来日した『Michael/マイケル』のキャストとプロデューサーを直撃!“レジェンド”マイケル・ジャクソンの素顔と世代を超えて愛され続ける理由とは?

来日した『Michael/マイケル』のキャストとプロデューサーを直撃!“レジェンド”マイケル・ジャクソンの素顔と世代を超えて愛され続ける理由とは?

「ステージを離れたマイケルの姿を見てもらうのは非常に重要なこと」(キング)

【写真を見る】インタビュー中に踊り出すジュリアーノ・ヴァルディを優しく眺めるジャファー・ジャクソンとグレアム・キング
【写真を見る】インタビュー中に踊り出すジュリアーノ・ヴァルディを優しく眺めるジャファー・ジャクソンとグレアム・キング撮影/木村篤史

プロデューサーのキングは、マイケルとジョセフの親子のドラマについて補足する。「ジョセフはマイケルの父親であるだけでなく、多くの子どもを持つ父親でもありました。彼の願いは、家族で足並みをそろえて成功の道を歩むことでした。息子たちに音楽やダンスの才能があることを見抜いたジョセフが、ジャクソン5を世に送り出した功績は疑いようがありません」と称える。

また、父親のしつけが時に暴力的であったことは論議を呼びそうだが、「1960年代の父親像は、現代と違ってそういう側面がありました。それが正しいというつもりはありませんが、いずれにしてもジョセフにはインディアナ州の街での貧しい暮らしから家族と一緒に抜け出そうとする、明確な動機があったのです」と説明する。

アーティストとして成長するなかで父親との関係に苦悩するマイケル
アーティストとして成長するなかで父親との関係に苦悩するマイケル[R], TM & [C] 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

本作はマイケルの黄金期を知る世代にはノスタルジーと共に楽しめる作品ではあるが、「彼のパフォーマンスをリアルタイムで知らない若い世代にも観てほしい」と、キングは語る。マイケルにレジェンド的なスーパースターのイメージを抱いているファンは多いが、本作はサクセスストーリーであるだけではなく、ひとりの少年が青年となり、自立を志す成長の物語でもあるのだ。「ステージ上のマイケルとステージを離れたマイケルの姿を見てもらうのは非常に重要なことでした。彼には類まれな創造性があったのと同時に、人間的な弱さもあったのです」と、本作に込めた真摯な意図を語ってくれた。

「『チャイルドフッド』はマイケルが人生を通じて経験してきたことを象徴している」(ジャクソン)

ジャパンプレミアでは香取慎吾、ちゃんみなら豪華ゲストとレッドカーペットに登場
ジャパンプレミアでは香取慎吾、ちゃんみなら豪華ゲストとレッドカーペットに登場[R], TM & [C] 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

最後に、3人に「もっとも好きなマイケル・ジャクソンの曲は?」という難問をぶつけてみた。「一番好きな曲と訊かれると困りますね…本当にたくさんあるから。毎分おきに好きな曲は変わります」と笑って前置きして、ヴァルディが挙げたのはジャクソン5時代の「ABC」。「マイケルの伝説の始まりというべき時期の曲ですからね」と、このインタビューを受けながら、ジョセフ役のコールマン・ドミンゴとの共演の楽しかった体験を思い出した様子。

一方のジャファーは、1995年のヒット曲「チャイルドフッド」を挙げた。「あの曲がマイケルを最もよく表していると思うからです。それに、彼自身もいちばん気に入っていた曲のひとつなんですよね。自ら書き下ろした曲であり、彼という人間そのものや、彼が人生を通じて経験してきたことを象徴していると思います」とのこと。劇中ではわずかにフィーチャーされる程度だが、本作が扱う時代は1988年まで。噂される続編での再起用を待ちたい。

クライマックスで描かれる「バッド」ツアー
クライマックスで描かれる「バッド」ツアー[R], TM & [C] 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

キングが挙げたのはアルバム「バッド」に収録され、1988年にシングルカットされた「マン・イン・ザ・ミラー」。「とにかく気高い曲です」とは彼の弁だ。こちらも劇中では聴けないが、続編があるとしたら間違いなく使用される名曲。この年以降のマイケルの人生を描くであろう続編についても彼に尋ねてみたが、「考えてはいます。ただ、まずは本作の日本での反響を見たい」と語っていた。


3人は口をそろえて「マイケルがもっとも愛した国である日本に来られてうれしい」と語った。ジャクソン5時代から何度も来日公演を行ない、それ以外のMTVアワードなどでも日本を訪れてはファンに感謝を伝えてきたマイケル。2009年に世を去ってからも、ヴァルディのような新世代のファンを生んだように、その影響力は計り知れない。映画『Michael/マイケル』は確実に、その延長線上にある。日本の観客にもレジェンドのスピリットを含め、大きななにかを投げかけるだろう。

取材中も笑い合い、和やかな3人
取材中も笑い合い、和やかな3人撮影/木村篤史

取材・文/相馬学

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