「女神降臨」「愛と、利と」『サヨナラの引力』…子役から実力派俳優へ、俳優デビュー20周年を迎えるムン・ガヨンの歩み

「女神降臨」「愛と、利と」『サヨナラの引力』…子役から実力派俳優へ、俳優デビュー20周年を迎えるムン・ガヨンの歩み

旅先で再会した元恋人同士が、共に過ごしたかけがえのない日々を思い出すことからはじまるラブストーリー『サヨナラの引力』(公開中)で、主人公に扮したムン・ガヨン。刻々と変化していく感情を繊細に表現した演技は高く評価され、第61回百想芸術大賞の映画部門最優秀演技賞(女性)に選ばれた。子役としてスタートし、着実にステップアップしてきた注目の俳優の歩みを振り返る。

忘れられない恋人と再会し、人生の選択に思いを馳せるジョンウォンをリアルに体現
忘れられない恋人と再会し、人生の選択に思いを馳せるジョンウォンをリアルに体現[c] 2025 KC VENTURES CO., LTD AND K WAVE MEDIA LTD ALL RIGHTS RESERVED.

地道にキャリアを積みあげ、「女神降臨」で大ブレイク!

1996年7月10日生まれで、幼少期をドイツで過ごした経験を持つガヨン。帰国後の2006年から子役として活動を開始し、「嫉妬の化身〜恋の嵐は接近中〜」、「医心伝心〜脈あり!恋あり?〜」といった人気ドラマに出演。映画では『シュリ』(99)のカン・ジェギュ監督が手掛けたヒューマンドラマ『チャンス商会〜初恋を探して〜』(15)で、小さな町のスーパーで長年働いてきた70歳のソンチル(パク・クニョン)と、彼の家の向かいに越してきた女性グンニム(ユン・ヨジョン)の恋を見守る高校生に扮した。環境問題に関心が高く、ボーイズグループ「EXO」のチャンヨル演じるボーイフレンドを圧倒するほど気の強い高校生役を溌剌と演じている。

“俳優ムン・ガヨン”の存在を広く知らしめ記念碑的作品となったのがドラマ「女神降臨」。日本でも映画化された人気ウェブマンガを原作とするこのドラマで、容姿にコンプレックスを持ち、中学時代はいじめに悩んだ主人公ジュギョンを演じた。メイク術を習得した後に入学した高校で“女神”と呼ばれるほどの人気者になった彼女は、学校一のイケメン、スホ(チャウヌ)に素顔を知られてしまい窮地に陥るも、次第に心を通わす関係に。さらにはスホのライバル、ソジュン(ファン・イニョプ)からも想いを寄せられ、戸惑う姿を愛らしく見せている。「顔の天才」というニックネームを持つチャウヌとの美しいカップルぶりは見ているだけで幸せな気分となり、ラブコメディのヒロインとしての実力も存分に発揮した。

「現場で自由に過ごすためには事前に完璧に準備しておく必要がある」と答えるほど、真摯に撮影に臨むガヨンが、俳優としてさらなる飛躍を見せたのが、ドラマ「愛と、利と」だ。同名小説を原作に、銀行の支店で働く人々の人間関係を精密に見つめるこのドラマでは、“恋愛”や“結婚”には感情だけでなく、それぞれが置かれている社会的な立場が大きく影響するというシビアな現実が描かれる。ガヨン演じるスヨンは、高卒という学歴ながら必死に努力して銀行の契約社員となり実績を上げているものの、支店内での評価は低い。そんな彼女はエリート行員であるサンス(ユ・ヨンソク)に好意を寄せられるが、「自分とは合わない」という理由から彼を拒絶してしまう。ガヨンは自分自身の望む人生を歩むため両親とも距離をとり、他人になかなか心を開かないスヨンという複雑な人物を見事に演じ切った。


作品情報へ

関連作品