スティーブン・キング、幻の処女作が映像化『ロングウォーク』日本公開決定!特報&ティザービジュアル
スティーブン・キング幻の処女作「死のロングウォーク」を初映像化した『ロングウォーク』が6月に日本公開されることが決定。このたび特報映像とティザービジュアルが解禁された。
1970年代から小説家としてデビューして以降、世に送りだした作品の数多くが映像化されてきた、言わずとしれた“ホラーの帝王”であるキング。筆舌に尽くしがたいその斬新なアイデアやストーリーテリングは確かなもので、21世紀現在でも原作を基にした新作映画やリメイク作品がたびたび発表されている。そんなキングが大学在学中にリチャード・バックマンの名義を使用して執筆した作品が「死のロングウォーク」。完成した時期からすると、1974年の「キャリー」よりも前に存在し、事実上の長編初執筆作とも言われている本作が、ついに映像化される。
監督は「ハンガー・ゲーム」シリーズを手掛けるフランシス・ローレンス。社会全体を支配し、この“競技”を執り仕切る鬼少佐役を、「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが演じる。また、極限状態に放り込まれる若者たちとして、今後の活躍も期待させる大注目の若手俳優が集結した。
原作「死のロングウォーク」は、キングの数ある小説のなかでも、代表作「IT」を超えるほどの完成度を誇る、まさに原点にして最高傑作と称される一作である。そんな小説を初映画化した本作の特報映像は、「歩みを止めたら即死」という衝撃的な言葉の提示から始まる。ハミル演じる少佐が声を荒げて参加者の若者たちに、「時速4.8kmを維持すること」、「下回ると警告が始まり、警告3つで即失格(即死)」、「コースから逃げても失格」、「最後の一人になるまでただひらすらに“歩け”」と無慈悲なルールを告げる。
装甲車に囲まれ、銃を向けられながら歩き続ける50人の若者たち。一見、のどかな田舎道での行進に見えるその光景の裏には、休息も、睡眠も、救いも存在しない。靴紐を結ぶ一瞬の躊躇が命取りとなり、逃げだそうとすれば容赦なく銃声が響く。限界を超え、泡を吹き、痙攣しながら崩れ落ちていく参加者たちの姿が、観客に戦慄を与える。勝者は“最後の一人”のみ。ゴールすら存在しないこのデスゲームで、若者たちはなにを求め、なにを捨てるのか。彼らが命を賭けてまで切に願うものとはなになのか、ぜひ続報に期待してほしい。
あわせて解禁されたティザービジュアルには、すでに限界を迎えながらも、見えないゴールに向かって歩く参加者たちの姿が切り取られている。さらに背後には、彼らを逃げ場なく見据えている少佐の存在を象徴するかのように掲げられた「歩くか死か」の文字。そして本作の根本となる大会の4つのルールが参加者たちの歩く道を妨げるかのように立ちふさがっている。作品の本質を凝縮したかのようなティザービジュアルは、期待と不安を強烈に煽り立てる。
3つ警告を受けると即死の状況下で臨む、地獄の一本道の先に待ち受けるのは希望か、絶望か?ぜひ映画館で確かめていただきたい。
文/山崎伸子
