ジョン・ファヴロー監督が明かした『マンダロリアン&グローグー』に多くのモンスターが登場する理由「ストーリーはわかりやすく、技術はオタク向けに」

ジョン・ファヴロー監督が明かした『マンダロリアン&グローグー』に多くのモンスターが登場する理由「ストーリーはわかりやすく、技術はオタク向けに」

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「みんなで集まって話題を共有することの大切さを知って欲しい。それができるのが映画だと思います」

グローグーの成長が本作の見どころ
グローグーの成長が本作の見どころ[c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

――本作ではディン・ジャリンとグローグーの寿命の差が話され、さらにグローグーの成長を物語るようなエピソードもありました。これからどこまでふたりの冒険を描く計画なのでしょうか?

「その辺はまだ決めていないんです。グローグーがどこまで成長するか、私にもわかりません。実のところ、そういう部分に関してはデイブ(・フィローニ/本作の製作総指揮&共同脚本を担当したルーカスフィルムの現社長)といろいろと話し合っている最中です。彼は『スター・ウォーズ』のより大きなビジョンをもっていますからね」

――本作ではマーティン・スコセッシが声優として参加しています。しかも、あなたが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)で声を担当した種族と同じアルデニアンです。このキャスティングについて教えてください。

名優マーティン・スコセッシが声を担当するフードトラックの店主、ヒューゴー
名優マーティン・スコセッシが声を担当するフードトラックの店主、ヒューゴー[c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

「俳優としての私は、自分が演じるキャラクターとのつながりを強く感じるタイプです。だから、そもそも大ファンで、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)の時役者として仕事をさせてもらったこともある私は、このキャラクターは彼にピッタリじゃないかと考えたんです。マーティンのキャラの名前は“ヒューゴー・デュラン”。私が『ハン・ソロ』で声を当てたのは“リオ・デュラン”。ふたりは親戚同士という設定にしています(笑)。もうひとつの共通点はフードトラックです。これは私の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(14)につながっているんですよ」

――映画をスマートフォンで観る等、エンタテインメントが個人で消費され、劇場での映画体験が薄れつつあります。そういう時代の変化も意識して本作をつくったのしょうか。

「昔は家族みんなで劇場に行っていたし、一家に一台しかテレビがなかった。だからみんなで同じ番組を観ていましたよね。しかし現在は、それぞれがスマホで楽しむ時代。とても孤立化していて、みんなで映画を楽しむという体験が特別になった印象です。おしゃべりをする時もオンラインでやったりするわけですが、やはり実際に会ったほうがいいと思いませんか?みんなで集まって、実際に話題を共有することの大切さを知って欲しいし、それができるのが映画だと、私は思います。

快くインタビューに応じてくれたジョン・ファヴロー監督
快くインタビューに応じてくれたジョン・ファヴロー監督[c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

ロス(ロサンゼルス)には古い映画を上映している映画館が結構あって、その観客には意外なくらい若い人が多いんです。みんなでワイワイしながら映画を楽しんでいるようです。そういう状況をみると、確かに技術は日進月歩を続けていますが、人間というのは根本的にはそれほど変わっていないのではないでしょうか。例えば日本では、いまでもちゃんと伝統が受け継がれていますよね?安上がりに済ませようとか、時間を節約しようとかではなく、たとえ時間がかかってもこだわりをもって特別なものにしたいと思っている。そういうスタイルの大切さに、若い人もちゃんと気づき始めているんだと私は思っているんです。

だから私はこの映画を、みんなが集まって劇場で観たいと思ってくれるような作品にしたかった。私たちは本当に情熱を傾けて本作をつくりました。そういう想いや情熱って、やっぱりスクリーンから滲み出るんだと思うんです。だから私は、みなさんが劇場に来てくれると信じています!」

――「スター・ウォーズ」の創造主、ジョージ・ルーカスは本作をもう観ましたか?もし観ているのならどんな感想を?

「いや、まだ観てないんです。ジョージはいま、ロスにオープンするミュージアム(ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート/9月22日開館予定)でとても忙しくて。でも、彼にはこんなアドバイスを貰いました。『若いオーディエンスを意識しろ。“神話”は、これから成長する若者に向けて語るものだから。彼らには、同じ間違いを繰り返さないよう先祖から学ばせなければいけない。その一方で、彼らの目を離さないようエキサイティングな要素もマストだ。ストーリーはシンプルにまとめ、教訓は普遍的なものがいい。そして、メッセージは“希望”ということを忘れるな』。

チームワークばっちりのグローグーとアンゼラン!
チームワークばっちりのグローグーとアンゼラン![c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.


ちっちゃくて脆そうであっても強い心をもっていればデス・スターだって壊せる、それが『スター・ウォーズ』です。私は本作で危険な世界を描いたわけだけど、そこに大きなメッセージを込めたつもりです。ジョージから伝授された“希望”をね!」

取材・文/渡辺麻紀

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