来日した『Michael/マイケル』のキャストとプロデューサーを直撃!“レジェンド”マイケル・ジャクソンの素顔と世代を超えて愛され続ける理由とは?
“キング・オブ・ポップ”と呼ばれたスーパースター、マイケル・ジャクソンの半生に基づいた『Michael/マイケル』が、6月12日(金)にいよいよ日本上陸。すでに全世界で興行収入約9億ドルの大ヒットを記録し、ワールドワイドな旋風を巻き起こしている。
そんな大注目作の日本公開を前に、マイケルを演じた主演のジャファー・ジャクソン、「ジャクソン5」のフロントマンとして活躍していた子ども時代のマイケルに扮する子役のジュリアーノ・ヴァルディ、『ボヘミアン・ラプソディ』(18)に続いて音楽伝記映画のヒット作を放ったプロデューサー、グレアム・キングが来日。6月4日には彼らのほかにも豪華ゲストを迎えたジャパンプレミアが開催され、マイケルファンが集まった会場は熱狂の渦に包まれた。その翌日、MOVIE WALKER PRESSは興奮冷めやらぬ3人を直撃!マイケルへの想いや撮影秘話を大いに語ってもらった。
「マイケルの独特のエネルギーを体現するのは本当に難しかった」(ヴァルディ)
まずは現在12歳のヴァルディから。マイケルの絶頂期をリアルタイムで体験していない彼だが、それでもデビュー前からSNSにマイケルの物真似ダンス動画をアップしていた。そんな彼にとってマイケルとの出会いのきっかけはなんだったのだろう?「祖母がマイケルの大ファンで、彼女から教わりました。『スムーズ・クリミナル』という曲のMVを見せてくれたんです。そこでマイケルのダンスに魅了され、あんなふうに踊ってみたい!と思いました。そこからマイケルの映像を深掘りしてダンスを学んだんです」と、彼は述懐する。
マイケル・ジャクソンは誰もが知っているアーティストといっても過言ではない。それだけに、この役を演じる俳優に相当なプレッシャーがのしかかる。ダンスを得意とするヴァルディにも、それはあったようだ。「僕は1980年代のソロ時代のマイケルのダンスは得意でしたが、ジャクソン5のころの彼のダンスは知りませんでした。まったく違うスタイルだったので苦労しましたが、まずはそれを覚えることから始めました」
ヴァルディは子どもらしくエネルギッシュで、この取材の時も、しばしばマイケル風のダンスを披露しては周囲を沸かせていた。エンターテイナーとしての資質をうかがわせる彼だが、演技は初体験だ。「演じることに関してはトライの連続でした。マイケルの独特のエネルギーを体現するのは本当に難しかった。マイケルは僕とは違って、とても繊細にエネルギーを発する方でしたから」と振り返った。
「“練習の成果を天国のマイケルに見せてあげなさい”と言われているような気がしました」(ジャクソン)
演技が初めてだったのはジャファー・ジャクソンも同様だ。「すべてが僕にとって学びの旅でした」という彼は「自分が負うべき責任の重さを理解していたので、カメラが回り始めた瞬間に万全の状態で臨めるよう、ダンスはもちろん芝居についても準備してきました。スタミナや持久力、演技力の点で大変な仕事でしたが、同時にやり甲斐もありました。この映画の反響を見れば見るほど、すべての努力が報われたと感じています」と、やり遂げた喜びを語った。
ジャファーはマイケルの甥っ子。父親はマイケルの兄であり、ジャクソン5を経てマイケルと同様にソロシンガーとして活躍してきたジャーメイン・ジャクソンだ。「父には“ステージに上がる前のマイケルは、どんな心持ちだったのか?”ということを尋ねました。これも僕がするべき準備の一環でしたから。でも、父からのアドバイスでもっとも心に残ったのは“どんなに疲れていても、できる限り一生懸命やりなさい”ということです。撮影時はつねに、それが頭の中で響いていました。“ひたすら練習して、その成果を天国のマイケルに見せてあげなさい”と言われているような気がしました」と、父親からのアドバイスの内容を明かしてくれた。
本作のドラマの中枢にあるのはマイケルと父親ジョセフ(コールマン・ドミンゴ)との葛藤。息子たちをジャクソン5として鍛え上げ、芸能界に送り込んだジョセフはグループの最年少だったマイケルに対しては、より厳しく接し、口答えすることを決して許さない。
「マイケルが家族を深く愛していたことは映画の重要な要素となっていますが、ジョセフもまた彼なりの方法で家族を愛し、まとめようとしていたと思います」とジャファーは語る。さらに、「マイケルには独自のクリエイティブなアイデアがあり、それを実現したかったのですが、ジョセフはそれを許さず、兄たちと共に活動することを望んだ。彼ら親子の関係に緊張が走れば走るほど、マイケルは独り立ちして自分の道を歩みたいと思ったんです」と、親子の複雑な心の機微を振り返った。
