「GOT」の世界に降臨した杉田智和&釘宮理恵が教える、シリーズ最新作の“異色”なおもしろさと吹替の楽しみ方

インタビュー

「GOT」の世界に降臨した杉田智和&釘宮理恵が教える、シリーズ最新作の“異色”なおもしろさと吹替の楽しみ方

「現場には達人がたくさんいらっしゃって、勉強になります」(釘宮)

——みなさん、同じスタジオで一緒にアフレコされているんですか?

ベテラン声優、青山穣が演じるプラマー
ベテラン声優、青山穣が演じるプラマー[c] 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Offic

釘宮「はい、現場には達人がたくさんいらっしゃいます。例えば、プラマー役の声を演じている青山穣さんは経験豊富な方で、演じられる俳優さんの声に近いことが多いです。そして、声の表現が多彩。椅子に腰掛けていて、さらに深く腰掛け直した際の細かな表現や、立ち上がる時のちょっとした息遣いなどです。吹替現場はものすごく勉強になります。そこをなんとか取り込みたいと思って見ていますが…」

杉田「本当に、その場にいるだけで楽しくて勉強になります」

釘宮「吹替現場での私たち声優の仕事は、元の俳優さんが話しているかのごとく吹替えて、さらに肉付きをよくしていく。アニメの収録も同じ“声優”という肩書きではありますが、吹替現場にいると、日々すごいことが行われていることを実感します」

——「GOT」シリーズの世界観は、ほかの歴史ファンタジーと違うところがあるので、日本語吹替だとどう表現されているのか気になりますね。釘宮さん、そのあたりいかがですか?

かわいらしい従士エッグを演じた釘宮理恵
かわいらしい従士エッグを演じた釘宮理恵

釘宮「エッグの存在自体が謎めいているところがあり、いまは詳しくは述べられませんが、冒険の道々で明かされていくので、物語の中で楽しんでいただければと思います。それから、この『GOT』シリーズをご覧になってきた方は、いままでにない平和な治世が続いている時代が描かれているのが、見どころかなと。例えば『GOT』では重々しく聴こえてくるテーマソングも、今回はほっこりしています。こんなの、『GOT』じゃなかった!と思える、心和む音楽が流れるんです。セリフにも温かみがあります。『GOT』という壮大なシリーズのなかでもこういった時代があったのだと、捉えて観ていただけるとうれしいです。ユーモアあふれるシーンもあり、シリーズ未見の方でも入りやすい作品になっていると思います」

杉田「『GOT』を観なくても、出演している人間もここにいます(笑)。それに、こちらの物語を先に観てから、『GOT』本編に行くという楽しみ方もあると思います。時間を逆戻りしながら楽しむというのもいいんじゃないでしょうか。新鮮かもしれません」

「耳で物語を追う味わい方もおもしろい」(杉田)

【写真を見る】実は同じオーディション出身!声優の杉田智和×釘宮理恵
【写真を見る】実は同じオーディション出身!声優の杉田智和×釘宮理恵

——最後になりますが、吹替版のここを楽しんで欲しいというところを教えてください。

杉田「字幕を目で追っていくのと違って、耳で物語を追うという味わい方もおもしろいと思います。だから、音源を字幕、日本語吹替と切り替えて観てもいい。サブスクだと繰り返し観られるので、どんなふうに言っているのか。見比べる、聞き比べるのも楽しいんじゃないでしょうか。吹替って、一部では蔑ろにされたり、邪道だと思われたりすることもあるんですが、吹替文化も大切にして欲しいと思っています」

釘宮「そうですね。吹替ならではの魅力を感じてもらえるとうれしいです」


取材・文/前田かおり

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