「いま観るべきメッセージがすごくある」伝説の報道写真家、リー・ミラーの激動の人生に映画ファンたちの心が震えた!
過去の出来事ではない、現実とリンクする物語…映画館で観るべき理由とは?
少なくとも日本に暮らしている我々は平和な日常を送ることができているが、世界に目を向ければ現在進行形のものを含め、様々な場所や地域で大勢の人々が戦争や紛争、貧困に苦しんでいる。また、ミラーらが理不尽にさらされる性差別は約80年が経っても解消されたとは言えない。本作の物語は過去の出来事ではあるが、現在とリンクするところも多く、いま起きている問題に目を背けるのではなく、向き合わないといけないと強く訴えかけてくる。そこに本作を鑑賞する意義を感じた人も多いようだ。
「『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』は声を上げづらい人々の視点を可視化する映画で、暴力の中心にいない者の“見る力”と“記録する意志”がどれほど世界を動かせるのかを静かに問いかけてくる」(30代・女性)
「自分事として考えないことの恐ろしさを伝えてほしい」(40代・女性)
「現代の問題にもつながってくるテーマがたくさんあったので、いろんな人に観てほしいです」(30代・女性)
「真実を“知る”ことが大切だと思います。知ることの重要性が伝わる本作は大変意義のある映画に感じました」(40代・男性)
「私たちが知っていること、見ていることは全体の一部なのかもしれません。私たちは事実に対して、知ろうとすること、見ようとする努力はできるはず。そんなことを考えさせられる映画でした」(40代・男性)
真に迫る戦場のリアルさがあり、ミラーとデイヴィッドが戦地となった場所を巡るロードムービー的な側面も持つ本作。臨場感ある劇場環境で鑑賞してこその作品であり、ミラー、そしてウィンスレットが伝えようとしたことにもスクリーンを通してじっくりと向き合ってほしい。最後に、試写会参加者からこれから鑑賞する人に向けて、どんなところに注目してほしいと感じているかを紹介する。
「いま観るべき映画、学びが多い映画です。映画として純粋に楽しめる内容なので、構えず観てほしいです」(30代・女性)
「女性の強さが戦争の真実、現状を伝えた作品」(40代・女性)
「世界の絶望や悲しみ、恐ろしさを撮り続けた凄絶な人生をぜひ観てほしい」(40代・女性)
「世界中で起こっていることを見て見ぬふりしている日本人が多いなかで、真実を追い求めた一人の女性の生き様をいまこそ観るべきではないかと思う」(50代・女性)
時を超えて、写真家リー・ミラーの生き様、彼女が記録した歴史の真実に圧倒される『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』。私たちはいまの世界をどう生きるべきなのか?その大切な想いを本作から受け取ってほしい。
構成・文/平尾嘉浩