『ミニオンズ&モンスターズ』が北米No. 1スタート!興収は伸び悩むも、フランチャイズで最高の評価を獲得

コラム

『ミニオンズ&モンスターズ』が北米No. 1スタート!興収は伸び悩むも、フランチャイズで最高の評価を獲得

アメリカの独立記念日を含む週末となった先週末(7月3日から7月5日まで)。3日間の全体の総興収は1億1784万7754ドルと低調で、独立記念日当日のデイリー総興収も3334万5871ドルと、2007年以降の20年間(コロナ禍の2020年、2021年を除く)で最低の数字に。当日が土日になってしまった年は興行成績が伸びづらいとはいえ、比較的堅調な作品が目立っていた今年のサマーシーズンの流れを考えると、よもやの結果といえよう。

予測を下回るオープニング興収となってしまったが…
予測を下回るオープニング興収となってしまったが…[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

そうしたなかで週末興収ランキングのNo. 1に立ったのは、イルミネーションの看板作品「怪盗グルー」シリーズから派生した「ミニオンズ」シリーズの第3弾『ミニオンズ&モンスターズ』(8月7日日本公開)。7月1日の水曜日に封切られ、初日のデイリー興収は1423万1110ドル。公開3日目から5日目となる週末3日間の興収は3700万3505ドルと、事前の予測(5000万ドルは超えるとみられていた)を下回るスタートに。

また、初日から週末までの5日間の累計興収は6204万4900ドル。2年前の同時期に公開された『怪盗グルーのミニオン超変身』(24)が5日間で興収1億2260万ドル、さらに2年前の同時期に公開された『ミニオンズ フィーバー』(22)が同1億4000万ドルを突破していたので、およそ半分。フランチャイズ7作品のなかで最も低いオープニング成績となってしまっており、一部では2年置きに新作が発表されることからくる“シリーズ疲れ”が指摘されているようだ。

批評家からの評価はフランチャイズで過去最高!ここから巻き返しなるか
批評家からの評価はフランチャイズで過去最高!ここから巻き返しなるか[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

とはいえ批評集積サイト「ロッテン・トマト」を見てみれば、批評家からの好意的評価の割合は89%とフランチャイズ最高の数字をマーク。観客からのそれも76%とまずまずの数字を保っている。さらにイルミネーションの持ち味といえば、メジャーアニメにしては制作費を安価に抑えられていることであり、今作の制作費は8500万ドル(『トイ・ストーリー5』のおよそ3分の1)。安定感のある海外興収と、キャラクターの関連グッズで利益を出すことは確実であり、今後もフランチャイズは継続していくことだろう。

一方、前週やや大きな興収の下落に見舞われた『トイ・ストーリー5』(日本公開中)は、そこからさらに数字を落とし、週末3日間で前週比42.8%の興収3032万ドルを記録して2位に後退。週末までの累計興収は3億6566万ドルで、前作『トイ・ストーリー4』(19)の3週目末時点の累計成績と比較してもまだ6000万ドル近いリードがある。次週末には累計興収4億ドルに乗ることは確実で、『トイ・ストーリー3』(10)を抜き去るのも時間の問題だ。

【写真を見る】新規カットを含む“Everything Must Go”バージョンがスタートした『バックルームズ』。その効果やいかに?
【写真を見る】新規カットを含む“Everything Must Go”バージョンがスタートした『バックルームズ』。その効果やいかに?[c]Everett Collection/AFLO

その他の作品に目を向けてみると、『スーパーガール』(日本公開中)は前週比23.2%という大きな下落とともに4位まで後退。スティーヴン・スピルバーグ監督の『ディスクロージャー・デイ』(10月1日日本公開)は北米累計興収1億ドルに到達し、『オブセッション 災愛』(7月17日日本公開)は6位まで後退したものの、全世界興収でついに4億ドルに到達。

そして新規カットを追加した“Everything Must Go”バージョンでの上映がスタートした『バックルームズ』(9月4日日本公開)は、その効果もあってか前週比75.5%の数字を維持。じわじわと北米累計興収2億ドルに近付きつつあるようだ。


文/久保田 和馬

関連作品