映画ランキング - 全米映画
(2025/7/4~2025/7/6)

2025年7月7日 発表(毎週火曜更新)
2025年7月4日~2025年7月6日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ジュラシック・ワールド/復活の大地』『映画『F1(R)/エフワン』』『ヒックとドラゴン』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)

  • No.1
    NEW

    ジュラシック・ワールド/復活の大地

    、134分、SF/ヒューマンドラマ/パニック/サスペンス・ミステリー
    4.5
    11242

    週末興収$91,500,000

    累積興収$147,305,000

    前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後の世界を描く新章。シリーズ初の女性主人公ゾーラ・ベネットを、「アベンジャーズ」シリーズのスカーレット・ヨハンソンが演じる。『グリーンブック』のマ···もっと見る

  • No.2
    1 down

    映画『F1(R)/エフワン』

    、155分、アクション/ヒューマンドラマ
    4.5
    5615

    週末興収$26,060,000

    累積興収$109,517,000

    F1に挑むレーサーたちの戦いを描くエンタテインメント大作。『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキーが監督、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが主演を務める···もっと見る

  • No.3
    2 down

    ヒックとドラゴン

    、126分、ファミリー/冒険・アドベンチャー
    -
    1539

    週末興収$11,000,000

    累積興収$224,001,000

    ドリームワークス・アニメーションが手掛けたアニメーション映画『ヒックとドラゴン』(01)シリーズの初実写映画化。バイキングの少年ヒックと彼が出会ったドラゴンのトゥースとの友情と大冒険を描く壮大なファン···もっと見る

  • No.4
    3 down

    星つなぎのエリオ

    、97分、アニメ
    3.8
    2661

    週末興収$5,700,000

    累積興収$55,074,749

    ひとりぼっちの少年が宇宙の仲間たちと出会い冒険を繰り広げるディズニー&ピクサーの長編アニメーション。監督を『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアン、『私ときどきレ···もっと見る

  • No.5
    5 keep

    28年後...

    、115分、ホラー
    R15+
    3.7
    1721

    週末興収$4,600,000

    累積興収$60,234,000

    恐ろしいウイルスの流出によって発生したパンデミックの恐怖を描くサバイバルスリラー。『28日後...』の監督ダニー・ボイルと脚本アレックス・ガーランドが再タッグを組む。『クレイヴン・ザ・ハンター』のアー···もっと見る

  • No.6
    4 down

    M3GAN/ミーガン 2.0

    、ホラー/ファミリー
    PG12
    -
    804

    週末興収$3,800,000

    累積興収$18,550,000

    お友だちAI人形<M3GAN(ミーガン)>の暴走を描くサイコスリラー第2弾。究極の殺人兵器<アメリア>の暴走を止めるため、アップデートし再び蘇ったミーガンの愛情と狂気を描く。前作に引き続き、ジェラルド···もっと見る

  • No.6
    6 keep

    リロ&スティッチ

    、108分、SF/ファンタジー/ヒューマンドラマ/ファミリー
    4.4
    5479

    週末興収$3,800,000

    累積興収$408,520,147

    ディズニーの同名アニメーションを実写映画化。ハワイを舞台に、いつも一人ぼっちな少女が、暴れん坊のエイリアンと出会い、かけがえのない絆を築いていく。『マルセル 靴をはいた小さな貝』のディーン・フライシャ···もっと見る

  • No.8
    7 down

    週末興収$2,735,000

    累積興収$191,184,000

    スパイ組織IMFに所属するイーサン・ハントと彼が率いるチームの戦いを映す「ミッション・インポッシブル」シリーズ第8作。2部作として製作された前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART···もっと見る

  • No.9
    8 down
    Materialists

    Materialists

    公開未定
    -
    0

    週末興収$1,346,705

    累積興収$33,524,258

  • No.10
    NEW
    This Is Spinal Tap 41st Anniversary

    This Is Spinal Tap 41st Anniversary

    公開未定
    -
    0

    週末興収$931,737

    累積興収$931,737

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が想定以上のオープニングで北米V発進!“新章”効果でサマーシーズンの主役となるか?
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が想定以上のオープニングで北米V発進!“新章”効果でサマーシーズンの主役となるか?
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が想定以上のオープニングで北米V発進!“新章”効果でサマーシーズンの主役となるか?

前週の当記事でもお伝えした通り、アメリカ独立記念日にあわせるようにして7月2日の水曜日に北米公開を迎えた『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日日本公開)。7月4日から7月6日までの週末興収ランキングでは予想通り、なんの危なげもなく首位スタートを飾った同作だが、はたしてこのまま期待通り“夏の主役”となってくれるのだろうか。
不安要因があるとすれば、やはり北米でのオープニング成績であろう。水曜日公開の影響で分散したのか、週末3日間の興収は9201万ドル。当初の予想(8000万ドル)を上回ることには成功し、かつメジャー大作として申しぶんのない数字ではあるが、直近の「ジュラシック・ワールド」3作がいずれも1億ドルを超えるオープニングだったこと(ましてや『ジュラシック・ワールド』にいたっては2億ドルを突破していた)を踏まえれば、若干インパクトに欠ける点は否めない。 ちなみに今回の『復活の大地』の制作費は1億8000万ドル。前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22)が同1億8500万ドルで、その前の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)が同1億7000万ドルだったので、新章突入に伴って大幅にグレードアップしたというわけではない。ただ、「ワールド」3作のオープニング興収をそれぞれの制作費と比較してみると、順に97%、87%、78%と徐々に低下しており、今作の場合は51%。初日から5日間の興収成績でようやく82%と、前作の水準に届いたのである。 スティーヴン・スピルバーグが手掛けた『ジュラシック・パーク』(93)を皮切りに始まった「ジュラシック」シリーズ。映画技術の進化を示した「パーク」3作が2001年に完結し、「ワールド」開始までのブランクは14年。その間に映画技術はさらに革新が重ねられていき、「ジュラシック」シリーズ自体の価値と新たな物語への期待値がぐんぐんと高まっていったことが、『ジュラシック・ワールド』の驚異的なメガヒットへと繋がったことはいうまでもないだろう。 ゆえに、観客の多くが「ジュラシック」に求めていることは“目新しさ”であるとも考えられる。現に「パーク」3作と「ワールド」3作、どちらも共通して、作品を重ねるごとに興収が大きく下落しているのである。なかでも第1作から第2作にかけての下落は大きく、「パーク」の場合は北米で1億5000万ドル、全世界で3億5000万ドル、「ワールド」でも北米で2億ドル強、全世界では3億6000万ドルも下落。今作はキャスト・ストーリーを一新したとはいえ、「ジュラシック」の大団円を謳った前作からわずか3年。この点がどう影響するかが大きなカギとなりそうだ。 もちろん製作・配給のユニバーサルの力の入れようはこれまで以上。プロモーションは昨年の夏にスタートし、ソーシャルメディアを駆使したキャンペーンのリーチ数は前作を億単位で上回っているとも報じられている。その効果は北米よりも海外のほうが大きいと見え、全世界での初動興収はシリーズ歴代2位の3億2250万ドル。事前の予測では2億6000万ドルと見込まれていたので、それを120%以上も上回ったことになる。 一方、気になる作品評価だが、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば批評家からの好意的評価は52%、観客からのそれも72%と伸び悩み気味。だが批評家やこうしたレビューを投稿するコア層からの作品評価が興収成績にあまり影響しないのが「ジュラシック」シリーズの特殊なところ。それだけ広いところに開かれたシリーズであるという証左であり、現時点で「ワールド」3作ほどの爆発力はなくとも、作品のメガヒット自体は揺らがないだろう。 文/久保田 和馬


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