「アニメ映画のイメージが変わった」「夢を諦める前に一度観てほしい」アニメの名手たちが描く『パリに咲くエトワール』は一歩踏み出す勇気をくれる!

「アニメ映画のイメージが変わった」「夢を諦める前に一度観てほしい」アニメの名手たちが描く『パリに咲くエトワール』は一歩踏み出す勇気をくれる!

「絵が動く喜びに満ちている」…アニメーションの名手によって描かれる約100年前のパリの華やかさ

本作の舞台は「ベル・エポック(美しい時代)」と呼ばれた20世紀初頭の華やかなパリ。谷口監督とリサーチャーの白土晴一をはじめとするスタッフ陣による徹底的なリサーチのもと、パリに憧れたフジコと千鶴の感情というフィルターを通して表現したパリの街は、本作の魅力を語るうえで外せない大事な要素だ。観客からも「パリの街並み、服装、食べ物など、パリ生活を疑似体験している気持ちになりました」(50代・女性)、「当時の時代背景とパリの空気感が、すばらしい映像美で表現されていてとてもよかった」(30代・女性)との声が多く上がった。

キャラクター原案と重要なシーンの原画を手掛けたのは、キャラクターの存在感が伝わるシンプルかつ洗練されたデザインに定評のある『魔女の宅急便』の近藤勝也。劇中に登場するバレエの舞台の振付は、元ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場リーディング・ソリストの田北志のぶと、パリ・オペラ座バレエ団元エトワールのウィルフリード・ロモリが担当。実際のバレエダンサーたちの踊りを、アニメーションで流れるようなリアルな動きで表現したダンスシーンも大きな見どころだ。また、ヨーロッパ的な雰囲気が印象的な音楽は、「ID-0」でも谷口監督とタッグを組んだ、パリ国立高等音楽院出身の服部隆之が作曲した。

細部までこだわり抜かれたアニメーションによって再現された、約100年前のパリの街並み
細部までこだわり抜かれたアニメーションによって再現された、約100年前のパリの街並み[c]「パリに咲くエトワール」製作委員会

「バレエ、ナギナタのシーンの作画がすばらしく、特にアップの描き方が躍動感と表情が噛み合っていて見惚れた」(10代・女性)
「圧巻のバレエシーン、バレエの伴奏からの流れに合わせた緑黄色社会のエンディング主題歌に圧倒された」(40代・男性)
「なんて見やすいアニメ映画だろうと思いました。優しいデザインで、見分けがつきやすくて、親しみが持てるキャラクター。展開が追いやすいけれど予定調和ではなく、ハラハラするけれど最後は安心できるストーリー。写真のようにリアルだけれど、写真にはない美しさのある背景。そしてなにより、絵が動く喜びに満ちていました。音楽も豪華で、クラシック音楽を聴きたくなりました」(30代・女性)

「なにかを諦めそうになった時に観て」…本作が伝える優しくて温かいメッセージ

憧憬をかき立てる美しいパリの街並みとロマンあふれる時代背景。個性豊かなキャラクターたちが織り成す人間模様。バレエや音楽、絵画といった芸術のパワー。様々な魅力的な要素が融合した本作は、「普段アニメ映画をあまり観ないのですが、アニメ映画へのイメージが変わりました」(30代・女性)というコメントがあったように、幅広い層の観客に刺さる1本になっている。最後に、試写会参加者に聞いたおすすめコメントを紹介したい。

「観終わったあと、自分の“好き”を少し大事にしたくなる映画」(30代・男性)
「花の都パリの魅力を感じられるすばらしい作品。ぜひ映画館に足を運んで、1世紀前にパリにいた彼女らに想いを馳せてほしいです」(60代・男性)
「なにかを諦めそうになった時に観てほしい」(10代・女性)
「フジコの絵画や千鶴のバレエのように、本気でやってみたいと思うものを見つけることの大切さ。見つけたあとに楽しさが待っていることを知ってほしい」(30代・男性)


毎日を生きていくなかで、ふと迷った時や自信を失った時に、きっと本作に込められたメッセージが観る人の背中を優しく押して、未来への一歩を踏みだす勇気をくれるはずだ。


文/石塚圭子

作品情報へ