ブラムハウスとの再タッグにA24版『悪魔のいけにえ』も!『オブセッション 災愛』で話題沸騰、YouTube出身の26歳カリー・バーカー監督の今後のプランは?
わずか75万ドルで制作されながら、公開から24日間で北米累計興収1億5000万ドル、全世界興収2億ドルを突破。2026年のサマーシーズンを代表するサプライズヒットを記録しているブラムハウス・プロダクションズ製作の『オブセッション 災愛』(7月17日公開)。本作を手掛けたのは、これが劇場用映画監督デビュー作となった26歳の新鋭カリー・バーカー。今後の映画界を担う逸材として注目を集めている彼の今後の計画について、現在わかっている情報をまとめていこう。
『オブセッション 災愛』は、孤独で内向的な青年ベア(マイケル・ジョンストン)が想いを寄せる女性ニッキー(インディ・ナヴァレッテ)との距離を縮めたい一心で、どんな願いも叶えるという不気味なまじない“ワン・ウィッシュ・ウィロー”に手を伸ばしたことから恐ろしい事態に巻き込まれていく姿を描いたサイコホラー。
ワールドプレミア上映となった第50回トロント国際映画祭「ミッドナイト・マッドネス」部門で観客賞の第2位に選ばれたことを皮切りに、シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめとしたジャンル映画祭を席巻。批評集積サイト「ロッテン・トマト」では批評家からの好意的評価の割合が95%と、ホラー映画としては異例の高評価を獲得。ナヴァレッテの賞レース参戦が期待されるなど旋風を巻き起こしている。
もともとは俳優志望だったバーカー監督。ニューヨーク・フィルム・アカデミー在籍中に同級生のクーパー・トムリンソンとスケッチコメディデュオ「That's Bad Idea」を結成。YouTubeにコメディ動画を投稿する傍ら、短編映画なども手掛けるように。そんななか2023年に製作した短編ホラー『The Chair』がプロデューサーのジェームズ・ハリスの目に留まり、同作の長編化の話が浮上。しかしバーカーはあたためていた『オブセッション 災愛』の企画を売り込み、その実現に漕ぎつけたのだとか。
さらに2024年にはファウンド・フッテージ形式の長編ホラー『Milk & Serial』を制作費800ドルで自主制作し、YouTube上で公開。200万回以上の再生回数を記録し脚光を浴びる。その類稀なる才能に気が付いたブラムハウスのジェイソン・ブラムは、『オブセッション 災愛』にエグゼクティブ・プロデューサーとして名乗りをあげるだけでなく、同作が世に放たれる前からバーカーの次なる長編映画として『Anything But Ghosts』の製作をスタートさせることに。
ブラムとロイ・リーがプロデューサーとして名を連ね、バーカー監督と盟友であるトムリンソンが共同脚本を務めた『Anything But Ghosts』は、ゴーストハンターを装った2人の詐欺師が、本物の闇の存在と遭遇し危険な状況に陥る様を描くスーパーナチュラル・ホラー。すでに今年3月にカナダのバンクーバーで撮影が行われ、4月中旬にクランクアップ。『オブセッション 災愛』に引き続きフォーカス・フィーチャーズ配給のもと、2027年に北米公開が予定されている。
キャストには「ブレイキング・バッド」シリーズのアーロン・ポールや、「ジュラシック・ワールド」シリーズのブライス・ダラス・ハワード、「M3GAN」シリーズのヴァイオレット・マッグローのほか、デジタルクリエイターとして活躍するクリス・レイナッハー。さらにバーカーとトムリンソンも出演を兼任。噂では『オブセッション 災愛』と同じ世界観を共有した作品になっているとのことで、続報に注目しておきたい。
また、A24が現在製作を進めている名作ホラー『悪魔のいけにえ』の新作映画の監督にも抜擢されているバーカー。先ごろ「Total Film」のインタビューのなかで、「次にやりたいことはいくつかありますが、『オブセッション 災愛』の続編の可能性もある」とも明かし「各エピソードでとんでもない展開になるような願いごとをしていくアンソロジー作品もいいかもしれません」と語っている。ホラー界に彗星のごとく現れた新たな才能の今後から目が離せない!
文/久保田 和馬

