鬼才ギレルモ・デル・トロがハット族のデザインをアドバイス!?『マンダロリアン・アンド・グローグー』のキーキャラクター、ロッタ誕生秘話
待望の「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が5月22日(金)に日米同時公開となる。本作で主人公のマンダロリアンとグローグーのほか、ひと際注目を集めているキャラクターが、SWシリーズではお馴染みである、裏社会の帝王ジャバ・ザ・ハットの愛息子ロッタ・ザ・ハットだ。このキャラクターが誕生するにあたり、SWの大ファンである人気監督が関わっていたことが判明した。
権力を振りかざすだけの父ジャバとは対照的に武闘派で、筋骨隆々のビジュアルがファンの間で早くも話題を呼んでいるロッタ。実は、このデザインは、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でアカデミー賞作品賞&監督賞を受賞し、SWを愛してやまない鬼才ギレルモ・デル・トロ監督がアドバイスしたものだそうで、観客に新たな衝撃を与える重要なキャラクターとなりそうだ。
莫大な富と権力、そして裏社会だけでなく政界にもおよぶ影響力をもつハット族は、ナメクジのような見た目をしたエイリアンで、常にSWの物語の中核に関わる脅威として描かれてきた。ハット族のなかでも銀河で最も強大なギャングの1人として君臨してきたのが、ジャバ・ザ・ハット。本作では、ジャバの愛息子ロッタが大きな注目を集めている。
ハット族といえば、賞金稼ぎや殺し屋に汚れ仕事を任せ、決して自らは手を下さず、肥え太った身体で玉座に座るビジュアルが象徴的だが、ロッタは一味違う。予告編では、巨大な斧を振りかざするロッタが、マンダロリアンに容赦なく襲い掛かるという驚きのシーンが映し出され、鍛え抜かれた肉体の持ち主であることが伺える。父のジャバとは違う意味で、早くも観客に鮮烈なインパクトを与えているロッタ。そのビジュアルについて、本作で監督を務めるジョン・ファヴローは「ロッタを作り上げるために、私はギレルモ・デル・トロと多くの時間を過ごしました。彼の自宅でハット族の3Dモデルを作成したり、映画のいくつかのカットを彼に見せたりして、アドバイスしてもらいました」と告白。
デル・トロは大のSWファンとして知られ、過去には「体型が自分と似ているから、ジャバ・ザ・ハットの物語を作りたい」と発言するなど、ハット族への愛も持ち合わせている人物だ。監督としても映画賞レースを席巻した『シェイプ・オブ・ウォーター』や、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(22)、『フランケンシュタイン』(25)などを手掛け、唯一無二のビジュアルで世界を魅了し続けている鬼才であり、肉体的で力強いハット族というアイディアにも惹かれていたと言う。そんなSW好きのデル・トロについて、ファヴロー監督は「監督たち同士のコミュニティは非常に寛大で、『スター・ウォーズ』においては、特にその傾向があります。彼はハット族の起源について語りたい物語を持っていたし、いろいろな面で協力してくれました」と、有益なアドバイスをもらったと明かしている。
そんな世界的なクリエイターの助言を受けて、生み出されたロッタのデザインについて、ファヴロー監督は「ハット族は常に地に足がついているキャラクターとして見せたいが、私にとってリアルに感じることよりも、『スター・ウォーズ』らしいキャラクターと感じてもらうことの方が重要でした」と、そのこだわりを告白。見た目のインパクトだけではなく、筋肉の動き1つ1つも緻密に表現するために、海洋哺乳類、相撲、ボクシングなど力強くも自然に見える動き方を研究。納得がいくまでシミュレーション作業を繰り返し創り出されたロッタが、これまでのハット族とはまったく異なる新時代の脅威として、SWの歴史に新たな爪痕を刻むことは間違いない。
果たして、マンダロリアンとグローグーの前に立ちはだかるロッタは敵なのか、それとも銀河の勢力図を変える新たなキーパーソンなのか。帝国軍残党との戦いだけでなく、銀河裏社会を巡る巨大な陰謀にも深く関わっていくことを予感させる本作。7年ぶりに映画館へ帰ってくる「スター・ウォーズ」の新たな伝説のなかで、ロッタがどのような衝撃を巻き起こすのか?ぜひ大スクリーンで見届けていただきたい。
文/山崎伸子
