ジェームズ・キャメロン来日決定!『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』プレミアにビリー・アイリッシュやシュワルツェネッガーも登場
ジェームズ・キャメロン監督による、全世界歴代興収1位&3位を誇る「アバター」シリーズ第3弾『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が12月19日(金)より日米同時公開される。公開に先駆け、現地時間12月1日に、ドルビー・シアターにて本作のワールドプレミアが開催。さらにキャメロン監督が来日することも発表された。
プレミアには、キャメロン監督をはじめ、主人公ジェイク・サリー役のサム・ワーシントン、ジェイクの妻ネイティリ役のゾーイ・サルダナ、サリー家の養子キリ役のシガーニー・ウィーバー、次男ロアク役のブリテン・ダルトン、サリー家の一員である人間、スパイダー役のジャック・チャンピオン、ジェイクの宿敵クオリッチ役のスティーヴン・ラングら前作から続投する豪華キャストと、新キャラクターのヴァランを演じるウーナ・チャップリンや、エンドソングを担当するグラミー賞受賞アーティストのマイリー・サイラスが登場した。
さらにスペシャルゲストとして、「ターミネーター」シリーズなどを通してキャメロン監督と親しくなった名優アーノルド・シュワルツェネッガー、キャメロンと共同で監督を務めるコンサート映画が来年公開予定だと発表されたビリー・アイリッシュ、ビリーの実兄であり音楽プロデューサーのフィニアスも来場し、“アバター伝説”の新たなスタートを彩った。
本プレミアを皮切りに、世界中で「アバター」熱が赤く燃え上がるワールドツアーがいよいよスタートする。世界各地を巡るツアーのなかで、12月10日(水)にはキャメロン監督が、シリーズ2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)以来3年ぶりに来日することも決定。キャメロン監督からは「日本に行けることをとても楽しみにしていますし、最新作についてお話しできるのを心から楽しみにしています」というコメントも寄せられている。
神秘の星パンドラを愛する先住民のナヴィと、侵略を狙う人類の戦いを描いてきた「アバター」シリーズ。パンドラへ“アバター”として潜入した元海兵隊員のジェイクはナヴィのネイティリと恋に落ち、人類と戦う決意をする。2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では家族を築いたジェイクらが海へと戦いの場を移し、愛する者のために人類と対峙する。侵略を退けることには成功した彼らだが、家族の命を奪われるという大きすぎる犠牲を伴った。最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランが人類と手を組み襲来し、かつてない“炎の決戦”が始まる。
プレミアでは、パンドラの豊かな自然が再現。今回のタイトルにもなっている“炎”が実際に立ち上がった会場に登場したのが、パンドラという世界をゼロから創り上げたキャメロン監督だ。「観客は『アバター』シリーズに、新しい生物や文化だったりと、いつもなにか新しいものを求めます。だから私たちはその期待に応え、それらを送りだし続けています。でも、それと同時に、既存キャラクターの深みもより広げています。最新作は、これまでのなかで最も感情的なものになっています。スペクタクルや壮大さを抑えたわけではありません。この家族が経験する試練はとても厳しいものですからね。かなり感情が高ぶると思いますよ」と自信を口にした。
さらに監督は、「本作は、3Dで観る価値が大きいと思います。いまやストリーミングでいつでも好きな作品が観られる時代ですが、映画館での鑑賞に観客が求めることは、旅であり、経験だと思います。それを与えてくれるのが、劇場での体験であり、巨大なスクリーンであり、3Dであります。もちろん物語もうまく語られないといけない。それらがすべて揃って、力を発揮するなら、それを体験と言い、3時間を超えてもなんら関係ないのです。あっという間に過ぎていきますよ」と、劇場でこそ真価を発揮する1本だということを力強く呼びかけた。
前作で愛する長男ネテヤムを失い、深い悲しみに包まれながらも、家族を守り抜くために人類と戦うことを決意した主人公サリー役のワーシントンは、「このシリーズは、作品を追うごとにアクションがより大がかりでワクワクするものになっています。僕たちが、より野心的になってきているんです。最新作は、すばらしい出来になっています。この物語が描くのは“家族”についての物語。舞台が地球ではない星だろうと、その中心にあるのは家族と、彼らがお互いに抱く愛です。『アバター』シリーズは僕にとってすべてと言えます。この作品は文字通り僕の人生を変えました。ジム(キャメロン監督)との仕事は楽しいし、なによりもこのシリーズに出演することが大好きです」と熱くアピールし、「『アバター』ファンの皆さん、僕たちは日本が大好きです。本作をどうぞ楽しんでください!」と日本のファンに向けてもメッセージを贈った。
さらに、ジェイクと同じく愛する我が子の死に直面し、時に人間という存在への強い敵意をむき出しにする母で戦士でもあるネイティリ役のサルダナは、「パンドラはとても美しく豊かな世界です。ジムがまた新たな場所を見せてくれますし、この星には信じがたいほどの美しさがあります。最新作では、そんなパンドラに暮らす新たな部族が登場しますし、ナヴィの複雑な人間関係が描かれます。新たな部族のリーダーのヴァランはとってもかっこいいんです。演じたウーナ・チャップリンは見事な演技を見せてくれました。ただ、この作品において私が最も魅了されたキャラクターはジェイク・サリーでした」と告白。3作目にしてジェイクがどのようにして観客を魅了するのか、期待が高まる。
そして、長男ネテヤム、次男ロアク、末っ子トゥクらと共に育ったサリー家の養子で、パンドラの調和を保つ神のような存在“エイワ”との深い結びつきを感じさせる少女キリ役を務めるのがウィーバーだ。キャメロン監督とは『エイリアン2』(86)からのつき合いである彼女は、完成した映画について、「このような映画をこれまでに観たことがないです。すばらしくて、すべてがスペクタクル。みんなとても映画を気に入っていました。このシリーズで一番好きという人もいるくらい。それはとても誇りに思えることです」と感慨を語った。
本作では、最強の傭兵クオリッチが再び襲来するだけでなく、シリーズ最大級のスペクタクルに満ちた“炎の決戦”の火種となるのが、「エイワに見放された」とパンドラへ復讐心を燃やし、人間と手を組むことを選ぶアッシュ族のリーダー、ヴァランだ。“喜劇王”の異名で知られるチャールズ・チャップリンを祖父に持つウーナが、“炎を操る力”を携えたヴァランの怒りを巧みに表現する。
ウーナは、「本当に幸せで、感謝の気持ちでいっぱいでしたし、ワクワクさせられました。たくさんの人でいっぱいの映画館でこの映画を観ることがいまから待ちきれません。この作品は単なる映画ではなく、没入体験そのものです。あなたがそこに生きて、経験したように感じると思います。この作品は私の人生の最高の贈り物になりました」とシリーズ初参戦への喜びを語り、「ヴァランという役柄は、ジムから多くのインスピレーションを得ました。彼の言葉に皆が従うのは、彼自身が言葉を発する時に、その言葉にとても誠実だからです。言葉の力について本当に多くを彼から学びました。彼こそがギフトです」と、撮影を振り返りキャメロンからの学びを明かした。
エンドソングを担当したサイラスは「このプレミアの規模を見ればわかるように、この作品は壮大なスケールです。この壮大さと同時に、親密さを感じるものを合わせ持たせることが、ジェームズの真骨頂です」と映画を絶賛した。
ワールドプレミアで作品を鑑賞した観客からは、早くもSNS上にて、「非常に力強く感情に響き、思わず涙が出ました。映像美と映画制作の技術は圧巻」「驚異的な映像、すばらしいアクション、スケールの大きさやいいキャラクターに満ちた、卓越した完成度のSF大作を再び届けてくれました」「ジェームズ・キャメロンの最高傑作!!」「シリーズ最高の作品と胸を張って言えます!」「ストーリーも圧倒的で、アクションシーンは映画史上最高レベルに匹敵します」と、いろいろな絶賛コメントが上がっている。
家族の命を奪われた、悲しみを乗り越え立ち上がるジェイクら家族を中心に巻き起こる、シリーズ史上最大のエモーショナルな物語と、壮大なスケールの“炎の決戦”が描かれる『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。映画館での最高の映像体験を常に追求し実現しながら、普遍的なテーマの先にあるオリジナリティあふれる物語で人々を魅了し続けるキャメロン監督が放つ最新作を、ぜひ見届けてほしい。
文/山崎伸子
