スターの死に翻弄される“幻の青春映画”『ジェームズ・ディーンにさよならを』約半世紀の時を経て劇場初公開!
東京・墨田区にある映画館Strangerと映画上映企画グループ4AMによる共同上映企画「CULT CLASSICS(カルト・クラシックス)」が始動。これまで劇場公開の機会に恵まれなかった作品や、日本で十分に紹介されてこなかった映画を発掘する当企画の第1弾として、ジェームズ・ブリッジス監督の『ジェームズ・ディーンにさよならを』(77)が、10月16日(金)よりStrangerにて1週間限定上映されることが決定した。
テレビ作品の脚本家を経て『受胎の契約 ベビー・メーカー』(70)で映画監督デビューを果たしたブリッジス監督は、1970年代から1980年代にかけて8本の長編映画を監督。自ら脚本も手掛けた『ペーパーチェイス』(73)と『チャイナ・シンドローム』(79)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、1993年に57歳で早逝。長編第3作となる『ジェームズ・ディーンにさよならを』(原題『September 30, 1955』=ジェームズ・ディーンが他界した日)は、ブリッジス監督の青春時代が投影された、もっともパーソナルな自伝的作品として知られている。
舞台はアーカンソー州。1955年9月30日、若き映画俳優のジェームズ・ディーンが自動車事故で他界。彼を熱狂的に崇拝していた大学生のジミー・J(リチャード・トーマス)は、憧れのスターの唐突すぎる死に直面し、激しい喪失感に打ちのめされる。悲嘆に暮れて茫然自失、自暴自棄となり、居ても立ってもいられなくなった彼は、戸惑う恋人や学友も無理やり巻き込んで、酒を盗み、車を飛ばし、警察から逃げ、同じ痛みを共有するディーン信者の少女ビリー・ジーン(リサ・ブロント)と共に私的な追悼会を実現するべく奔走する。
主演を務めたのは往年の名作ドラマ「わが家は11人」やテレビ映画版「IT/イット」のリチャード・トーマス。『ゴングなき戦い』(72)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたスーザン・ティレルや『パラダイム』(87)のリサ・ブロントのほか、当時まだ駆け出しの俳優だったデニス・クエイドや『アマデウス』(84)のトム・ハルスも出演。また、撮影監督には「ゴッドファーザー」シリーズのゴードン・ウィリス、音楽はディーン主演作『エデンの東』(55)のレナード・ローゼンマンが担当。
上映決定とあわせて解禁されたメインビジュアルには、本作の象徴的存在であるジェームズ・ディーンの肖像を大胆に配置。鮮やかなブルーを基調とし、意図的にノイズを重ねたグラフィックによって、ディーンという存在が放つ危うい輝きとスターへの神格化、そして喪失が交錯する本作の世界観を現代的な感覚で表現。さらに劇中でニュースキャスターがディーンの死を伝えるセリフと場面写真が配置されている。また、宇多丸(RHYMESTER)や映画評論家の真魚八重子ら著名人からのコメントもあわせて到着した。
日本ではテレビ放送されたのみで、劇場公開はもちろんのことソフト化もされてこなかった“幻の青春映画”だった『ジェームズ・ディーンにさよならを』。製作からおよそ半世紀、ついに迎える待望の日本劇場初公開。この貴重な機会に、是非ともスクリーンで目撃してほしい。
