「全人類に届け!」アニメ『この本を盗む者は』で共に声優デビュー!片岡凜&田牧そらが作品に込めた想いを語る

「全人類に届け!」アニメ『この本を盗む者は』で共に声優デビュー!片岡凜&田牧そらが作品に込めた想いを語る

「“世界を冒険している”という点では、私も深冬も同じ」(片岡)

――どこか冷めたところがあるけれど、意外と面倒見のよい深冬と、本の世界では大きな白い犬に変身することができる真白。それぞれのキャラクターをどのように捉えていましたか?

片岡が演じるのは、読長町に暮らす本が嫌いな主人公、深冬
片岡が演じるのは、読長町に暮らす本が嫌いな主人公、深冬撮影/濱田茉里

片岡「深冬はツンツンしていて、自分とほかの人との間に壁を意識的に作っている子だなというのが最初の印象でした。でも演じていくうちに、ちょっとツンデレな一面が見えてきたり、実はすごく強い女の子なんだということがわかったりして、深冬に対する考えがどんどん変わっていきました」

田牧「深冬はまっすぐで、ツンツンしているように見えるけど本当は優しくて、すごくすてきな女の子だなと。実は私には、片岡さんと深冬がとても重なって見えていたんです!優しくて、かっこよくて…。そういうところに真白も惹かれていたのかなって」

片岡「真白はほわんとしていて、なんか不思議な女の子だなぁという印象が強かったです。いきなり変なことを言いだしたり、なにを考えているかわからなかったり…深冬と同じ制服を着ているんですけど、何者かはわからないという」

田牧「序盤では、真白はあまり感情の抑揚がないのですが、深冬との冒険の旅を通して、少しずついろんな面を見せていくんです。見た目はフワッとしているんですけど、発言が結構頼もしかったり、込めている思いが強かったりするんですよね。脚本を読んだ段階から、真白はかわいらしい一面としっかりした一面を持っているなぁと感じていて。そこがすごく魅力的だったので、観客のみなさんにも伝わるように、自分なりに表現できたらいいなと思いながら演じました」

深冬の前に現れ、物語の世界に飛び込んだ彼女を支える真白
深冬の前に現れ、物語の世界に飛び込んだ彼女を支える真白[c]2025 深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会

――それぞれが演じたキャラクターと似ている部分はありますか?

片岡「“世界を冒険している”という点では、私も深冬も同じだなと思ったんです。このお仕事をしていて、ある意味、日々冒険という感じなので、深冬が新しい物語の世界に入るたびに驚いたりするリアクションにすごく共感できて。深冬の気持ちがわかるなぁと思いながら演じていました」

田牧「真白は本が好きで、本に関する知識が豊富な子。私も本が大好きですし、夢中になったものをよく調べたりするので、そういったところが自分と似ているなと思いました。軸にあるものは一緒なのかなって。あまり甘え上手ではないんですけど(笑)」

「大変な部分も一緒に乗り越えてがんばれた」(田牧)

深冬を本の世界へと導く、ミステリアスな真白の声優を務める田牧
深冬を本の世界へと導く、ミステリアスな真白の声優を務める田牧撮影/濱田茉里

――本作で初共演してみていかがでしたか?

片岡「なんだろう…私のなかでは初めてとは思えないくらいコンビネーションがしっくりきていて。劇中の深冬と真白のコミュニケーションをお互いによく補えていると感じたところもいっぱいありましたし。田牧さんの受け止め方とか、発してくれる言葉の端々から、私は真白をしっかり感じることができたので、田牧さんの存在はすごく大きかったなと思います」

田牧「私も隣に片岡さんがいてくださって心強かったです!片岡さんの演技に対して、どうやって応えようかと考えながらお芝居ができたので、すごく助けてもらいました。片岡さんのお芝居に対する姿勢や、監督に対して積極的に意見を言ったりする姿もとても勉強になりました。あと、2人とも声優のお仕事は初めてだったので、『お互いにがんばろう!』っていう感じで、大変な部分も一緒に乗り越えてがんばれたこともありがたかったです」

――本作のなかで、それぞれが気に入っているシーンはどこですか?

片岡「ハードボイルド作品の世界に登場する、私立探偵リッキー・マクロイというキャラクターのシーンがいいんです。私、ちょっとキザな感じの男の人が大好きなので、特に印象的でした」

田牧「リッキー・マクロイはおもしろかったですよね。あの世界観はセリフを聞いていても楽しかったです」

片岡「よかったですよね(笑)。あと、クライマックスで深冬が自分のトラウマと対峙するシーンがあって。そこはアフレコでも気合いを入れたので、すごく好きなシーンです!」

田牧「私は真白が犬に変身するシーンが好きです(笑)。深冬ちゃんを背中に乗せられるくらい大きな犬になるので、たくましくて強い感じを出したくて、声色をちょっと変えてみたりもしました。自分なりにすごくがんばったので、観てほしいなと思います!」

“ハードボイルド”作品のなかではニヒルな私立探偵リッキー・マクロイが活躍
“ハードボイルド”作品のなかではニヒルな私立探偵リッキー・マクロイが活躍[c]2025 深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会

――本作のように、もし物語の世界に入ることができるなら、どんな作品のなかに入ってみたいですか?

片岡「アクションがバリバリあるようなサスペンス系がいいです。敵と戦ったり、追いかけたり、追いかけられたり、そういうのを経験してみたいです」

田牧「私もそうですね、サスペンスとか、ファンタジーとかも入ってみたいです。現実では普段経験できないことも本のなかではできるから、そういう非日常の世界に憧れます」


作品情報へ

関連作品

  • この本を盗む者は

    3.8
    1490
    2021年本屋大賞ノミネート作である深緑野分の人気小説を劇場アニメーション化