「『ゴジラ』やレイ・ハリーハウゼンの映画から受けた衝撃はいまも覚えている」ミニオンズの生みの親、ピエール・コフィン監督が語る映画製作秘話

「『ゴジラ』やレイ・ハリーハウゼンの映画から受けた衝撃はいまも覚えている」ミニオンズの生みの親、ピエール・コフィン監督が語る映画製作秘話

世界中で大ヒットを続ける「怪盗グルー」「ミニオンズ」シリーズ最新作『ミニオンズ&モンスターズ』が8月7日(金)より公開される。日本でも人気を博し、ユニバーサル・スタジオの顔として親しまれているミニオンズが今作で挑むのは、ハリウッドでの映画作り。いつものかわいい大騒動に友情ドラマ、ロマンスや地球存亡をかけたスペクタクルまで盛りだくさんの物語だ。そんな本作を監督したのが、ミニオンズの生みの親でその声優も担当しているピエール・コフィン。監督としては9年ぶりの復帰となるコフィン監督に、作品に込めた想いやその舞台裏を聞いた。

最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズは、ハリウッドに流れ着く。そこで大物プロデューサーに目をかけられた彼らは、一躍ショウビズ界の人気者に!そんななか、物語を作ることが大好きなジェームズは親友のヘンリーやエドを巻き込んで、モンスター映画を企画する。準備が着々と進むなか、足りないのはモンスターだけ。そんな彼らの前に現れた人懐っこいモンスターのグーミーは、モンスター探しを手伝ってくれたのだが…。

「ハリウッドにミニオンズを放り込んだら、彼らはどんなふうに過ごすだろう?」

『ミニオンズ』(15)をはじめ、シリーズで多くの監督を務めるピエール・コフィン
『ミニオンズ』(15)をはじめ、シリーズで多くの監督を務めるピエール・コフィンAlex J. Berliner/AB Images for Universal Pictures

本作のお題は「ミニオンズの映画作り」。このアイデアは、イルミネーションの創設者で「怪盗グルー」シリーズのプロデューサー、クリス・メレダンドリからもたらされた。
「クリスから電話があり、ミニオンズがモンスター映画を作るお話はどう?と聞かれたんです。構成やキャラクターを含め、これまでのシリーズとは違うものを作りたいと思っていたので、自由に脚本を書かせてもらうことを条件に監督を引き受けました。ハリウッドという小さな宇宙にミニオンズを放り込んだら、彼らはどんなふうに過ごすだろう?どうすればおもしろく、エモーショナルになるだろう?と物語を膨らませていきました」。

物語の舞台となったのは、1920年代のハリウッド。その理由は、映画作りが産業として確立した時期だから。「20年代はスタジオが映画を量産しはじめた、つまり大変革の時代でした。そこに設定したことで、いくつもの作品が同時に撮影される様子をワンカットで見せるなど、エキサイティングな長回しに挑戦できました。当時の映像の質感や音楽、音響、照明の当て方など、様々な要素からからインスピレーションを膨らませ、さらに女性の参政権や禁酒法といった社会的な出来事も織り交ぜることにしました。おかげでこれまでの“ミニオンズ映画”とは一線を画すものになったのです」。

「ミニオン語だけでミニオンズの友情をどう伝えるか」

【写真を見る】仲睦まじいジェームズとヘンリー、エドの“ミニオンズ”トリオ
【写真を見る】仲睦まじいジェームズとヘンリー、エドの“ミニオンズ”トリオ[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

そんな本作の核になるのが、映画作りを通して絆を深めていくジェームズとヘンリー、エドの友情だ。しかしミニオン語だけで話す彼らの友情を描くのは、チャレンジだったという。
「彼らは言葉を話さないので、その関係性は視覚的に表現するしかありません。私たちはいつも6か月間のテストをしながら構想を練っていますが、今作の目標のひとつがミニオンズの友情をどう伝えるかでした」。そして思いついたのが“ミニオンズは子どもと同じ”という発想だった。「ジェームズたちの関係性を描く最善の方法は、自分の子ども時代の記憶を呼び起こすことでした。喧嘩をしても、すぐに仲直りして一緒に笑い合った、あの感覚です。それを思いついたことで可能性がいっきに広がりました。ミニオンズは、子どもらしさをとても表現しやすいキャラクターですからね」。

解き放たれたモンスター、フィリップスとハワード
解き放たれたモンスター、フィリップスとハワード[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

タイトルどおり、モンスターが重要なポジションを占める本作。劇中にはフィリップスとハワードというモンスターが登場するが、これは1920~30年代のホラー作家で「クトゥルフ神話」の創始者として日本にも多くのファンを持つH・P・ラヴクラフトからの命名だ。「私はラヴクラフトのファン。長年付き合いのある仕事仲間がラヴクラフト風クリーチャーを描くのが好きで、恐ろしいものからキュートなものまでたくさん描きためているんです。モンスター映画がテーマと聞いた時、彼のデザインを使えたらすばらしいと思い、今回それを実現しました(笑)」。


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日本語吹替版キャスト:松平健、千葉雄大、鈴木愛理、山寺宏一、バッテリィズ、LiSA、銀河万丈、寺依沙織、小野友樹、芹澤優ほか
脚本:ブライアン・リンチ、ピエール・コフィン
監督:ピエール・コフィン
製作:クリス・メレダンドリ、ビル・ライアン
製作総指揮:ブライアンリンチ、クリス・ルノー
日本公開日:8月7日(金)
配給:東宝東和
[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

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