「『ゴジラ』やレイ・ハリーハウゼンの映画から受けた衝撃はいまも覚えている」ミニオンズの生みの親、ピエール・コフィン監督が語る映画製作秘話

「『ゴジラ』やレイ・ハリーハウゼンの映画から受けた衝撃はいまも覚えている」ミニオンズの生みの親、ピエール・コフィン監督が語る映画製作秘話

また、怪獣映画からもインスピレーションを受けたという。「私は子どものころ、モンスター映画が大好きでした。『ゴジラ』やレイ・ハリーハウゼンの映画から受けた衝撃はいまも覚えています。特にハリーハウゼンの『世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す』は幼心にSF映画の最高峰だと思っていたので、この映画に円盤を出すことにしました」とうれしそうに語った。

「強い情熱を注いでいる時は視野が狭くなるもの」

ハリウッドの映画監督マックスに気に入られるミニオンズ
ハリウッドの映画監督マックスに気に入られるミニオンズ[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

劇中でモンスター映画に着手したジェームズは、制作に没頭しすぎて周囲が見えなくなってしまう。そんな本作の制作中、コフィン監督は周囲から「ジェームズは君そのものだ」と言われたそう。「自分を重ねたわけではなく、深い情熱を持つゆえに、自分を孤立させてしまうような人物としてジェームズを描いたんですが(笑)。自分はそこまで周囲を遮断しているとは思いませんが、その気持ちはわかります。もっともミュージシャンにしろ、彫刻家、作家にしろ、強い情熱を注いでいる時は視野が狭くなるものです。それはクリエイティブなプロセスに潜む本質のようなもの。執着のあまり、現実世界との繋がりを少し見失ってしまうことがありますね」。

本シリーズのお楽しみである、コフィン監督が自ら声を演じている「ミニオン語」も見逃せない。トレーラーでも使われている「ヤキオニギリ」や「ダイフク」、そして「カイジュウ」など本作には数々の日本語が登場する。言葉選びのポイントを聞くと、“しっくりくるか”だという。「一見突飛に思える言葉を、ものすごくシリアスで重大なことのように言うんです。本来のコミカルな言葉が文脈を無視して重々しく放たれる、そのギャップが笑いを生むんです。たくさんの日本語が出てくるシーンがありますが、そのきっかけは私がモンスターのことをずっと“カイジュウ”と呼び続けていたことで、そこから自然発生的に生まれました」。

モンスター映画作りに励むジェームズとヘンリーとエド
モンスター映画作りに励むジェームズとヘンリーとエド[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

第1作『怪盗グルーの月泥棒』(10)からシリーズを手掛けてきたコフィン監督。しかし『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17)を最後にシリーズの監督から離れていた。本作は9年ぶりの復帰となったが、離れていたことで変化があったようだ。「体重が増え、肉体はガタがきました…(笑)。監督というプロセスは、非常に体力を消耗するんです。私は少し完璧を求めすぎるのかもしれませんね。でもミニオンズの声優としていつも参加していましたし、制作面でもなにかあるたびにアイデアを求められました。『ミニオンズ フィーバー』(22)でもギャグのブラッシュアップには深く関わって、私のシーケンスはほとんどが本編で使われました」。

「未来を担う1番若い世代の彼らを心からハッピーにすることだけを考えた」


長編アニメーションから離れていた間、短編プロジェクトに関わっていたというコフィン監督。そのなかで最も楽しかった作品は、2024年パリでのオリンピック開会式のミニオンズの映像だという。「特別な経験でした。この手の国家的な式典は子どもたちのことなど考えず、大人向けになりがちです。だからこそ、私は未来を担う1番若い世代の彼らを心からハッピーにすることだけを考えました」。ミニオンズたちが様々な競技に打ち込む爆笑のショートムービーは、YouTubeのオリンピック公式ページなどで見ることができる。

コフィン監督の復帰作であり、彼の作家性が色濃く出た『ミニオンズ&モンスターズ』。今後もこのシリーズで監督を続けていくか聞いてみた。「将来のことを言うには、まだ早すぎますよ(笑)。でも今作には本当に満足していますし、自分がこれまでに作ったなかで最高の映画だと思っています!ぜひ楽しんでほしいですね」。

『ミニオンズ&モンスターズ』は、8月7日(金)より公開!
『ミニオンズ&モンスターズ』は、8月7日(金)より公開![c] Universal Studios. All Rights Reserved.

取材・文/神武団四郎

ミニオンズが映画の都・ハリウッドで映画作り!?『ミニオンズ&モンスターズ』特集【PR】

日本語吹替版キャスト:松平健、千葉雄大、鈴木愛理、山寺宏一、バッテリィズ、LiSA、銀河万丈、寺依沙織、小野友樹、芹澤優ほか
脚本:ブライアン・リンチ、ピエール・コフィン
監督:ピエール・コフィン
製作:クリス・メレダンドリ、ビル・ライアン
製作総指揮:ブライアンリンチ、クリス・ルノー
日本公開日:8月7日(金)
配給:東宝東和
[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

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