「UFO山」大胆な結末の“意図”と「TXQ」のこれから。近藤亮太と寺内康太郎が語り合う、オカルトと恐怖表現
「イシナガキクエを探しています」を皮切りに、「飯沼一家に謝罪します」「魔法少女山田」と、新作が放送されるたびにSNSを中心に多種多様な考察が加熱。大反響を巻き起こしてきたテレビ東京系列のフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」の第4弾となる「UFO山」が、12月22日の深夜から4夜連続で放送された。(TVerにて全話無料独占配信中)
今回PRESS HORRORでは、今作で監督、脚本を務めた近藤亮太と、プロデューサーを務めた寺内康太郎へインタビューを敢行。作品を重ねるごとに進化をつづける「TXQ FICTION」に第1弾から携わってきた演出家の両名にシリーズの現在地を伺うと同時に、今作の舞台裏や“UFO”という題材の妙味、そしてラストシーンの解釈まで話を聞いた。
※本インタビューは、作品後半の展開に触れる表現を含みます。直接的なネタバレはございませんが、未見の方はご注意ください。
「第1話を観て、オカルトという“概念”への挑戦ではないかと感じました」(寺内)
タイトルの通り“UFO”をテーマにした今作は、1999年に北海道の朝日山という雪山で市民登山家の蜂谷修一という人物が遭難死を遂げた事件をめぐり、テレビ東京のディレクターである栄田という青年がその真相を探っていく姿が4話構成で描かれる。
――まずは前作「魔法少女山田」から今作「UFO山」までを振り返っていただき、お二人から見た「TXQ FICTION」の現在地についてお聞かせください。
寺内康太郎(以下、寺内)「これまでは、モチーフを皆で出し合うところから作業が始まっていました。例えば『イシナガキクエを探しています』では皆口大地プロデューサーが「公開捜査番組はどうか?」と提案し、『飯沼一家に謝罪します』では大森時生プロデューサーが「放送枠を買い取った番組はどうか?」と提案する。それを僕が脚本化して映像化していく、というのが『TXQ』の制作体制でした。『魔法少女山田』は、『恐怖心展』というイベントと連携した番組だったため、モチーフは『恐怖心』と決まっていました。今回も、“UFO”というモチーフは参加した段階で決まっていました」
近藤亮太(以下、近藤)「そうですね。寺内さんのおっしゃる通り、最初の2作の時は大部分の撮影を全員が立ち会い話し合うような合議制のような形でもあったのですが、『魔法少女山田』では寺内さんの班がある程度作り上げたものを、シナリオ段階や編集のプレビューでチームみんなでブラッシュアップしていくようにして進めていきました。これまで培ってきたチームワークを活かした、分業体制のようなものが確立された印象を受けました」
寺内「今回は企画段階から近藤さんの班と大森さんで話を進めていき、僕が参加したのはある程度まとまって、構成台本ができあがったところからだったと記憶しています」
近藤「なのでイメージとしては『TXQ FICTION』という大きな母船があり、そこに僕らの小船団が伴っている感じですね」
寺内「いまは寺内班と近藤さんの班ですが、今後シリーズが拡大していけばまた新たな班もできていくかもしれません」
――『魔法少女山田』の放送時に、PRESS HORRORでは寺内さん、皆口さん、大森プロデューサーのお三方で座談会を開きました。そこで皆口さんが「いつかこのメンバーでUFOものをやりたい」とお話しされていましたが…。
近藤「夏ぐらいということは、ちょうど大まかな構成案やアイデアを提出したタイミングでした。実は『イシナガキクエを探しています』の直後から、UFOをやろうという話があったので、いつ本格的に動きだしたかは結構曖昧ですね」
――“UFO”はオカルトものの鉄板ですが、これまで「TXQ FICTION」がやってきた“怖さ”とはまた系統が違うものとも感じます。
近藤「それは僕も思います(笑)。『UFOは怖いものなのか?』という問いは非常に難しい話ですが、僕自身が北海道出身で、地元の牧場とか山で漠然と“怖い”と感じていたり、“おもしろい”と感じた空間を作品でいかしたいという思いがありました」
寺内「プロデューサーの立場としては近藤さんがこの興味深い題材でどういうものを作っていくのか楽しみだったんですが、第1話を観て、これは個別的な怖さではなくもっと広範に、哲学的なオカルトと向き合おうとしている。つまり“概念”への挑戦ではないかと感じました」
近藤「UFOは解釈次第でどうにでもなる汎用性の高い題材ですので、まずはそれに対してどうやっておもしろさを作っていくかから考えました。たとえば、雪山で人が死んだとか、UFOを目撃したとか、現実に接続するような事象にオカルト的な見方を加えていく。それらを断片として積み上げた時に、微妙に辻褄が合いそうで合わないという感覚がきちんとUFOと紐付けば、これは“怖い”につながるんではないかと」
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