎役者の花井半二郎(渡辺)の家に引き取られ、歌舞伎という新しい世界を知る。そこで半二郎の跡取り息子、俊介(横浜)と出会い、正反対の血筋を持つ二人が、芸に人生を捧げていく。そんな熱く壮大な物語の本作から、新たに歌舞伎舞踊のシーンを含むの場面写真が解禁。

「二人道成寺」より、烏帽子をつけた振袖姿で鮮やかに舞う喜久雄の姿や、同じく「二人道成寺」より、赤い花笠を被り、三つ連なる振り出し笠を使って華麗に踊る俊介。また「連獅子」より、迫力ある親獅子の精の半二郎や、「鷺娘」より、ふりしきる雪の中で、恋の悲しみにもがく鷺の精を演じた万菊(田中泯)の姿も。最初はまっすぐ歩くことから始めて、一挙手一投足、丁寧な稽古を積み重ね、劇中では見事な舞踊を披露。キャスト陣が吹き替えなしで挑んだ圧巻の演技は見逃せない。


日本の代名詞的な芸能“歌舞伎”の世界をモチーフに、一人の男の一代記を描いた本作。豪華絢爛な舞踊シーンを大スクリーンで堪能してほしい。

文/スズキヒロシ

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