映画ランキング - 国内映画
(2025/3/21~2025/3/23)
2025年3月24日
発表(毎週火曜更新)
2025年3月21日~2025年3月23日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』『ウィキッド ふたりの魔女』『白雪姫』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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「映画ドラえもん」シリーズ45周年記念となる、長編映画シリーズ第44作。絵の中に広がるアートリア公国を訪れたドラえもんたちが、幻の宝石をめぐって強大な敵に立ち向かう。監督は『映画ドラえもん のび太のひ···もっと見る
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小説「オズの魔法使い」に登場する正反対な2人の魔女の友情を描くミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前章。『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウがメガホンをとり、舞台「カラーパープル」の···もっと見る
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妻へ感謝のラブレターを書くため勉強に奮闘する夫と、長年支え続けた妻の姿を描いた実話を、『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平が監督と脚本を手がけて映画化。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』の笑福亭鶴瓶が主人公の西···もっと見る
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『怪物』の脚本家である坂元裕二と、『ラストマイル』の塚原あゆ子監督が初タッグを組み、事故で夫を亡くした妻が、タイムトラベルで若い頃の夫と再会し、もう一度恋に落ちるラブストーリー。『ラストレター』の松た···もっと見る
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韓国の同名WEB漫画を実写映画化した2部作の前編。メイクによって地味で冴えない容姿から誰もが振り向く“女神”へと大変身した女子高生の姿を描く。監督は『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』の星···もっと見る
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アニメや漫画、舞台など多ジャンル展開する音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』が初めてアニメ映画化。6チーム総勢18名による男の威信をかけた熱いラップバトル、第三回ディビジョン・ラ···もっと見る

3月21日から3月23日までの全国映画動員ランキングが発表。本格的に春休みがスタートし、新作タイトルが続々と公開を迎えるなかでも、「映画ドラえもん」はやはり強い。公開3週目を迎えた『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(公開中)が今週も首位を守り抜き、3週連続のNo. 1を達成した。
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の週末3日間の成績は観客動員が28万2000人で、興収は3億4700万円。この3週目末の成績だけで見ると、昨年の『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(24)の同週末成績との対比で98%とわずかに下回っているのだが、これは直前の3月20日が「春分の日」の祝日であったことで、観客の入りが分散したことが影響しているのではないだろうか。
公開初週末(3月7日から9日)の動員が57万1000人、2週目末(3月14日から16日)の動員が46万7000人で、そこまでの累計成績が114万人だったので、最初の平日4日間(3月10日から13日)の動員は10万2000人ほど。しかし、この3週目末までの累計動員は177万人。つまり1週間で63万人増えており、先述の週末3日間の動員数を引いて導きだされる3月17日から20日までの平日3日間+祝日1日の動員は34万8000人となる。春休みのスタートと共に勢いが加速していることは一目瞭然だ。
ちなみに3週目末の時点での累計興収は21億円と、コロナ禍を経て通常の春休み公開に戻った近4年では最速で興収20億を突破。また、意外にも「映画ドラえもん」シリーズで3週連続1位を獲得するのは、6週連続1位で興収50億円を突破した『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(19)以来6年ぶり。同作は3週目末の時点で累計動員175万人&興収20億円であり、今年の『のび太の絵世界物語』はそれを上回る好ペースといえよう。
一方、公開3週目を迎えた『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)と、3月20日に公開を迎えたディズニーの実写版『白雪姫』(公開中)の洋画実写ミュージカル映画対決は、前者に軍配。週末3日間で動員16万3000人、興収2億7100万円を記録して2位にランクインした『ウィキッド』は、累計成績で動員113万人&興収18億1700万円を突破。同じようにブロードウェイの人気ミュージカルを映画化した『キャッツ』(19)の興収をあっさりと超えることに成功した。
対して3位スタートとなった『白雪姫』は、週末3日間で動員13万1000人、興収1億9700万円を記録。初日を含めた4日間では動員21万8000人、興収3億2600万円と、4日間の成績でみても実写版『リトル・マーメイド』(23)の初週末3日間の成績の半分にも届かない苦しいスタートに。SNSでは辛辣な声が目立っており、オリジナル作品の知名度と人気の高さがかえって仇となってしまったのか。今年の春休み戦線は、『映画ドラえもん』と『ウィキッド』の“2強”でほぼ確定となりそうだ。
先述の通り3月20日が春分の日の祝日だったこともあり、まさに新作ラッシュ。『白雪姫』を含めて計4本の新作タイトルがトップテン圏内にランクインを果たしている。
4位に初登場したのは、馳星周が直木賞を受賞した同名小説を瀬々敬久監督が映画化した『少年と犬』(公開中)。高橋文哉と西野七瀬がダブル主演を務め、様々な背景を抱えた人々と犬のふれあいを描いた感動作だ。週末3日間で動員8万3000人、興収1億900万円を記録し、初日から4日間の累計では動員12万6000人、興収1億6400万円を記録とまずまずのスタート。
第97回アカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされ脚色賞に輝いた『教皇選挙』(公開中)は、全国107館という公開規模ながら7位にランクインする大健闘。初日から4日間での動員は6万4756人、興収9484万8720円と発表されている。
カトリック総本山であるバチカンのトップ、ローマ教皇を決めるコンクラーベの内幕を、名優レイフ・ファインズ主演で描いた『教皇選挙』。4日間で計128の上映回が満席になるほどの大盛況で、各劇場ではパンフレットの品切れが相次ぎ、早々に重版が決定。現実の教皇フランシスコが先日退院したというニュースもタイムリーにはたらき、SNSでの口コミの加熱ぶりからは息の長いスマッシュヒットとなることが予感できる。
そして、韓国の人気ウェブ漫画をKoki,主演で実写映画化した『女神降臨 Before 高校デビュー編』(公開中)は9位スタート。こちらは2部作の前編であり、後編の『女神降臨 After プロポーズ編』は5月1日(木)に公開される。
以下は、1~10位までのランキング(3月14日〜3月16日)
1位『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
2位『ウィキッド ふたりの魔女』
3位『白雪姫』
4位『少年と犬』
5位『35年目のラブレター』
6位『ファーストキス 1ST KISS』
7位『教皇選挙』
8位『お嬢と番犬くん』
9位『女神降臨 Before 高校デビュー編』
10位『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
今週末は、『パラサイト 半地下の家族』(19)でアカデミー賞を制したポン・ジュノ監督の最新作となる『ミッキー17』(3月28日公開)、同名人気コミックをACEesの作間龍斗と、山下美月のダブル主演で実写映画化した『山田くんとLv999の恋をする』(3月28日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
※Koki,の「o」はマクロン付きの「o」が正式表記
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