「まさか泣くとは思わなかった」「歌唱シーンすべてにひきこまれた」…『トリツカレ男』に“トリツカレ”た観客が続出!
主人公の声を佐野晶哉(Aぇ! group)が、ヒロインの声を上白石萌歌が担当したラブストーリー・ミュージカル映画『トリツカレ男』が、いよいよ11月7日(金)より公開される。それに先駆けて開催したMOVIE WALKER PRESS試写会で来場者にアンケートを実施したところ、「とにかく心が温まりました」(30代・女性)や「この映画にトリツカレてしまいました!」(20代・女性)、「まさか泣くとは思わなかった…」(30代・女性)など大絶賛の言葉が多数寄せられた。
満足度ならぬ“トリツカレ度”を訊ねてみると、半数以上の来場者が100%と回答。ユニークさと切ないラブストーリーがひとつになったハートフルな世界観に魅了される人が続出しているようだ。そこで本稿では、アンケートに寄せられた感想コメントの一部をピックアップしながら、思わずトリツカレずにはいられない本作の魅力をたっぷりと紹介していこう!
独特なタッチに不安を抱いた観客も「観ていくとスッとストーリーに夢中になれました」
主人公は、ひとたび何かに夢中になるとほかのことが目に入らなくなってしまうことから“トリツカレ男”と呼ばれているジュゼッペ(声:佐野晶哉)。三段跳びや探偵、歌など、様々なものにトリツカレてきた彼は、ある日公園で風船売りの女の子ペチカ(声:上白石萌歌)に一目惚れ。勇気を出して話しかけ、なんとか友だちになるが、ペチカの心には深い悲しみが。そこでジュゼッペは、これまでトリツカレてきたものを駆使して、彼女の抱える心配事を解決しようと奮闘していく。
原作は、『麦ふみクーツェ』や『ある一日』などで知られる作家のいしいしんじが2001年に発表した同名小説。それを「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」など数々の国民的アニメを手掛けてきたシンエイ動画のもと、『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(14)の高橋渉監督のメガホン、劇団「ロロ」主宰の三浦直之の脚本で映画化。原作ファンからも「大好きな原作がすばらしい映像作品として、心に響く音楽で彩られていて感動しました」(30代・女性)と大満足の声があがっている。
そんななか、観客からの声でもっとも目立っていたのは、個性的なキャラクターデザインについて。アニメーターの荒川眞嗣が担当した独特のデザインに「キャラデザが独特だなという印象があった」(20代・男性)、「流行の絵柄ではない挑戦的な作画」(20代・男性)など期待する声もあった一方、少々不安を抱いていたという観客が少なからず見受けられた。だがそういう人ほど、先入観とのギャップにトリツカレてしまったようだ。
「はじめは作画が少し気になっていましたが、観ていくとスッとストーリーに夢中になれました」(20代・女性)
「少しキャラデザで不安があったが、見た目で判断したらいかんと感じた。久しぶりに心が満足する作品でした」(30代・男性)
また、 「キャラデザが変わっているが、動くことにより生き生きとした作品になっている」(30代・男性)というコメントのように、この独特なデザインがポップで心温まるミュージカルアニメーションとしての魅力を下支えしていると評価する声も。
「独特なタッチのキャラや背景や演出で、幻想的で溶け合う感じが夢のよう」(40代・男性)
「切り絵のような作画が美しさをより演出しているとてもすてきな作品でした」(20代・男性)
「絵と色彩が、どこを切り取ってもずっとすてきでおしゃれでとってもすてきでした!」(30代・女性)
「手書きのような絵のタッチが懐かしさを感じられすてきでした!」(20代・女性)
普段観ているアニメ作品とは異なる雰囲気だからと敬遠している人も、思い切って挑戦してみてはいかがだろうか。ほかにも「海外のアニメ映画かと思った」(20代・女性)や「古き良きディズニー作品のよう」(20代・男性)という声もあり、海外アニメファンにとっても必見だ。

