チンパンジーメイクのカノックスターが「怖コン」に出現!注目ホラー『おさるのベン』は「開始5分の衝撃シーンからめちゃくちゃ怖い…」

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チンパンジーメイクのカノックスターが「怖コン」に出現!注目ホラー『おさるのベン』は「開始5分の衝撃シーンからめちゃくちゃ怖い…」

幕張メッセにて12月5~7日(日)までの3日間で開催中の「東京コミコン2025」。2日目となる6日、ホラーに特化した特集ステージ「怖コン×注目のシチュエーション・アニマル・スリラー映画『おさるのベン』」が実施され、凶暴化したペットのチンパンジーによる惨劇を描く『おさるのベン』(26年2月20日公開)について語るトークが行われた。

凶暴化したペットのチンパンジーによる惨劇を描く『おさるのベン』
凶暴化したペットのチンパンジーによる惨劇を描く『おさるのベン』

本作は『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(21)のヨハネス・ロバーツが監督&脚本を務める究極の密室パニックシチュエーションスリラー。ハワイの森に佇む高級別荘地の実家に、友人と帰省した大学生ルーシー。家族と、そして幼いころから暮らしてきたチンパンジーの“ベン”との再会に心を躍らせていた。プールにパーティと楽しい休暇を過ごすなか、いつも賢くてかわいいベンの様子のなにかがおかしいことに気づき…。

司会進行を務めるアメキャラ系ライターの杉山すぴ豊に案内され、まずステージに登壇したのは、YouTubeなどでホラー映画について発信しているタレントのRaMuと、本作を配給した東和ピクチャーズの松尾亘。『トップガン マーヴェリック』(22)など数々の大ヒット作を担当してきた松尾は、元々は霊長類を意味する「PRIMATE」という原題に「おさるのジョージ」というかわいらしい邦題を付けた張本人だ。

「ベンは狂犬病にかかるのですが、狂犬病に感染するとどうなってしまうのか?その怖さが理解できる作品でもあります。『NOPE/ノープ』という映画にも凶暴化したチンパンジーが登場しましたが、その10分ぐらいの恐怖が今回は上映時間の89分にわたって続く形ですね。一方で、愛する家族が豹変した時、どうしたらいいのかという葛藤も描かれています」。

東和ピクチャーズの松尾亘
東和ピクチャーズの松尾亘

ホラー好きのRaMuも本作を鑑賞済みで、「ベンがマスコット的に宣伝されているからギャップがすごい」とコメント。「ベンは家族として育てられているから賢くて、コミュニケーションも取れるんですよね。深い絆もあるから殺すこともできないんです。私も最近、ペットのミーアキャットに噛まれて…。ちゃんとワクチンも打っていたのですがそこから菌が繁殖してしまって点滴を打ったんです。噛んだ理由を思い返すと、ちょうど発情期だったみたいです。ベンも同じような本能的な目付きをしていたので超怖かったです」と恐怖描写にリアリティがあったことを振り返る。

YouTubeなどでホラー映画について発信しているタレントのRaMu
YouTubeなどでホラー映画について発信しているタレントのRaMu

トークが盛り上がるなか、新たなゲストとしてチンパンジーのメイクをしたYouTuberのカノックスターと、メイクを施した特殊メイクアーティストのAmazing JIROも登場。メイクの注目ポイントについて聞かれたAmazing JIROは、「少し人間の要素を残していることです。鼻と鼻の下など人間とチンパンジーの境目をナチュラルにしました。大きな鼻の穴も見えると思うのですが、ここからは呼吸はできていません」と説明。続けて、本作をはじめホラー作品について「僕らの世界もCGなどデジタル化が進んでいるのですが、生だからこその怖さがあります」と改めて特殊メイクの重要さを語っていた。

メイクを担当した特殊メイクアーティストのAmazing JIRO
メイクを担当した特殊メイクアーティストのAmazing JIRO

そのメイクを直に受け、「最初は違和感があったけど、いまは付けている感覚がないぐらい自然です。ただ、鼻呼吸ができないのを忘れてしまうので焦る瞬間もあります」と話すカノックスター。本作については、「タイトルを聞いてちょっと油断していたところがあって…。開始5分で衝撃シーンがあり、そこからはめちゃくちゃ怖かったです。ホラー映画を映画館で観ること自体も初めてだったのですが、声が出ないようにするので必死でした」とかつてない恐怖体験だったことを明かしている。

チンパンジーのメイクをしたYouTuberのカノックスター
チンパンジーのメイクをしたYouTuberのカノックスター

また、本作では若い女性が緊急事態を通報する特報映像が公開されており、その声の主を当てる「この通報ボイス、誰の声!?」キャンペーンも実施されていた。今回のステージ内でその声が「SPY×FAMILY」アーニャ役などの声優、種﨑敦美であることが発表になったのだが、正解率は4%とかなりの難問だったようだ。松尾も「とにかく振り幅があり、実力のある方にお願いしたかった。タイトルを読み上げる声は地声に近かったようなのですが、それでもわかった人は少なかったみたいです」と苦笑していた。

【写真を見る】正解率4%!「この通報ボイス、誰の声!?」キャンペーンの答えは「SPY×FAMILY」アーニャ役の種﨑敦美だった!
【写真を見る】正解率4%!「この通報ボイス、誰の声!?」キャンペーンの答えは「SPY×FAMILY」アーニャ役の種﨑敦美だった!

キャストには『コーダ あいのうた』(21)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーを迎えているほか、旬の若手俳優が集結。“人間に最も近い存在”であるチンパンジーと“人類の脅威”狂犬病を重要な怖さのファクターとして物語に織り込んだ『おさるのベン』はぜひ、没入感ある劇場で。


鼻呼吸はできない
鼻呼吸はできない

取材・文/平尾嘉浩

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