映画ランキング - 国内映画
(2025/3/7~2025/3/9)

2025年3月10日 発表(毎週火曜更新)
2025年3月7日~2025年3月9日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』『ウィキッド ふたりの魔女』『35年目のラブレター』などがランクイン!(興行通信社調べ)

  • No.1
    NEW

    「映画ドラえもん」シリーズ45周年記念となる、長編映画シリーズ第44作。絵の中に広がるアートリア公国を訪れたドラえもんたちが、幻の宝石をめぐって強大な敵に立ち向かう。監督は『映画ドラえもん のび太のひ···もっと見る

  • No.2
    NEW

    ウィキッド ふたりの魔女

    、161分、ミュージカル
    4.5
    10323

    小説「オズの魔法使い」に登場する正反対な2人の魔女の友情を描くミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前章。『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウがメガホンをとり、舞台「カラーパープル」の···もっと見る

  • No.3
    NEW

    35年目のラブレター

    、119分、ヒューマンドラマ
    4.5
    3700

    妻へ感謝のラブレターを書くため勉強に奮闘する夫と、長年支え続けた妻の姿を描いた実話を、『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平が監督と脚本を手がけて映画化。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』の笑福亭鶴瓶が主人公の西···もっと見る

  • No.4
    1 down

    ファーストキス 1ST KISS

    、124分、恋愛
    4.6
    7294

    『怪物』の脚本家である坂元裕二と、『ラストマイル』の塚原あゆ子監督が初タッグを組み、事故で夫を亡くした妻が、タイムトラベルで若い頃の夫と再会し、もう一度恋に落ちるラブストーリー。『ラストレター』の松た···もっと見る

  • No.5
    3 down

    2023年に実写化された同名ドラマの劇場版。原作の稲垣理一郎監修のもと、日本初のカジノリゾート開発を目指し、難解な敵に挑む姿をオリジナルストーリーで描く。主演の目黒蓮をはじめ、佐野勇斗、今田美桜、福本···もっと見る

  • No.6
    2 down

    知らないカノジョ

    、121分、恋愛
    4.4
    2872

    ある日突然、最愛の人と出会わず立場が逆転した世界線で生きることになった夫が、人生のすべてを取り戻すために立ち向かう姿を描くファンタジックラブストーリー。監督を『今夜、世界からこの恋が消えても』の三木孝···もっと見る

  • No.7
    5 down

    現代社会に潜む新たな忍者像を描いた花沢健吾による同名漫画を実写映画化。監督と脚本を『ブラックナイトパレード』の福田雄一が務める。主人公の雲隠九郎を『ゴールデンカムイ』の山崎賢人、忍者たちの戦いに巻き込···もっと見る

  • No.8
    NEW

    顔だけじゃ好きになりません

    、103分、コメディ/恋愛
    3.6
    909

    整った顔を愛するオタク女子が、最推しの学校一顔がいい先輩からSNSの運営を極秘に頼まれ恋する模様を描いた学園ラブコメディ。安斎かりんによる同名少女漫画を、『ライアー×ライアー』の耶雲哉治がメガホンをと···もっと見る

  • No.9
    NEW

    ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-

    、100分、アニメ/舞台・音楽
    4.9
    1852

    アニメや漫画、舞台など多ジャンル展開する音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』が初めてアニメ映画化。6チーム総勢18名による男の威信をかけた熱いラップバトル、第三回ディビジョン・ラ···もっと見る

  • No.10
    6 down

    366日

    、122分、恋愛/ヒューマンドラマ
    4.4
    2726

    沖縄出身バンドHYの叶わぬ恋を歌った同名楽曲をモチーフに映画化。沖縄と東京の2つの都市を舞台に、20年の時を超えた純愛を描く。監督を『四月は君の嘘』の新城毅彦が務め、『もしも徳川家康が総理大臣になった···もっと見る

3年連続の興収40億円超え達成なるか?ファン大絶賛の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』が近年最高のスタート
3年連続の興収40億円超え達成なるか?ファン大絶賛の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』が近年最高のスタート
3年連続の興収40億円超え達成なるか?ファン大絶賛の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』が近年最高のスタート

3月7日から3月9日までの全国映画動員ランキングが発表。春休み映画の本格的な幕開けとなったこの週末は、注目の新作タイトルが続々と公開され、2021年の11月第1週目以来およそ3年4か月ぶりに前週からトップ3の顔ぶれが総入れ替え。そのなかで首位を飾ったのは、もちろん春休み映画の本命『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(公開中)だ。
「映画ドラえもん」シリーズの45周年記念作にして、長編映画第44作(2021年がコロナ禍の影響で上映がなかったため)となる『のび太の絵世界物語』。初日から3日間の成績は、観客動員が57万1000人で興収は7億300万円。これは昨年の『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(24)対比で動員が106%、興収が107%と、コロナ禍以降で最高の初動成績であり、3年連続の興収40億円超えが見込めるスタートとなった。 今作でドラえもんたちが冒険を繰り広げるのは、絵のなかの世界を通してたどり着いた13世紀ヨーロッパの小国アートリア公国。メガホンをとったのは『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』(11)や『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』(13)の寺本幸代監督で、脚本はテレビシリーズを手掛けてきた伊藤公志だ。 シリーズ45周年というアニバーサリーイヤーであることを抜きにしても、昨年7月に小原乃梨子さんが、昨年9月に大山のぶ代さんが亡くなって最初に公開される「映画ドラえもん」という意味で、長年のファンにとっては特別な作品ともいえる今作。まさに作り手やファンの「ドラえもん」への想いが結実したかのように、公開直後からSNS上では「声優交代後のオリジナル作品でベスト」という声が目立っている。 筆者も公開初日に鑑賞したが、オープニングアニメーションから“絵画”という今作の重要なモチーフの扱い方が光り、往年の名作を想起させる部分と“新しい”部分が見事に混ざり合う練り込まれた表現の数々。そしてなにより、ドラえもんとのび太の友情の深さに触れるストーリーテリングの見事さに心打たれる圧倒的な完成度の高さ。名作のリメイク作品を含めても、2006年以降の「映画ドラえもん」で群を抜いた出来栄えといってもいいだろう。 昨年は同時期に公開された強力なタイトルに押され、初週末しか1位を獲れなかったが、それでも例年通り「名探偵コナン」が始まるまでランキングの上位を賑わせていた「映画ドラえもん」。今年も強力な春休み映画がそろっているが、競合になる作品が少ないだけに、先述の通り興収40億円超えにとどまらず、シリーズ最高興収の『映画ドラえもん のび太の宝島』(18)にどこまで迫ることができるか楽しみだ。 2位に初登場を果たしたのは、2003年にブロードウェイで初演された人気ミュージカルを実写映画化した2部作の前編『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)。先ごろ発表された第97回アカデミー賞では、作品賞など10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞の2部門を受賞している。 初日から3日間の成績は、動員32万1000人で興収は5億1900万円。近年公開された代表的なミュージカル映画と比較してみると、最終興収23億7000万円だった『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(23)対比120%以上、同13億5000万円だった『キャッツ』(19)対比で動員は123%、興収が148%とかなり上々なスタート。同52億2000万円だった『グレイテスト・ショーマン』(18)との比較では、動員はあと一歩届かなかったものの、興収はわずかに上回っている。IMAXなどラージスクリーンフォーマットの効果だろう。 最初に映画化の話が報じられたのは初演の翌年のことで、そこから数えると実に20年以上。具体的な進行が伝えられるようになってからも10年以上経ち、一時は企画が白紙になったものの、ようやく実現に漕ぎ着けた『ウィキッド』。メガヒットとなった海外での公開からも3か月以上遅かったとあって、待ち望んできたファンが多く詰めかけたことが、この初動成績に反映されていると見える。洋画不況が顕著ないま、それを打破するだけの勢いを備えた同作。今後の動向に注目しておきたい。 一方、3位に初登場を果たしたのは笑福亭鶴瓶と原田知世が夫婦役を演じた『35年目のラブレター』(公開中)。こちらは初日から3日間で動員14万3000人、興収1億9000万円を記録。このところ続いている“ラブストーリーブーム”のなか、ほかの作品よりもターゲットとなる年齢層が高めの同作も大健闘を果たしている。 前週1位に返り咲いた『ファーストキス 1ST KISS』(公開中)は4位に後退したものの、この週末も動員10万2000人、興収1億5600万円を記録して好調をキープ。累計成績では動員138万人&興収19億円を突破。また前週2位に初登場を果たした『知らないカノジョ』(公開中)も6位となったが、SNSによればリピーターはもちろん、中高年の男性客など客層が広がりを見せていることも窺える。『366日』(公開中)は10位となり、トップ10の半分が実写の邦画ラブストーリーとなった。 そして8位にもラブストーリーの新作がもう1本、「花とゆめ」で連載中の安斎かりんの同名コミックを、宮世琉弥主演、ヒロイン久間田琳加で実写化した『顔だけじゃ好きになりません』(公開中)がランクイン。少女漫画原作のラブコメであるという点で、現在のブームとは少々毛色の異なる同作。とはいえこのブームの効果で、10年前に一世を風靡した少女漫画ラブコメも勢いを取り戻す可能性は充分に考えられる。 以下は、1~10位までのランキング(3月7日〜3月9日) 1位『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』 2位『ウィキッド ふたりの魔女』 3位『35年目のラブレター』 4位『ファーストキス 1ST KISS』 5位劇場版『トリリオンゲーム』 6位『知らないカノジョ』 7位『アンダーニンジャ』 8位『顔だけじゃ好きになりません』 9位『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 10位『366日』 今週末は、福本莉子とSixTONESのジェシーが共演するラブコメディ『お嬢と番犬くん』(3月14日公開)、アニメ「劇場版モノノ怪」シリーズの3部作の第2章となる『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』(3月14日公開)、第97回アカデミー賞でハリウッドメジャー作品を抑えて長編アニメーション賞を受賞したラトビアのアニメ映画『Flow』(3月14日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬


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