北米サマーシーズンの幕開けは『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』がNo. 1発進!ライバルは制作費100万ドルのホラー映画?

コラム

北米サマーシーズンの幕開けは『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』がNo. 1発進!ライバルは制作費100万ドルのホラー映画?

先週末(5月22日から5月24日まで)はメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)の祝日を含む連休。北米興行においてはサマーシーズンの幕開けを告げる大作が公開を迎えるタイミングであり、今年の目玉は「スター・ウォーズ」シリーズ7年ぶりの劇場公開新作となる『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(日本公開中)。大方の期待通り、週末興収ランキングは同作のNo. 1スタートで飾られることに。

メモリアル・デーの祝日を含む4日間で興収1億ドルに迫るスタートを切った『マンダロリアン・アンド・グローグー』
メモリアル・デーの祝日を含む4日間で興収1億ドルに迫るスタートを切った『マンダロリアン・アンド・グローグー』[c]Everett Collection/AFLO

4300館で公開を迎えた『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の初日から3日間の興収は8167万433ドルで、祝日を含めた4日間では興収9809万1641ドル。これはメモリアル・デー週末(4日間)の成績としては歴代12位。コロナ禍明け以降では2024年につづいて、目玉作品が初動1億ドルに届かないメモリアル・デー週末になった。

参考となるのは同じようにメモリアル・デー週末に公開された『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)だろうか。同作は初日から3日間興収が8442万489ドルで、同4日間興収は1億301万6812ドル。今作はわずかにそれを下回っており、2015年以降に公開された「スター・ウォーズ」作品のなかで最も低いオープニング3日間成績となる。その『ハン・ソロ』の最終興収は2億ドル強だったので、今作もそれぐらいの着地点となるのだろうか。制作費が1億6500万ドルと伝えられているので、それではかなり厳しい。

観客からの評判は上々!SWの底力を見せつけられるか
観客からの評判は上々!SWの底力を見せつけられるか[c]Everett Collection/AFLO

気になる作品評価を批評集積サイト「ロッテン・トマト」でチェックしてみると、批評家からの好意的評価の割合が62%で、観客からは88%。先述の『ハン・ソロ』がそれぞれ69%と63%だったので、観客からの好意的評価が興行の後押しになると推測すれば、『ハン・ソロ』以上の成績をねらえるかもしれない。とはいえ公開5日目の火曜日に北米累計興収は1億ドルに到達しているが、海外興収は思いのほか伸びていないのが現状。あとは「スター・ウォーズ」ブランドが持つ底力に期待するしかなさそうだ。

そんな『マンダロリアン・アンド・グローグー』以上に、このメモリアル・デー週末で興味深い動きを見せていたのは、前週3位に初登場を果たしたブラムハウス・プロダクションズの新作ホラー『オブセッション 災愛』(7月17日日本公開)。週末3日間の成績は、前週対比139.3%の2396万2340ドルで、祝日を含めた4日間では3198万230ドルを記録し、2位に浮上している。

【写真を見る】制作費は『マンダロリアン〜』の165分の1以下!?日本公開も決まったブラムハウスのホラーが快進撃
【写真を見る】制作費は『マンダロリアン〜』の165分の1以下!?日本公開も決まったブラムハウスのホラーが快進撃[c]2026 Focus Features LLC.

一般的にホラージャンルは金曜日の興行が強く、土日祝日は数字を落とす傾向にあるのだが、本作は例外か。メモリアル・デー週末に同じように公開2週目を迎えていた作品を比較対象にしてみると、昨年の『ファイナル・デッドブラッド』(25)が4日間興収2414万7574ドルだったので、同作対比は132%。ジャンルは異なるが、あの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)でも同3128万7441ドルだったので、それを超えてきたことになる。

さらに平日に入ってからは水曜日と木曜日に『マンダロリアン・アンド・グローグー』を完封して、デイリー興収ランキングの1位を獲得。北米累計興収は7835万ドルに達しているので、近年のブラムハウスのヒット作の一つ『ブラックフォン 2』(25)を抜き去ることにも成功。全世界興収にいたっては1億ドルを突破しているので、すでに制作費(100万ドル未満)の100倍以上を稼ぎだした計算だ。これは想像以上のサプライズヒット。今後のさらなる快進撃にも注目しておきたい。


文/久保田 和馬

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