「UFO山」大胆な結末の“意図”と「TXQ」のこれから。近藤亮太と寺内康太郎が語り合う、オカルトと恐怖表現

「UFO山」大胆な結末の“意図”と「TXQ」のこれから。近藤亮太と寺内康太郎が語り合う、オカルトと恐怖表現

「映像制作をしていれば、一度はUFOに憧れたことがある」(寺内)

これまであらゆるオカルトの題材になってきた“UFO”
これまであらゆるオカルトの題材になってきた“UFO”[c]テレビ東京

――UFOを題材にした作品は、これまでも数えきれないほどあります。今作を手掛けるうえでのレファレンスになった作品を教えてください。

近藤「書籍で言うと『黒衣伝説』や『新耳袋』の『山の牧場』などは大いに参考にさせていただきました。映画ですと、スティーヴン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』はもちろん念頭にありますが、『THE 4TH KIND フォース・カインド』や『フォーガットン』、『ダーク・スカイズ』のような比較的近年のジャンル映画から大きな影響を受けています。M.ナイト・シャマラン監督の『サイン』もその一つで、第2話の牧場の映像になにかが映り込むシーンを撮る時に『ホアキン・フェニックスが見る、“あの映像”のようにやってください!』とお願いしたのですが、あまり通じませんでした(笑)。それと、ドキュメンタリー映画ですが『虚空門GATE』はかなり参考にしています」

――ちょうど『未知との遭遇』の名前も挙がりましたが、先日スピルバーグ監督がUFOが題材になっているらしい『ディスクロージャー・デイ』を製作しているというニュースがありました。なぜこれほどまでUFOは人を惹きつけるのか、お二人が考えるUFOものの魅力はなんでしょうか?

近藤「たぶんそれは“未確認”だということじゃないでしょうか。未知の領域があること自体にも惹かれますし、SCPのような共同創作の概念もUFOもの特有のおもしろさだと思います。劇中でも触れたケネス・アーノルド事件の目撃談があってから、UFO=円盤という概念ができあがったように、話がおもしろかったり独創的であればあるほど広がっていく。これはフィクションをおもしろがる感覚に限りなく近いと思います」

寺内「僕も近藤さんと同じです。未確認だからこそ映画的にも相性がいい。どんな形をしているのか新しく考えることができたり、ビジュアルとして観る側に興奮を与えられる。映像化することのロマンみたいなものがあるんです。きっと映像制作をされている人ならば、一度は憧れたことがあるのではないでしょうか」

近藤亮太、寺内康太郎の2人はUFOを目撃したことがあるのか?
近藤亮太、寺内康太郎の2人はUFOを目撃したことがあるのか?[c]テレビ東京

――もう一つ聞いておきたいのは、放送決定時の第一報のコメントで、寺内さんが「10人に1人がUFOを見たことがある」と書いていたことです。お二人は目撃されたことがありますか?

近藤「僕はないですね…」

寺内「僕は数年前に、ニコニコ動画の生放送で心霊ドキュメンタリーの配信をやっていた時に生まれて初めて見ました。光が早く動く程度のものではなく、わりと長時間にわたって光る物体が上空にいて。なんとも説明し難いものだったので、検証もできていないのですが、僕はそれをUFOだと信じています」

「ファウンドフッテージという手法から、一度離れるというのもありなのかもしれない」(近藤)

――最後に、今後の『TXQ FICTION』の展望についてお聞かせください。描きたい題材や、抱負はありますか?

近藤「『TXQ FICTION』自体、実はホラーだと言い切っていないので、怖いとか怖くないにかかわらず、おもしろいことを取り上げていければいいと思っています。“本当らしさ”というものをいちから立ち上げて作っていくこと。それこそファウンドフッテージが常套手段になっているいまの手法から一度離れるというのもありなのかなと」

寺内「まずは大森さんやテレビ東京さんが、『TXQ FICTION』の視聴者についてどう考えるか、という点に僕は興味があります。『TXQ』の前にも、キタ二タツヤさんのМV『素敵なしゅうまつを!』や『祓除』から、大森さんと作品づくりをともにしてきましたが、それ以前の大森プロデュース作品と比べると、リアリティに対して、より強く重きを置くようになったと感じています。だからこそ、大森さんは今後、より日常的なフェイクドキュメンタリーを求めていくのではないでしょうか。例えば、ある一日の些細な出来事のなかに、喜びや感動がある――そうしたエッセイ的な表現とか。そうなったときに、そこへ色を与え、物語としておもしろくしていくことが、僕たちの仕事なのだと思っています」


【写真を見る】衝撃的なラストが話題の「UFO山」。その舞台裏を独占インタビュー
【写真を見る】衝撃的なラストが話題の「UFO山」。その舞台裏を独占インタビュー[c]テレビ東京

近藤「ちょうど先日、リドリー・スコットとトニー・スコット兄弟が製作総指揮を務めた『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』を観返したので、これの“すごく嫌なバージョン”を作れたらちょっとおもしろいかもしれないですね。ただ今作で思ったのは、おもしろそうなものほど作るのが大変なので、自分を思い切り奮い立たせなくてはいけない。だからいまは一回真っ白で、次回作のことを考えられない気分なんです。宮崎駿監督のように引退宣言でもして構想を練って、次撮る時にまた復帰宣言をしようかなんて考えています(笑)」

取材/編集部
構成・文/久保田 和馬

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