映画ランキング - 国内映画
(2025/7/18~2025/7/20)
2025年7月21日
発表(毎週火曜更新)
2025年7月18日~2025年7月20日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『国宝』『スーパーマン』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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“海の日”の祝日を含む連休となった7月18日から7月20日までの全国映画動員ランキングが発表。今週はもちろん、ついに公開を迎えた『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)の一強。全国452館(IMAX59館を含む)という大規模で、ほとんどの劇場で複数スクリーンを開け、1日の上映回数は10回、20回以上(なかには40回にも及ぶ劇場も)がデフォルトという異例の盛り上がりのなかで始まった同作の成績を、まずは初日から順に細かく見ていくことにしよう。
午前0時に全国24館で世界最速上映も行われた公開初日の7月18日。この日一日だけで観客動員数115万5637人、興行収入16億4605万4200円を記録。これは初日成績として歴代No.1の数字であり、最終興収404億3000万円を記録する歴史的メガヒットとなった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の初日動員の約91万人を大きく上回っている。
公開2日目にはさらに数字を伸ばし、動員が126万6172人で興収が18億4042万4100円。これは『無限列車編』が公開2日目に打ち立てた一日の歴代最多動員数127万234人にあと一歩及ばず。しかし、その翌日の7月20日に動員142万1804人、興収20億3782万200円を記録し見事に新記録を樹立。そして祝日となった7月21日にも動員132万735人、興収17億9154万8300円と、前日に次ぐ歴代2位の成績を叩きだした。
やや遠回りになったが、初日から3日間のオープニング成績の累計は、動員384万3613人&興収55億2429万8500円。これは『無限列車編』のオープニング成績との対比で、動員が112%、興収が120%(興収の伸びが高いのは、この数年のあいだで映画の入場料金がわずかに値上がりした点と、ラージフォーマット上映の比率などが関係しているのであろう)。言わずもがなこれは、日本の映画興行における歴代最高のオープニング成績だ。
そして祝日を含めた公開4日間の成績は、動員516万4348人&興収73億1584万6800円。参考までに、7月21日時点での日本歴代興収ランキングの100位は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)の興収73億4000万円。つまりたった4日間で歴代トップ100入りが眼前に迫るという、驚異的なスタートを飾ったのである。
もはやほかの作品と比較して論じるのは不可能なレベルに達している『無限城編』。『無限列車編』の公開時は比較的閑散としやすい10月であり、なによりもコロナ禍のまっただなか(まったくそれがハンデになっていなかったが)。しかし今回は、夏休み興行のど真ん中に照準をあわせてきたとなれば、平日の動員も安定するだろうし、『無限列車編』が公開から10日間で達成した興収100億のラインを明日明後日にも突破することは確実。しばらくは『無限城編』の無双ぶりを見せつけられることになるだろう。
さて、2位以下の作品が『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に途方もない大差をつけられたことはいうまでもないが、いったいどの程度まで食い下がることができたのかは注目しておきたいところ。
先週まで4週連続でトップを守り抜いてきた吉沢亮主演の『国宝』(公開中)は2位に。この週末3日間の動員は34万6000人、興収5億1000万円と、『無限城編』の公開によって大幅に上映スクリーンや座席シェアが減少したにもかかわらず、前週比85%の成績を保つことに成功。まだまだ公開初週末との対比で動員・興収ともに140%超えを維持している。
祝日までの公開46日間の累計成績は動員486万5642人&興収68億5464万9900円。『無限城編』にはあっさりと抜き去れられてしまったが、その影響をほとんど受けていない唯一の作品といってもいいのではないだろうか。さらに9月に行われるトロント国際映画祭のSpecial Presentation部門への正式出品が決定しており、“鬼滅旋風”が始まっても“国宝旋風”は続いていきそうだ。
前週2位で初登場を果たした『スーパーマン』(公開中)も順位をひとつ落として3位となり、この週末3日間で動員8万8000人、興収1億4200万円を記録。累計成績は動員47万人&興収7億5300万円となっている。また、公開7週目で5位にランクインしたディズニーの実写版『リロ&スティッチ』(公開中)は累計成績で動員218万人&興収30億円を突破。オリジナルのアニメ版が記録した興収29億1000万円を超えてきた。
新作タイトルでは、動画クリエイターで“すとぷり”のメンバーであるジェルが原作と製作総指揮を務め、『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(19)や『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』(24)のまんきゅう監督がメガホンをとった『遠井さんは青春したい!「バカとスマホとロマンスと」あのショート動画がついにアニメ映画化www』(公開中)が7位に初登場。初日から4日間で累計興収1億2000万円を突破している。
また、この週末から4DX版での上映がスタートし上映劇場も拡大した『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』(公開中)が、公開11週目にしてトップテン圏内に返り咲き。先週トップテン入りを果たした『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』(公開中)は、ひとつ順位を押し上げて9位にランクインしている。
そして、4月に公開され現在も上映が続いている『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が、7月16日にようやく累計動員1000万人の大台に到達。2年連続での動員1000万人超えの快挙を成し遂げ、現時点での累計興収は、日本歴代興収ランキング17位に入る145億4000万円となっている。
以下は、1~10位までのランキング(7月18日〜7月20日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『国宝』
3位『スーパーマン』
4位映画『F1(R)/エフワン』
5位『リロ&スティッチ』
6位『ドールハウス』
7位『遠井さんは青春したい!「バカとスマホとロマンスと」あのショート動画がついにアニメ映画化www』
8位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
9位『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』
10位『フロントライン』
今週末は、松原タニシの著書を原作としたホラー映画シリーズの第2弾『事故物件ゾク 恐い間取り』(7月25日公開)、マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作にして歴史あるヒーローチームの活躍が描かれる『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(7月25日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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