「最高すぎて脳がしびれた」…伝説のカルト作『ファイト・クラブ』を“地下の試写室”で上映!公開から四半世紀経ったいま、現代の観客たちはなにを思う?
鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が『セブン』(95)に続いてブラッド・ピットとタッグを組み、いまなお世界中の映画ファンからカルト的な支持を集めている伝説的作品『ファイト・クラブ』(99)。その4K UHD+ブルーレイセット発売を記念し(7月1日より発売中)、MOVIE WALKER PRESSでは本作の振り返り上映会(4K UHD+ブルーレイセットに収録されているブルーレイを使用した2K上映)を開催した。
上映会に参加したのは、本作が劇場公開された1999年にはまだ生まれていなかった10代や20代から、リアルタイムを知る50代まで、幅広い世代の男女約40名。観賞後に実施したアンケートに「初めてスクリーンで観る『ファイト・クラブ』、最高すぎて脳がしびれました!」(50代・女性・鑑賞済)というコメントもあったように、今回初めてスクリーンで観たという観客もいれば、タイトルは知っているけれど観たことがなかったという人も。
そこで本稿では、アンケートに寄せられた観客たちの生の声をピックアップして一挙にご紹介。公開から四半世紀以上が経ったいまでも、「ファイト・クラブについて、なにも話すことはできない」(30代・男性・鑑賞済)と劇中のセリフを言いたくなってしまうぐらい人々を熱狂させるのはなぜなのか?その理由をひも解いていこう!
※本記事は、『ファイト・クラブ』の結末に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
“ファイト・クラブ”さながらの地下空間で、臨場感が倍増!
消費社会への批判的精神と、世紀末を生きる若者の不安をセンセーショナルに描きだしたチャック・パラニュークの同名小説を原作にした本作。不眠症に悩む若きエリートビジネスマンのジャック(エドワード・ノートン)の空虚な生活は、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)との出会いで一変。タイラーの家で奇妙な同居生活を送りながら、互いに殴り合う“ファイト”に興ずるようになる2人。やがてそこに男たちが集まり、秘密組織“ファイト・クラブ”が作られていく。
ハリウッドを代表する“カメレオン俳優”であるノートンの繊細さと狂気を併せ持った表現力と、ピットが放つ圧倒的なカリスマ性。そして“映像の魔術師”とも称されるフィンチャー監督の才気が存分に発揮されたビジュアルなど、観客を惹きつける要素が凝縮された本作。なかでも、それまで観てきたすべてが覆される鮮烈なラスト5分の展開は、いまでも語りぐさになっているほど。数多の傑作が生まれた1999年のなかでも、特に異彩を放ちつづける一本だ。
今回の振り返り上映会が行われたのは、東京随一の繁華街である銀座。おしゃれな飲食店が立ち並ぶ銀座コリドー通りのなかでもひときわディープな一角にあるTCC試写室。2025年に廃止された東京高速道路(KK線)の高架下に位置する建物の地下にある隠れ家的な空間で、観客からは 「作品の内容と東京の地下にあるスクリーンがすごくマッチしていて、まるで自分も秘密の集会に参加しているような気分になりました」(30代・男性・初鑑賞)、「東京の地下の閉鎖的な空間で鑑賞することにより、より異様な雰囲気でリアリティが増した気がした」(50代・女性・鑑賞済)と、大満足の声が多数寄せられている。
映画を観るために必要な設備さえ整っていれば、時間も場所も選ばずに楽しむことができるのはブルーレイなどの映像ソフトの魅力の一つ。今回の上映会のように、映画の世界観や雰囲気に合った空間で鑑賞してみるのも、なかなか乙な楽しみ方ではないだろうか。
全シーン全カットが“見どころ”!「この時代でこそ観るべき映画」
さて、観客のアンケートで特に目立っていたのは、「25年以上経ったいまでもテーマが色あせておらず、むしろ現代社会のほうが作品に近づいているように感じました」(40代・男性・鑑賞済)のように、1999年に作られた映画でありながらも一切古さを感じないという声。製作から四半世紀以上、いつ観ても極めてタイムリーな内容でありつづけていることこそ、本作の人気が衰えない最大の理由だろう。
「25年以上の時を経てもなお色あせない怪作でした。貧困や戦争など現代社会でも起こっている出来事を痛烈に批判している感じでもありました」(30代・女性・鑑賞済)
「SNSの普及により他人の比較が容易になったいまこそ、本作で描かれるような孤独感やアイデンティティを見失う不安をよりリアルに感じられました。いまこそ観る価値のある作品です!」(30代・男性・初鑑賞)
また一方で、「自分自身も大人になり、より主人公の背景やストーリー自体を理解することができた」(40代・男性・鑑賞済)や、「まったく別の作品に見えました。ここまで深い作品だったかと。自分が変わったからだと思います」(50代・女性・鑑賞済) という感想も。若いころに観て熱狂した作品やそんなにハマれなかった作品でも、人生経験を重ねたうえで改めて観返してみると、当時とは異なる印象を抱くことがある。同じ映画を何度も観ることの意味は、こういったところにあるのだろう。
ほかにも、本作を鑑賞したことがある観客からは、今回の上映会を通して新たな発見があったという声が多数寄せられている。ラストに非常に大きなどんでん返しが待ち受けている作品ではあるが、それを知ったうえでも楽しむことができる。いや、むしろ知っているからこその楽しみ方がある。これもまた、本作が長年愛されつづけるポイントといえよう。
「忘れているシーンがいくつもあり、新しい気持ちで楽しめました。途中のサブリミナルに気付けてうれしかったです(笑)」(30代・女性・鑑賞済)
「最大のネタバレ、二重人格を知っているからこそ、周りの人々が“僕”に対してどうふるまっているのかおもしろく見れました」(30代・男性・鑑賞済)
初めて鑑賞したという観客からも、「こんなにすごい内容とは思っていませんでした」(50代・女性・初鑑賞)、「ただの暴力映画だと思っていたので、イメージがだいぶ変わった」(50代・女性・初鑑賞)と驚嘆する声が続出。
「自分では予想のつかない設定、結末だった。思っていた作風とまったく異なっていて自分の好みである。衝撃の結末を踏まえて、もう一度観たい」(10代・女性・初鑑賞)や、「まさかの大どんでん返しの結末の内容だった。2回、3回と結末を知った状態で再度見返したいと思った」(30代・女性・初鑑賞)と、この上映会を機にまた新たな『ファイト・クラブ』ファンが誕生したようだ。
劇中の“推しシーン”を訊いてみると、「タイラーを演じるブラピのカッコよさ」(40代・男性・鑑賞済)など、ピットの色気とカリスマ性が存分にあふれ出ているシーンを挙げる声や、「“僕”が上司の前で自分を殴るシーン」(30代・女性・鑑賞済)とノートンの類まれなる演技力が光るシーンを挙げる声など三者三様。
「ボブが死ぬシーン。そこで友情の大切さを知った」(20代・男性・初鑑賞)と、2022年に亡くなった名優ミートローフを懐かしむ声もあれば、 「ジャレッドファンなので、ピュアピュアエンジェルフェイスのかわいい子ちゃんぶりが観られるシーン」(50代・女性・鑑賞済)と、当時まだ駆け出しだった後のオスカー俳優ジャレッド・レトの登場シーンを挙げるツウな観客も。
そのなかでも特に多かったのは、「全シーン最高なので選べません!」(30代・女性・鑑賞済)、「これというシーンはなく、全体です」(50代・女性・初鑑賞)という直球の回答。139分すべてが“見どころ”の傑作を、4K UHD+ブルーレイで隅々まで味わい尽くそう!
商品内容:4K UHD 1枚、ブルーレイ 1枚
発売中 価格:7,590円(税込)
【4K UHD】
<ボーナス・コンテンツ>
■デイビッド・フィンチャー監督による音声解説(英語、フランス語字幕のみ)
■デイビッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーターによる音声解説
■チャック・パラニューク(原作)とジム・ウールス(脚本)による音声解説(英語、フランス語字幕のみ)
■アレックス・マクダウェル、ジェフ・クローネンウェス、マイケル・カプラン、ケビン・ハウグによる音声解説(英語、フランス語字幕のみ)
【ブルーレイ】
<ボーナス・コンテンツ>
■ゲーム:サウンドを自作せよ~聴覚への刺激「ファイト・クラブ」の音響デザイン
■「オトコが選ぶ金字塔映画」受賞式とその舞台裏
■メイキング映像集
-製作風景
-視覚効果
-名場面集
■未公開シーン集
■パブリシティ素材
-オリジナル劇場予告編集
-TVスポット集
-パブリック・サービス・メッセージ
-ミュージック・ビデオ
-インターネット・スポット
-プロモーション素材
-エドワード・ノートンのインタビュー記録
■アート・ギャラリー
■隠しコマンド
■デイビッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム・カーターによる音声解説
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
デジタル配信中(購入/レンタル)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
※ブルーレイ<ボーナス・コンテンツ>の〔ゲーム:サウンドを自作せよ~聴覚への刺激「ファイト・クラブ」の音響デザイン〕内の「ミックス・セッション」は ピクチャー・イン・ピクチャー(BONUSVIEW)機能対応の機器でのみ再生可能です。
※4K UHD、ブルーレイはR-15となります。
