同世代の女性俳優2人が物語を牽引する作品は、韓国映画界でも決して多くはない。そんななかで『PROJECT Y』(26年1月23日公開)は、これまでにない切り口で注目を集める作品だ。ハン・ソヒとチョン・ジョンソが、欲望と生き延びるための選択が交錯する極限の状況に身を置き、それぞれのやり方で運命に向き合っていく。
1月16日午後、韓国ソウル市江南区のメガボックスCOEXで『PROJECT Y』の制作報告会が行われ、イ・ファン監督をはじめ、ハン・ソヒ、チョン・ジョンソ、キム・シンロク、チョン・ヨンジュ、イ・ジェギュン、ユアが登壇し、作品への思いを語った。
『PROJECT Y』は、きらびやかな都市で「違う明日」を夢見ながら生きてきたミソン(ハン・ソヒ)とドギョン(チョン・ジョンソ)が、人生の行き詰まりのなかで裏金と隠された金塊に手を伸ばすことから始まる物語。追い込まれた2人が下す選択と、その行く末を緊張感たっぷりに描く。
ハン・ソヒは出演の理由について、「監督の前作『パク・ファヨン(原題:박화영)』をとても印象深く観ていて、その期待感から本作への参加を決めました」と説明。「商業映画としては実質的な初主演作でもあるので、これまで以上に慎重で真剣な気持ちで臨みました」と語った。
チョン・ジョンソは「脚本を受け取った時、ハン・ソヒさんと共演できるという点が何より大きかった」と振り返り、「同世代の女性俳優とロードムービーというかたちの作品に挑む機会はなかなかない。迷わず出演を決めました」と明かした。
2人はキャラクターにリアリティを持たせるため、細かいところにもこだわったという。ハン・ソヒは「ミソンが持ち歩いている化粧ポーチは、実際に私が普段使っているもの」と語り、「生活感が自然ににじみ出るよう意識しました」と述べた。
一方、チョン・ジョンソは「ドギョンには視覚的に印象に残る“象徴”が必要だと思い、衣装や持ち物に赤いアイテムを多く用いるようにしました」といい、「強烈な存在として記憶に残ってほしいと思った」と付け加えた。
共演についても互いへの信頼をにじませた。ハン・ソヒは「撮影前にチョン・ジョンソさんといろいろと話し合いながら、流れに身を任せるように撮影が進みました。ミソンとドギョンはいずれも性格のはっきりしたキャラクターなので、ぶつかり合うことでおもしろいシーンがたくさん生まれたと思います」と振り返った。さらに、「ドギョンを見ていると、チョン・ジョンソさん本人の姿が見えなくなるのが新鮮でした。現場での没入力が非常に高く、たくさん助けられた」と、チョン・ジョンソへの特別な思いをにじませた。
チョン・ジョンソも「寒さのなかで体を張るシーンが多かったが、前に立って真っ先に飛び込んでいくハン・ソヒさんの姿に何度も励まされた」とし、「一緒にいるだけで心強い存在だったし、とても勉強になりました」と応じた。
アクションシーンについては、従来のアクション映画とは一線を画す点で共通認識を示した。ハン・ソヒは「相手を倒すためのアクションではなく、生き残るための防御に近い動き」と説明し、チョン・ジョンソも「決められた型よりも、その場で生まれる反応や本能的な動きを大切にした」と語った。
欲望が渦巻く空間である“ファジュン市場”を象徴するガヨン役のキム・シンロクは、「最初に台本を読んだ時、裏切りと欲望が渦巻く世界観の緊張感があまりにも強く、一度は出演を辞退した」とし、「しかし再びオファーを受け、アイコニックなハン・ソヒさんとチョン・ジョンソさんをはじめ、幅広いキャスト構成を見て、おもしろいキャラクタープレイが生まれるのではないかと感じ、思い切って挑戦することにしました」と明かした。
闇賭博場の右腕的な存在であるファンソを演じたチョン・ヨンジュは、役作りのために坊主頭に挑戦。「女性の坊主頭キャラクターは何度も巡ってくる機会ではないと思い、むしろとても幸運だと感じました」とコメント。また、「特別な説明がなくても、坊主頭というビジュアルだけでキャラクターが成立してほしかった。額の筋肉や血管がはっきり見えることで、役作りの助けにもなった」と語り、撮影最終日には「剃って正解だったなと思った」と率直な思いを打ち明けた。
イ・ジェギュンは、ミソンとドギョンの計画を嗅ぎつけ、横から金をさらおうとするソックというキャラクターについて、「罪悪感を持たず、利益だけを追い求める人物」と説明し、「一線を越える演技をするおもしろさがあった」と振り返った。また、本作で初めて演技に挑んだガールズグループOH MY GIRLのメンバーユアは、「『意外性のある裏切りが必要だから、出演してほしい』という監督の言葉に心を動かされた」といい、「尊敬している俳優たちと共演しながら、現場で多くを学ぶことができました」と感想を述べた。
タイトル『PROJECT Y』について、イ・ファン監督は「YをYoung、Youth、Yearnなど、様々な意味を持ちます。自分なりの“Y”思い浮かべながら鑑賞してもらえてらうれしいです。韓国でも香港でもニューヨークでもない、“どこでもない都市”の雰囲気を、照明と美術で表現することに力を注ぎました」と、作品への期待を高めた。
韓国では26年1月21日(水)から公開される『PROJECT Y』。その前週の1月13日(火)にはジャパンプレミアが開催予定で、ハン・ソヒの来日が決定している。映画のプロモーションでは初となる今回の来日。その貴重なジャパンプレミアにPontaパス会員5組10名様をご招待!ぜひ応募サイトからチェックしてみてほしい。
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取材・文/柳志潤
