近藤亮太&西井紘輝が次に撮りたい作品は?映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』試写会トークイベントは映画好きトークで大盛り上がり

近藤亮太&西井紘輝が次に撮りたい作品は?映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』試写会トークイベントは映画好きトークで大盛り上がり

映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』(9月11日公開)MOVIE WALKER PRESS試写会が8月14日、IMAGICA試写室にて開催され、本作を手掛けた近藤亮太監督と、「友近サスペンス劇場」の西井紘輝監督が登壇し、トークイベントを行った。MCは本作のオフィシャルライターで「DVD&動画配信でーた」編集長の西川亮が務めた。

【写真を見る】近藤亮太監督&西井紘輝監督が語る「次に撮りたい作品とは」映画好きあるあるトークも飛びだし、笑い声溢れるイベントに
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本作は重岡大毅(WEST.)が主演を務め、原菜乃華が共演したクライムサスペンスで、犯罪を隠蔽するために生成AIに「完全犯罪を成立させる方法」を問うた兄妹が予期せぬ事態へと巻き込まれていく姿を描く。

キャストには観てほしい映画のDVDをプレゼントするという近藤亮太監督
キャストには観てほしい映画のDVDをプレゼントするという近藤亮太監督

本作を手掛けることになった経緯については、別の企画でやりとりをしていたプロデューサーから脚本がもうすぐ出来上がりつつあったタイミングで「サスペンスに興味ないですか?という感じでお声がけいただいて、脚本を読ませていただきました」と明かした近藤監督。撮影から完成まではかなりサクサクと進んだとも話し、「1月に撮影をして2月の頭にクランクアップ。5月には完成していまに至っています」と笑顔を見せた近藤監督は、早く作り上げた理由については「AIは時事性の強いお話。早く公開したいというのもあったので、作ってから公開までをなるべくスピーディにできるように、いろいろな体制を作っていこうみたいな形でした」とのこと。無理をしたというよりは、とにかく早く公開したほうがいいという判断だったと振り返り、観客を驚かせていた。

西井紘輝監督が行きたい時代は?
西井紘輝監督が行きたい時代は?

本作の感想について「僕の勝手なイメージですけれど…。近藤さんの作品は山が出てくる、廃墟が出てくる。それが近藤作品には欠かせない要素なのかなと思っていました。でも今回はどっちもちゃんとは出てこなくて…」とちょっぴり寂しそうにした西井監督に、終盤で出てきたのは廃工場だと近藤監督が伝える場面も。西井監督がすぐに反応し、「あのシーン、ライティングとかすごくよかったです。アクションシーンもすごく見応えがあっておもしろかったし、ある意味近藤さんの新しい境地を見た気がして、すごく純粋に楽しませていただきました」とニコニコしながら話すと、近藤監督も「うれしいです!」と笑顔を返していた。

廃墟のロケハン話で大盛り上がり
廃墟のロケハン話で大盛り上がり

廃工場のシーンに関しては「黒沢清映画を想起せずにはいられない」とのMCからのコメントに「あの廃工場は、実は、外と中が別々のロケ地です」と答えた近藤監督。ロケハンの時にも黒沢清の名前がたびたび登場していたそうで、「僕の組のスタッフは映画美学校出身が多くて、みんな黒沢清ファンなんです。だから、(ロケハンで)歩いていると、『めっちゃ黒沢清っぽい!』みたいに言いながらロケハンをしていて(笑)。油断したら全部黒沢清になってしまう。黒沢清すぎるかなという時にはちょっと変えます、みたいな感じで進んでいって。まあ、楽しかったです。あそこまで黒沢清っぽいロケーションってそうそうないので、僕は満喫しました」と、黒沢清監督への愛を爆発させ、会場を笑いに包み込んでいた。

上映後のイベントのためネタバレトークで大盛り上がり
上映後のイベントのためネタバレトークで大盛り上がり

本作に登場する石丸幹二演じるモリアーティの回想シーンでは、デヴィッド・リンチ監督のいろいろな映画からインスパイアされているというネタバレトークの流れから、話題は近藤監督がキャストに役作りの参考として渡す映画の話へ。近藤監督は「おおもとを辿ると、三宅唱監督の現場に言ってたころに、俳優さんと初めて会う時にはDVDをプレゼントするという話を聞いたことがあって。役作りの参考にしてもいいし、撮影が終わってから観てもいいみたいな感じで渡していると知って。すごくカッコイイと思ったので、パクりました(笑)」とニヤニヤ。本作はホラー映画ではないが、近藤監督はどう撮ろうかと考えた時に、今回重岡と原に渡した『ブラック・フォン』(22)みたいに撮りたいとを伝えたという。その際、おすすめした映画は撮影後に観てもいいと伝えたはずだが、どうしても『ブラック・フォン2』(25)の話をしたくて、『ブラック・フォン』のネタバレを軽くしてしまい、原からプチクレームがあったことを告白。「映画好きのよくないところ」とニヤリとした近藤監督だったが、とあるシーンの表情のイメージを伝えるのに、重岡にもとある映画のネタバレをしてしまったそうで「『セブン』のブラピの表情をお願いしたくて…。観てないっていうから…」と軽く言い訳をしつつ、「近藤監督はネタバレしがち!」とのMCのツッコミに、苦笑いで返す近藤監督の姿に、観客は大爆笑だった。

観客からの質問コーナーもあった
観客からの質問コーナーもあった

イベントでは近藤監督への質問コーナーも。映画のストーリーにちなみ「作品づくりのために実際にAIに完全犯罪の方法を聞いてみたりしましたか?」との質問に「ある程度は打ち込んだもののの、大しておもしろくなかった気がします」と答えた近藤監督。すると西井監督は「基本は答えてくれない。サスペンスのアイデアをもらう時に同じやり方をしていたので、ちょっとビビりました」と劇中のやりとり(AIからの解答)と似た経験をしたと明かしていた。
「ホラーやサスペンス以外のジャンルで映画を撮るなら?」との質問に「オファーがあれば、基本的にはどんなジャンルでもやります。今回、アクションをやって。撮っていた時のイメージは『ボーン・アイデンティティー』だったので、あんな感じのアクション映画もやってみたいです。超肉弾戦みたいなやつとかいいなって」と意気込んだ近藤監督。これに対し西井監督は「ずっと昭和ばかりやっているので。そろそろ令和に行きたいです。まだ画面が4:3なので…、ハイビジョンでやりたいです!」と語り、会場の笑いを誘っていた。


取材・文/タナカシノブ

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